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2016-03-29 01:24:04

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診療マル秘裏話 号外Vol.271 平成27年6月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ロボット技術を用いた治療支援機器を開発
2)メラノーマの転移を調節する細胞内蛋白質

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 ロボット技術を用いた治療支援機器を開発

 
 
 
 
 
オリンパスは3日、ロボット
技術を用いた治療支援機器を
開発したと発表しました。
患者さんの体をできるだけ傷つ
けずに、ガンなどの治療を行う
内視鏡治療・手術に用います。
消化器内視鏡用機器と、腹腔鏡
手術用機器の2つの試作機を
完成させました。将来的に製品
化を目指しています。

消化器内視鏡治療システムは、
消化器内視鏡、先端に複数の
関節を持つ2本の多関節処置具、
これらを内部に導入するための
オーバーチューブ、コンソール
(操作台)で構成されています。
術者はコンソールのモニターで
内視鏡画像を見ながら、2本の
多関節処置具を自由に操作でき
ます。ESD(内視鏡的粘膜下
層剥離術)の処置操作が容易に
なると期待されています。

腹腔鏡手術に用いる、電動多
自由度腹腔鏡は、先端部分に設
けた湾曲構造を電動制御する事
で、対象部位をとらえ続ける事
ができます。術者が見たい場所
を頻繁に調整する手間が省ける
ため、医師間の連携がスムーズ
になり、医師のストレス軽減や
手術の効率化につながると期待
されています。

2試作機とも製品化の時期は、
未定ですが、上市できれば世界
初の製品となります。これらは、
オリンパスが福島県の震災復興
事業「国際的先端医療機器開発
実証事業費補助金」の支援を受
けて開発しました。

最新型内視鏡システムに関する

動画です。



 
 
 
 
清貧な家の持ち主から製品が
発見された。笑

 
 
 
 
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2】 メラノーマの転移を調節する細胞内蛋白質

 
 
 
 
北海道大学は6月3日、同大大
学院薬学研究院の松田正教授ら
のグループが、メラノーマガン
細胞の転移を調節する、細胞内
蛋白質「Signal-transducing
adaptor protein-2」(STAP-2)
を同定したと発表しました。
メラノーマは白人に多い皮膚
ガンですが、近年日本国内でも
増加傾向にあります。転移能の
高さや転移発見後の5年生存率
が低く、さらに化学療法や放射
線治療が効きにくいこと等から
悪性度の高いガンとして知られ
ています。
発症には、さまざまな遺伝的、
環境的要因の関与が指摘されて
おり、メラノーマにおけるガン
遺伝子として信号分子である
BRAFの変異が患者さんの半数に
認められることからBRAF を
標的とした分子標的薬が治療薬
として使用されていますが、
その悪性度から新たな標的分子
の同定と、より有効な抗ガン剤
の開発が待たれていました。
今回、同グループは、シグナ
ル伝達系において、重要な信号
調節分子であるSTAP-2蛋白質が、
メラノーマガン細胞の転移にお
いてどのように働くかを検討し
ました。高肺転移性マウスメラ
ノーマB16ガン細胞において
siRNA により内因性STAP-2発現
を低下させたり、STAP-2を過剰
発現させたメラノーマガン細胞
を樹立し、STAP-2の細胞の形態
変化や運動能、生存能への影響
を解析しました。
その結果、STAP-2発現はメラ
ノーマガン細胞の形態、運動能
や生存に影響しており、STAP-2
を過剰に発現させたメラノーマ
B16 ガン細胞では肺転移の亢進
が観察され、STAP-2発現低下メ
ラノーマB16 ガンでは肺転移が
認められず、肝臓や腎臓など他
の臓器への異所性転移が観察さ
れました。さらにSTAP-2発現は
メラノーマガン細胞のメラニン
合成酵素チロシナーゼ量を変化
させることも明らかになったそ
うです。
これらの結果から、STAP-2 は
メラノーマ患者のための新しい
抗ガン剤開発の重要な標的であ
り、STAP-2やチロシナーゼを
標的とした分子標的治療薬は、
既存の治療薬との併用により、
メラノーマ治療の有力な武器に
なりえる可能性が示唆されまし
た。今後はメカニズムの詳細な
解明に期待が寄せられています。

ガン遺伝子を解析している研究者

の動画です。



 
商才のある人の詳細な解説書。


 
 
 
 
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編集後記

患者さんの体をできるだけ傷
つけずに、ガンなどの治療を行
う内視鏡治療・手術に用いる、
ロボット技術を用いた治療支援
機器が開発されたのは、すばら
しい業績と言えましょう。
北海道大大学院薬学研究院の
松田正教授らのグループが、メ
ラノーマガン細胞の転移を調節
する、細胞内蛋白質「Signal-
transducing adaptor protein-
2」(STAP-2) を同定したと
発表したことは、メラノーマを
患う患者さんにとって大きな、
福音となることでしょう。

典医が殿様のガンの転移をな
んとかする。笑

 
 
 
 
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