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2016-02-07 19:24:37

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診療マル秘裏話 Vol.535 平成26年3月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1) 新しい糖尿病治療薬候補(Phase1)
2)新しいカテゴリーの酸分泌抑制薬

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】新しい糖尿病治療薬候補(Phase1)

 
 
 
 
 
帝人ファーマは糖尿病治療薬の開発を
加速します。グルコキナーゼ(GCK)
活性化薬と呼ばれる新しい糖尿病治療薬
候補「TMG-123」について、3年
内にも第2相臨床試験(P2)を開始
する計画だそうです。同社は仏イプセン
から導入した糖尿病治療薬候補「タスポ
グルチド(一般名)」の国内開発を中断
しており、その代わりになる自社創製品
TMG-123の開発を急ぐそうです。
同社の主力薬である高尿酸血症治療剤「
フェブリク」に続く、大型新薬としての
上市を目指していきます。

GCK活性化薬は、細胞内で取り込ん
だブドウ糖を代謝する際に中心的な役割
を果たす酵素GCKの活性を高めるとい
う新たな作用機序を持つ糖尿病薬です。
すい臓のインスリン分泌細胞では、GC
Kが活性化することで糖の刺激が細胞内
で伝わりやすくなりインスリン分泌量が
増えます。肝臓ではGCKが活性化する
ことでインスリン刺激による糖の取り込
み、糖からのグリコーゲンの合成が増加、
インスリン抵抗性が改善します。インス
リン分泌能増強作用と肝での糖利用亢進
作用という2つの作用を併せ持っていま
す。

帝人ファーマは、2012年8月に、
TMG-123の国内P1を開始してい
ます。宇野洋社長は、「非臨床試験では
良好な結果が出ている。まだ臨床開発が
始まったばかりだが、フェブリクに続く
大型新薬になる可能性は十分ある。臨床
試験の中で、(TMG-123)の持つ
価値をしっかり見極めていきたい」と話
しています。 現在実施しているP1の
結果を踏まえて、3年内にも少数の患者
さんを対象としたP2の開始を目指して
いきます。

GCK活性化薬は次世代の糖尿病治療
薬として期待されており、各社が開発を
進めています。国内企業では、武田薬品
工業の開発品「TAK-329」がP1
段階にあります。

帝人ファーマは、仏イプセンから導入
したグルカゴン様ペプチド-1(GLP
-1)アナログの糖尿病治療薬タスポグ
ルチドの開発を一旦中断しています。
国内で中外製薬と共同開発していた薬剤
で「開発継続の可否を現在検討している」
(宇野社長)段階にあります。タスポグ
ルチドの臨床開発の可能性は残しつつも、
まずは、自社創製品のTMG-123に
経営資源を重点的に投入、早期上市を目
指していきます。

糖尿病の最新医療に関する動画です。

42分頃までです。



 
 
 
 
 
上肢を使って、城址をよじ登り、上司の
制止を振り切って上市した。笑

 
 
 
 
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2】新しいカテゴリーの酸分泌抑制薬

 
 
 
 
 
武田薬品工業は2月28日酸関連疾患
治療薬「TAK-438(一般名・ボノ
プラザンフマル酸塩)」を、厚生労働省
に製造販売承認申請したと発表しました。
自社で創製したカリウムイオン競合型ア
シッドブロッカーと呼ばれる新しいカテ
ゴリーの酸分泌抑制薬です。強力で持続
的な酸分泌抑制作用と、投与早期からの
効果発現を示すそうです。逆流性食道炎、
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、H・ピロリの
除菌の補助などに関して国内で臨床試験
を実施し有効性と安全性、忍容性が確認
されました。

酸関連疾患では、プロトンポンプ阻害
剤(PPI)が第一選択薬の1つとして
広く処方されていますが必ずしも十分な
治療効果が得られないケースもあります。
また、酸分泌抑制効果に個人差が見られ
る場合があるということです。

これに対し新剤は、作用の発現にあた
り酸による活性化が不要であり、胃に高
濃度に移行することによって投与初日か
らほぼ最大に近い薬効を示すことが分か
っています。PPIとは違い、代謝には
遺伝子多型のあるCYP2C19の関与
が少ないことが示されています。また、
24時間効果が持続します。酸に安定な
ため腸溶性製剤にする等の製剤的な工夫
を必要とせず、速放錠での服用が可能な
ことから作用発現のばらつきが少ないそ
うです。

胃薬とレモンジュースの相互作用について

の動画です。



 
 
 
 
 
政財界の製材所を使った木材で建築し
た場所で製剤を実施した。笑

 
 
 
 
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編集後記

GCK活性化薬は全く新しい作用機序
の糖尿病の薬です。 インスリン分泌能
増強作用と肝での糖利用亢進作用という
2つの作用を持っているので、血糖降下
作用は強力ではないかと思われます。
現在、SGLT-2阻害薬が上市されて
いますが、このSGLT-2阻害薬が尿
細管からの糖質の再吸収を抑えて、尿糖
を増加させる(糖の排泄)という機序な
のに対し糖利用を促進させるという点で
画期的といえましょう。糖を使いエネル
ギーに変える方が、単純に糖を排泄する
より素晴らしいと考えられます。ネキシ
ウムが現在最新最強の制酸薬と考えてお
りましたがその上をいく新薬が臨床試験
を終えていると聞き、驚いています。特
にPPI で問題となった相互作用も克服さ
れているようなので、これは期待できる
かなと考えております。

機体を浮かせる気体が気滞から今いち
で、期待がしぼんだ。笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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