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2016-01-05 10:37:23

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診療マル秘裏話 号外Vol.224 平成27年5月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)東北大発の骨再生誘導材(OCP/Collagen)の開発に成功
2)小腸の潰瘍やただれなどの治療には、レバミピドが有効

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 東北大発の骨再生誘導材(OCP/Collagen)の開発に成功
 
 
 
 
 
 
東北大学は4月9日、同大大学
院医工学研究科の鎌倉慎治教授、
同歯学研究科の高橋哲教授、
鈴木治教授、松井桂子助教、
川井忠助教らのグループが、
東北大発の骨再生誘導材「リン
酸オクタカルシウム・コラーゲ
ン複合体」(OCP/Collagen)の
開発に成功したことを発表しま
した。
また、このOCP/Collagenを用
いた歯科・口腔外科治療を目的
として、東洋紡株式会社が治験
を開始することも併せて公表さ
れています。
OCP/Collagenは、東北大学が
日本ハム株式会社と骨再生を
目的として共同研究で開発した
リン酸オクタカルシウム(OCP:
Ca8H2(PO4)6・5H2O )と医療
用コラーゲン(NMPコラーゲン
PS:日本ハム)からなる複合
材料です。同材は、優れた骨再
生能を示し、細胞や成長因子の
補充なしで、骨再生を実現しま
した。
また、OCP/Collagenから出来
た骨は元の骨と同等な性質を示
すということです。
さらに、使用法が簡便で煩雑
な操作や管理体制も不要です。
優れた費用対効果を持っている
そうです。これらは動物実験や
臨床試験で確認し過去10年以上
にわたり学会報告や論文発表を
積み重ねてきました。
歯科・口腔外科では多くの骨
欠損を伴う疾患があり、本来骨
であるべき部分が失われた状態
に、再び骨組織を作る骨再生が
必要となります。現行の人工骨
では骨再生は難しく未だに医療
現場で最も信頼できる、骨再生
治療法は、患者さん自身の健康
な骨を採取して病変部を治療す
る自家骨移植が用いられてます。
今回東洋紡は、世界に先駆けて
OCP/Collagenの東北大学病院を
主幹施設とした多施設共同治験
を開始しました。具体的には、
歯科口腔外科領域の骨欠損に
OCP/Collagenを適用し、有効性、
安全性を評価するそうです。
なお、同治験計画全体を統括
する治験調整医師は、東北大学
大学院歯学研究科顎顔面・口腔
外科学分野の高橋哲教授が担当
します。
研究グループは、OCP/Coll
agenによる骨再生の実現によっ
て、患者さん自身の健康な骨を
採取して病変部の治療に用いる
自家骨移植術を減らすことがで
き、患者さんの苦痛の軽減、入
院期間の短縮等にも寄与できる
と話しています。
また、体内の細胞の機能を
利用するOCP/Collagenによる骨
再生は、緊急手術における対応
が期待できるとともに整形外科
領域や開頭・開胸手術に伴う骨
欠損の修復への応用も期待でき
ると述べています。

幹細胞の培養液に骨再生能力が

あることを示すニュース動画です。



 
 
 
 
海峡の手前で開胸手術を行う
笑。

 
 
 
 
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2】 小腸の潰瘍やただれなどの治療には、レバミピドが有効

 
 
 
 
血栓症の予防薬アスピリンを
服用すると起きる小腸の潰瘍や
ただれなどの治療には、市販の
胃潰瘍治療薬レバミピドが有効
だと、大阪市立大の渡辺俊雄准
教授らの研究グループが発表し
ました。論文は16日付の米科
学誌プロスワンに掲載されまし
た。
渡辺准教授は「薬剤による
小腸障害の治療法はなかったが、
レバミピドは安全性が確立され
ており、早期の臨床応用が期待
できる」と話しています。
渡辺准教授によると、アスピ
リンは心筋梗塞や脳梗塞患者の
血栓予防薬として国内で毎年4
50万人前後が服用しています。
半数以上でただれや潰瘍、出血
などが起きますが治療法はなく、
服用を止めれば血栓症のリスク
が高まることが問題となってい
ました。
研究グループは、アスピリン
を服用し小腸の潰瘍などが3カ
所以上ある患者さん43人を2
グループに分け、一方にレバミ
ピドを、もう一方に偽物の薬を
投与しました。
8週間後、偽薬を投与したグ
ループの完治は7.7%でした
が、レバミピドのグループは
32%で、完治しない患者さん
でも治療効果が認められたとい
うことです。

消化管の解剖に関して解説し

ている動画です。



 
 
 
病気を感知して、完治を図る。


 
 
 
 
 
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編集後記

現行の人工骨では骨再生は難
しく未だに医療現場で最も信頼
できる、骨再生治療法は、患者
さん自身の健康な骨を採取して
病変部を治療する自家骨移植が
用いられているという現状を鑑
みれば、優れた骨再生能を示し、
細胞や成長因子の補充なしで、
骨再生を実現できる素材の開発
に成功したのは、素晴らしい事
であると思います。早く臨床で
用いられて、患者さんの苦痛の
軽減に役立てられることを祈念
しております。
血栓症の予防薬アスピリンを
服用すると起きる小腸の潰瘍や
ただれなどの治療には、市販の
胃潰瘍治療薬レバミピドが有効
であることは、以前から知って
おりました。どんどん積極的に
レバミピドを使って小腸の潰瘍
やただれを治療し、血栓症を起
こすことなく小腸の潰瘍やただ
れの治療をして頂ければ、幸い
です。

広い海洋で、孤独になり、胃
潰瘍になった。笑

 
 
 
 
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