2016-02-22 20:13:58

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診療マル秘裏話　号外Vol.251 平成27年6月3日作成
作者　医療法人社団　永徳会　藤田　亨

 
 
 
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目次

1)ｽｰﾊﾟｰｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ の作る心臓ﾓﾃﾞﾙで薬の副作用予測
2)世界中の子宮がない女性に子供が授かる道を開く

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 ｽｰﾊﾟｰｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ の作る心臓ﾓﾃﾞﾙで薬の副作用予測

 
 
 
 
 
スーパーコンピューターで
作成した心臓のモデルを使い、
薬の副作用を予測することに、
成功したと、東京大の岡田純一
特任講師らのチームが米専門誌
サイエンス・アドバンシズに
発表しました。薬の開発を効率
化できる可能性があるという事
です。

東大、東京医科歯科大、エー
ザイのチームは、実際の細胞で
の実験データを使って、２千万
個の仮想細胞からなる仮想心臓
をスパコンで作成しました。心
電図の波形や血圧、血流など心
臓の働きを再現しました。副作
用がわかっている１２種類の薬
で試したところ、心臓に副作用
が出るかどうかを正確に予測で
きたそうです。

予測が可能になることで、
開発の初期段階で薬剤候補のふ
るい分けができるようになりま
す。細胞や動物を使った実験で
は困難な、複数の薬による相互
作用も調べられるそうです。

薬は、重い不整脈を起こす副
作用の有無が、開発の重要な
判断基準となります。今回のシ
ミュレーションで、この「予兆」
が心電図の波形で出ましが、量
を増やしても重い不整脈にはな
らない薬があることも分かりま
した。これまで断念していた薬
の開発が、継続できるようにな
るかもしれないそうです。岡田
さんは「将来は個人差も考慮し
た副作用リスクの予測も可能に
なる」と話しています。

ｽｰﾊﾟｰｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰを使っての

創薬（IT創薬）に関する動画

です。



 
 
 
 
四足の動物の速さを予測。笑

 
 
 
 
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2】 世界中の子宮がない女性に子供が授かる道を開く

 
 
 
 
 
マッツ・ブレンストレムさん
（57）が「世界中の子宮がない
女性に道を開きたい」と横浜市
で先月開かれた国際生殖医学会
で決意を語りました。スウェー
デン・イエーテボリ大学の産婦
人科教授として40人のチームを
率いています。

2013年に同国の子宮のない35
歳の女性に、61歳の女性から
子宮を移植しました。　翌年、
帝王切開で1775グラムの男の子
を出産しました。その後、別の
2人も出産し、現在、もう1人が
妊娠中です。

きっかけは１人の患者でした。
1998年、子宮頸ガンを患う27歳
の女性から「母親の子宮を移植
してほしい。私が出産するには
それしかない」と懇願されまし
た。「驚いたよ。考えたことも
なかったからね」とマッツ・ブ
レンストレムさんは、言いまし
た。マウスやサルなどで、10年
以上も手術を繰り返し、2012年
に人の生体間移植を実施しまし
た。日本にも子宮のない女性は
6、7万人います。マッツ・ブレ
ンストレムさんは「不可能はな
い。ただ挑戦あるのみ」が信念
です。家庭では、25歳の医学生
の長男から7歳の末娘まで、5人
の子どもの父親でもあります。
「最近うれしかったのは、長男
が産婦人科医を目指すと言った
こと。命の始まりに立ち会える。
こんなに素晴らしい仕事はない
から」と笑顔を見せました。

母親がドナーとなり、子宮移植

された娘が出産したというニュース

動画です。



 
 
 
 
 
子宮のない女性は至急、子宮
移植を検討するべき。笑

 
 
 
 
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編集後記

２千万個の仮想細胞からなる
仮想心臓をスパコンで作成し、
心電図の波形や血圧、血流など
心臓の働きを再現して、副作用
がわかっている１２種類の薬で
心臓に副作用が出るかどうかを
正確に予測できたというのは、
素晴らしい業績と言えましょう。
薬剤候補のスクリーニングに使
えるならば、新薬開発のコスト
が大幅に削減可能ということが
期待されます。
子宮移植のきっかけが、患者
さんの切実な願いであったと知
り、感動しました。医療者によ
り患者さんのニーズを適切に拾
い上げる努力が今後もなされ続
けることを、祈念しております。
ドナーが閉経後の女性である事
を考えれば、女性の身体は神秘
的と言わざるを得ません。

コンゴー共和国の今後。笑

 
 
 
 
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