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診療マル秘裏話 Vol.338 平成22年5月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  神経変性から神経細胞を保護する酵素
2) 関節炎を起こしにくくする分子を発見

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 神経変性から神経細胞を保護する酵素

 
 
 
 
脳の神経細胞で働く酵素が、脳
疾患につながる神経変性から細胞
を守る働きをしている事を佐々木
雄彦(ささき・たけひこ)秋田大
教授(医学)らの研究チームが、
マウスの実験で解明しました。
5月13日英科学誌ネイチャー
電子版に発表しました。パーキン
ソン病やハンチントン病など神経
変性疾患の治療法開発につながる
可能性があるということです。

チームは、体内で脂質を分解す
る酵素で役割が未解明な「INP
P4A」に着目しました。 この
酵素を持たないマウスを作ったと
ころ、四肢が激しく震えるなどし
て動けず、症状が人のハンチント
ン病などの特徴に似ていました。

調べると、マウスの脳で運動を
つかさどる部位の神経細胞が死ん
でいました。また酵素を働かなく
させた神経細胞にグルタミン酸を
与えると、細胞死することも突き
止めました。

脳にあるグルタミン酸は、神経
伝達物質として、記憶などの脳の
正常な働きに必須な一方、神経を
興奮させすぎて細胞死させる毒性
も備えています。

チームは、神経細胞がグルタミ
ン酸を過剰に受け取るのを酵素が
防ぎ毒性から保護していると判断
しました。佐々木教授は,「”もろ
刃の剣” とも言えるグルタミン酸
から、細胞が守られる仕組みの一
端を初めて解明できた」と話して
います。

神経回路とシナプスの謎に関する

動画です。



 
 
 
 
 
保護する酵素の働きをホゴにす
る病気。笑

 
 
 
 
 
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2】 関節炎を起こしにくくする分子を発見

 
 
 
 
 
老化や免疫異常により、関節の
軟骨が破壊され、痛みや運動障害
の症状が出る関節炎を防ぐのに
重要な役割を果たす小さな分子を
見つけたと、国立成育医療研究セ
ンターの浅原弘嗣(あさはら・ひ
ろし) システム発生・再生医学
研究部長らが5月12日付米科学
誌電子版に発表しました。

マウスの実験で、この分子を増
やすと関節炎になりにくいことを
確かめました。浅原部長は「関節
炎やリウマチの新しい治療法につ
ながる可能性がある」と話してい
ます。

浅原部長らは、人間やマウスの
軟骨細胞に、マイクロRNAとい
う分子の一種「miR140」が
多く含まれることに注目しました。
遺伝子操作でこの分子をほとんど
持たないマウスを作り、人為的に
関節炎を発症させると通常のマウ
スに比べて軟骨が大きく損傷しま
した。この分子を増やすよう遺伝
子操作したマウスでは軟骨の状態
が良好でした。

関節炎は、軟骨を構成する蛋白
質が、「ADAMTS5」という
酵素によって分解されるのが主な
原因ですが、miR140は、こ
の酵素の働きを抑えていました。

この分子をほとんど持たないマ
ウスは、手足や尾が短くなり動物
が誕生する「発生期」の骨格形成
に重要な役割を果たすことも判明
しました。

RNAは通常、DNAの情報を
写し取り蛋白質の合成を担います。
しかしマイクロRNAから蛋白質
は合成されず、従来は「がらくた」
と考えられていましたが、別の働
きをすることが分かってきました。

ガンの増殖を抑えるマイクロRNA

に関する講演動画です。



 
 
 
 
間接的に関節炎を治療する。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

ハンチントン病などの神経難病
は治療法が少なく、治療に難渋し
ます。またパーキンソン病の様に
薬はあっても段々薬が効かなくな
ったり(オン・オフ現象)、薬に
対する依存性が、でてきたりして
治療に困ることが多い病気もあり
ます。なんとか基礎医学の実験か
ら臨床に応用できる方策を早く見
つけて欲しいものです。慢性関節
リウマチや変形性関節炎では関節
にある軟骨の構造が壊れてしまう
と、炎症が収まっても、元にもど
りません。早期治療により、関節
の破壊が防げれば、患者さんにと
っては大きな福音となるでしょう。


早期治療を想記する。笑

 
 
 
 
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