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診療マル秘裏話 Vol.438 平成24年4月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1) 2種類の幹細胞移植で脱毛症の治療
2) ガン再発の原因の解明と再発の抑制

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 2種類の幹細胞移植で脱毛症の治療

 
 
 
 
 
マウスの毛の周辺から取り出
した2種類の幹細胞を移植する
ことで、生まれつき毛のないマ
ウスに毛を生えさせることに、
東京理科大学などが初めて成功
しました。

移植した体毛、ひげの幹細胞
は、それぞれ、体毛ひげとして
定着しました。自らの細胞を用
いる脱毛症治療に道を開くもの
で、科学誌ネイチャー・コミュ
ニケーションズ電子版に4月18
日発表します。

同大の辻孝教授、豊島 公栄
研究員らは、毛組織のもとにな
る「毛乳頭」と、皮膚になる「
上皮性」の二つの幹細胞に着目
しました。互いに成長に必要な
物質をやりとりして、毛を作る
と推測されています。

チームは、毛のあるマウスの
体毛やひげ周辺の組織から、2
種類の幹細胞を取り出し、足場
となるコラーゲンの中で塊を作
りました。この塊を、毛のない
マウスに皮下移植したところ、
約1か月後に毛が生えました。
約10か月間、毛は何度も生え
かわり、機能も通常の毛と変わ
りませんでした。

資生堂が行う毛髪再生医療に

ついての動画です。



 
 
 
 
毛がないマウスは、怪我ない
マウス。笑

 
 
 
 
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2】ガン再発の原因の解明と再発の抑制

 
 
 
 
放射線を当ててガンを治療す
ると、特定のガン細胞は栄養や
酸素を得られる血管近くに移動
し、生き永らえることを京都大
グループがマウスで解明し、4
月17日付の英オンライン科学
誌ネイチャーコミュニケーショ
ンズに発表しました。ガン再発
の原因と考えられ、移動を抑制
する薬剤で再発を抑えることに
も成功しました。

原田浩(はらだ・ひろし)京
大講師(放射線腫瘍生物学)は
「移動を阻んだり、移動前に、
この種のガン細胞をたたいたり
する治療法が開発できる」話し
ています。

グループによると、ガンの中
の血管の周りにある「有酸素が
ん」は、栄養や酸素を得やすい
ため活発に増殖しています。

これに対し、血管から比較的
遠くにある「低酸素ガン」は、
十分な酸素を得られませんが、
遺伝子「HIF1」が働くと低
酸素環境に適応します。HIF
1が働かない低酸素ガンも、辛
うじて生きています。

グループは低酸素ガンは放射
線が効かず、再発率が高いこと
に着目しました。 ヒトのガン
細胞をマウスに移植し、放射線
を照射しました。 HIF1が
活発に働くガン細胞と、働かな
いガン細胞を観察しました。す
ると、HIF1が働かないガン
細胞は、働く方の約3倍生き残
りました。細胞の分裂周期が異
なるため、放射線が効きにくく
なると推測されます。

働かないガン細胞は、放射線
照射の翌日から血管に向け移動
しました。血管から栄養などを
取り込み、ガン再発につながる
ということです。

ガンが好む体内環境についての

動画です。



 
 
 
 
異同あるガン細胞が移動する。


 
 
 
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編集後記

毛がないマウスはヌードマウ
スと言われるもので免疫に異常
があるため、骨髄腫細胞を移植
して、腹水を作らせ、モノクロ
ーナル抗体を作っていました。
このように免疫に異常がある
環境では、幹細胞移植も容易に
成立したのでは、と推測されま
す。 普通のヒトでも、自分の
細胞に対しては、免疫は攻撃し
ない(免疫寛容という)ので、
ヒトでの臨床試験の結果が楽し
みです。10ヶ月という制限がつ
いたのは、ヌードマウスの寿命
によるものと考えられます。
ガン再発のメカニズムの解明は、
画期的な発見と言えましょう。
こちらも早期の臨床試験が望ま
れます。
ガン再発抑制の臨床試験を、
ガンガンやってもらう。笑

 
 
 
 
 
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