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2016-01-07 21:59:17

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診療マル秘裏話 号外Vol.226 平成27年5月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)活性化B細胞の分化の方向性がミトコンドリア活性に依存
2)マウスの胎児の細胞から小型の腎臓や膵臓を作り出す方法

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 活性化B細胞の分化の方向性がミトコンドリア活性に依存

 
 
 
 
京都大学は4月14日、活性化B
細胞の分化の方向性がミトコン
ドリア活性に依存していること
を発見したと発表しました。
これは、同大学医学部の菅井
学客員研究員(福井大学医学部
教授)、医学部附属病院の清水
章教授らの研究グループが、
東北大学医学系研究科の五十嵐
和彦教授、京都工芸繊維大学の
竹谷茂教授、Dr. Stephen L.
Nutt(The Walter and Eliza
Hall Institute of Medical
Research, Melbourne,
Professor)、 福井大学医学部
の青木耕史教授らの研究グルー
プとの共同研究により得た成果
です。
細胞分化は、方向付けシグナ
ルと、細胞内の確率的な現象に
よって決定しています。事実、
活性化B 細胞の分化方向の決定
は細胞自身の確率的な現象で決
まっていることが明らかになっ
ていますが、実際に細胞分化を
決定している確率的変化の実態
や方向的なシグナルの実態は明
らかにはなっていませんでした。
今回研究グループは、この
分化の方向性を決める分子機構
を明らかにしました。活性化B
細胞は、ミトコンドリアの活性
の違いによって、クラススイッ
チ組換えを起こしやすい、細胞
集団と、形質細胞に分化しやす
い細胞集団に分けられることを
見出したそうです。
また、ミトコンドリア活性が
高い細胞は、活性酸素種(ROS)
の発生が増強した結果、ヘム
合成が阻害されていることも明
らかにしました。この細胞では、
ヘムによって活性が抑制される
転写因子Bach2 の機能が維持さ
れた結果、クラススイッチ組換
え・体細胞突然変異導入が誘導
されます。
一方、ミトコンドリア活性の
低い細胞では、ROS が少なく
ヘム合成が促進されるために、
Bach2 機能が抑制され形質細胞
への分化が促進されるそうです。
同研究成果は、ミトコンドリ
アによる細胞分化制御の新しい
メカニズムを見出しただけでな
く、さまざまな免疫反応におい
て、適正な抗体産生を誘導する
ために必要な分子機構の解明と、
新規免疫療法薬の開発につなが
ることが期待されます。

B細胞が担う液性免疫に関する

講義動画です。



 
 
 
 
 
貴公の分子機構の寄稿を聴こ
う。笑

 
 
 
 
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2】 マウスの胎児の細胞から小型の腎臓や膵臓を作り出す方法

 
 
 
 
 
マウスの胎児の細胞から大き
さが2、3ミリの小型の腎臓や
すい臓を作り出す方法の開発に
横浜市立大学のグループが成功
しました。
研究を行ったのは横浜市立大
学大学院の武部貴則准教授らの
グループです。
ループは、マウスの胎児から
腎臓とすい臓の細胞を取り出し、
それぞれ血管の元になる細胞等
と一緒にゼリー状の物質の上で
培養しました。
すると、およそ200万個の
細胞が自然に集まって立体的な
組織を作り、それぞれ大きさが
2ミリから3ミリの小型の腎臓
と膵臓ができたということです。
そしてこれらの小型の腎臓と
膵臓をマウスに移植したところ
体内で尿を作り出したり、血糖
値を下げるなどの働きも確認で
きました。
グループは、このほかにも
心臓、肺、脳、腸の4つの臓器
で同じように立体的な組織を作
ることに成功したということで、
今後、iPS細胞を使って小型
の臓器を作り出せば、さまざま
な病気が治療できる可能性があ
るとしています。
研究を行った武部准教授は、
「将来、こうした小型の臓器を
作って移植すれば、臓器移植を
待ちながら亡くなる患者を助け
られるのではないか。ヒトにも
応用できるよう研究を進めてい
きたい」と話しています。

臓器の再生医療に関する動画

です。



 
 
 
 
 
異色の移植を委嘱する。笑

 
 
 
 
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編集後記

活性化B 細胞は、ミトコンド
リアの活性の違いによって、ク
ラススイッチ組換えを起こしや
すい、細胞集団と、形質細胞に
分化しやすい細胞集団に分けら
れることが判明したのは、素晴
らしい発見であると思います。
ぜひ、この成果をさまざまな
免疫反応において、適正な抗体
産生を誘導するために必要な
分子機構の解明と新規免疫療法
薬の開発に繋げて頂きたいと思
います。
ヒトへの応用は、臓器の大き
さや、マウス実験では、胎児の
細胞を使っている点、やヒトで
はiPS 細胞を使う点などの大き
なハードルがあるため、簡単に
は、実現しないと思われます。
これらのハードルを一つ一つ乗
り越えてヒトでも移植臓器が作
れるようにして頂きたいと考え
ています。

マウスの胎児の問題に対峙し
て、問題を解決によって退治す
る。笑

 
 
 
 
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