最新号より300号前のメルマガ

2016-02-05 21:26:27

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
診療マル秘裏話 Vol.335 平成22年5月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次
1)  皮膚や骨髄中に、「多能性幹細胞」が存在
2) ガンの転移と脳の成長の両方に関わる酵素

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 皮膚や骨髄中に、「多能性幹細胞」が存在

 
 
 
人間の皮膚や骨髄の中に、
さまざまな細胞に分化する
能力を持つ「多能性幹細胞」
が存在するとの研究結果を
東北大の出沢真理(でざわ・
まり)教授らと京都大のチ
ームが4月20日付米科学
アカデミー紀要(電子版)
に発表しました。この細胞
を「Muse(ミューズ)
細胞」と名付けました。

増殖力は高くありません
が、出沢教授は「そもそも
生体内にある細胞で、遺伝
子導入など、特別な操作を
必要とせず、腫瘍(しゅよ
う)化の危険性は低い」と
安全面の利点を強調してい
ます。胚(はい)性幹細胞
(ES細胞)や人工多能性
幹細胞(iPS細胞)に取
って代わるものではないが、
再生医療に利用できるとの
見方を示しました。

出沢教授らは、体の中に
多能性幹細胞が存在し、ス
トレスを受けると活性化す
ると想定しました。人間の
皮膚の線維芽細胞や骨髄の
間葉系細胞を酵素で処理し
ストレスをかけると、ES
細胞に似た細胞の塊ができ、
これをMuse細胞としま
した。一定の大きさまでは
成長しますが増殖はそこで
止まりました。

別の方法で、培養すると
神経(外胚葉系)、筋肉(
中胚葉系)、肝臓(内胚葉
系)というそれぞれ別系統
の細胞に分化しました。多
能性を確認したと話してい
ます。

細胞表面の特定の目印を
識別する方法で骨髄液から
直接Muse細胞を取り出
すことができました。培養
方法を組み合わせると増殖
も可能でした。

マウスの実験で、皮膚、
筋肉、肝臓を傷つけMus
e細胞を投与すると、損傷
組織に生着し、その組織の
細胞に、分化しました。

今後どんな細胞に分化で
きるかや、治療につなげる
方法の研究を進めたいと話
しています。

ミューズ細胞について少し

だけ触れられている動画

です。



 
 
 
 
間葉系細胞は、再生医療
で最も肝要だ。笑

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
2】 ガンの転移と脳の成長の両方に関わる酵素

 
 
 
 
ガンの転移に関わる酵素
が、脳を成長させたり修復
したりする働きを担ってい
ることを、大阪バイオサイ
エンス研究所の榎本和生・
研究部長らがショウジョウ
バエを使った研究で明らか
にしました。4月20日付
の米科学誌ディベロップメ
ンタル・セルに、発表しま
した。

幼児期の脳は、音や光に
反応して神経回路の再編を
繰り返し、複雑なネットワ
ークを作り上げます。

榎本さんらは、この再編
が、起こらない突然変異の
ショウジョウバエを発見し
ました。 細胞を取り巻く
物質を溶かす「Mmp」と
いう酵素を作れないことを
突き止めました。この酵素
は神経線維が通るべき場所
を作りネットワークを完成
させていました。

人間のMmpはガン細胞
が病巣から飛び出して別の
場所へ転移する際に働くと
されています。 てんかん
発作や血流の低下で脳がダ
メージを受けた時にもMm
pが検出されていましたが、
役割は不明でした。榎本さ
んは「脳のMmpの異常は
精神疾患などにつながると
考えられ、詳しく調べれば
診断や予防に役立つ」と話
しています。

脳神経細胞の成長に関する

動画です。



 
 
 
 
脳の成長には、Mmp は欲
しいけど、ガンの転移には
ノーです。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
編集後記

再生医療にミューズ細胞
は、大変有用でしょう。た
だ古くから、皮膚や骨髄の
間葉系細胞は、再生医療に
用いられており、目新しい
ことは何もないという意見
もあります。 ES細胞との
比較で多能性の範囲がどの
程度狭まるかが今後の研究
の焦点になるものと考えら
れます。Mmp のように人体
では、機能が多岐にわたる
酵素がたくさん存在する物
と考えられています。さら
なる深い研究が待たれると
ころです。

商店で焦点となったのは、
笑点を見ていたかという事
でした。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント