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診療マル秘裏話 号外Vol.274 平成27年6月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)2020年以降に、水銀の輸出入などが原則禁止
2)新ガン治療薬開発に繋がる蛋白質のリン酸化

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 2020年以降に、水銀の輸出入などが原則禁止

 
 
 
 
 
日本高血圧学会はこのほど、
2020年以降に水銀の輸出入など
が原則禁止されることを受け、
現時点での見解を示しました。
医療現場で現在使われている、
水銀血圧計に関しては、「直ち
に廃棄や交換を行う必要はない」
と呼び掛ける一方、代替可能品
として上腕式電子血圧計を推奨
しています。また、水銀血圧計
による聴診法を推奨する高血圧
治療ガイドライン(JSH2014 )
の記載内容についても、改訂を
検討する考えを示唆しました。

水銀の使用を巡っては、2013
年に「水銀に関する水俣条約」
が採択され、日本を含む世界
各国で同条約の発効に向けた
準備が進められています。発効
された場合、2020年以降は水銀
を使った機器の製造と輸出入が
原則禁止され、日本の医療現場
で用いられている水銀血圧計も
製造や輸出入が、不可能になる
ことが見込まれています。日本
高血圧学会ではワーキンググル
ープを設置し、同条約への対応
作業を進めているが、水俣条約
の発効による医療現場での混乱
が予想されるとして、現時点で
の見解を公表することにしまし
た。

現在使用されている水銀血圧
計については、直ちに廃棄や
交換を行う必要はないとしてい
ますが、使用を継続する場合は
劣化対策として定期的なメンテ
ナンスを行うよう求めています。
ただし、実地診療での新規導入
には「推奨しない」との立場を
表明しました。水銀血圧計に代
わる血圧計としては、医用の
上腕式電子血圧計を推奨してい
ます。JSH2014 では血圧測定に
関する記載で「標準的には水銀
血圧を用いた聴診法」を推奨し
ていますが、この部分の改訂に
ついても水銀条約の発効に向け
て検討していく考えを示しまし
た。

 
熊本県知事のフォラムでのメッセージ

動画です。



 
 
 
条約の発効に伴い、発酵食品
を食す。笑

 
 
 
 
 
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2】 新ガン治療薬開発に繋がる蛋白質のリン酸化

 
 
 
 
 
横浜市立大学は6月4日、同大
大学院生命医科学研究科の奥田
昌彦特任助教と西村善文学長
補佐が、新たなガン治療薬開発
につながる、蛋白質のリン酸化
反応観察法を確立した事を発表
しました。同研究成果は
「Oncogenesis 」誌に6月1日付
でオンライン掲載されています。
今回発表された観察法は、特殊
な分光器(NMR )を用いて化学
反応観察をリアルタイムに行う
ものです。DNA 修復、細胞周期、
アポトーシス、老化、代謝等の
さまざまな生物学的過程に関与
する転写因子であるp53 を、
リン酸化をする酵素として報告
されていた8種類の酵素を用い
て、リン酸化される様子を観察
しました。
ある特別のアミノ酸を特異的
にリン酸化する酵素を同定する
事ができた上、リン酸化の様子
をリアルタイムに追跡でき同時
にリン酸化によって陽的蛋白質
に結合する様子もリアルタイム
に追跡できたそうです。
同研究では、高磁場NMR 分光
器を用いて、p53 の転写活性化
ドメインと基本転写因子p62の
PHドメインとの複合体を例に、
p53 の46番のセリンと55番のト
レオニンが、特異的にリン酸化
反応される過程と、それにより
p62PH ドメインとの親和性が
増加してゆく過程の両方をリア
ルタイムで同時にモニタリング
することに成功しています。
昨年、同研究グループは、こ
の複合体の構造を解析し、p53
のリン酸化した転写活性化ドメ
インの複合体として世界最初の
構造を決定することに成功し、
米国の化学会誌「Journal of
the American Chemical
Society」に報告しました。
前回の研究では、蛋白質複合
体の静的な構造を調べたのに対
して、今回の研究では、動的な
相互作用を捉えることができた
ということです。
同成果は、ガン特有のリン酸
化反応のリアルタイムな、観察
結果をもとに新薬の開発と安全
性確認のスピード向上と、新し
い抗ガン剤開発への応用に期待
が寄せられます。また、同研究
の過程では紫外線による蛋白質
損傷と、損傷蛋白質修復の様子
を観察する事にも成功しました。
皮膚ガンの発症プロセス解明に
つながる可能性も示唆されてい
ます。

ガン抑制遺伝子p53について
解析している動画です。



 
 
 
 
尊称が損傷される。笑

 
 
 
 
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編集後記

水銀の使用を巡っては、2013
年に「水銀に関する水俣条約」
が採択され、日本を含む世界
各国で同条約の発効に向けた
準備が進められていて条約発効
された場合、2020年以降は水銀
を使った機器の製造と輸出入が
原則禁止され、日本の医療現場
で用いられている水銀血圧計も
製造や輸出入が、不可能になる
ということは、つい最近知りま
した。この条約が、血圧計や、
体温計の水銀にまで影響を及ぼ
すことまで、考えが及びません
でした。批准が、確実となった
時点で、代替品に変えたいと考
えております。
新たなガン治療薬開発につな
がる、蛋白質のリン酸化反応の
観察法を確立したというのは、
偉大な業績です。 ガン特有の
リン酸化反応のリアルタイムな、
観察結果をもとに新薬の開発と
安全性確認のスピード向上と、
新しい抗ガン剤開発への応用に
繋げて欲しいものです。
リン酸化反応の観察法で開発
された高価な新薬の効果。笑

 
 
 
 
 
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