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2015-11-24 21:11:34

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診療マル秘裏話 号外Vol.200 平成27年4月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)腎細胞ガンの予後診断装置の開発
2)新カンピロバクター検査薬を開発

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 腎細胞ガンの予後診断装置の開発

 
 
 
 
 
積水メディカルは、国立ガン
研究センターと共同で、腎細胞
ガンの予後診断装置の開発に乗
り出します。2018年の上市
が目標だそうです。 DNAの
メチル化と呼ばれる現象を診る
もので、腎細胞ガンだけでなく
他のガン腫診断への応用も視野
に入れていく予定です。

ガン研究センターが開発した
腎細胞ガンの予後診断法を実用
化するための装置です。 高速
液体クロマトグラフィー(HP
LC)法によりメチル化シトシ
ンを含むDNA断片を分離しま
す。積水メディカルが持つ高分
子化学技術により搭載するHP
LCカラムの分離能を最適化し
て、小型で高性能の診断装置を
実現させます。 腎細胞ガンの
予後診断を実用化するためには、
組織検体のDNAメチル化率を
早く正確に測定しなければなり
ませんが、現状の解析機器類は
大型・高額で手技が煩雑などの
課題があります。

DNAメチル化は、DNAの
塩基のうちシトシン塩基にメチ
ル基が結合して細胞のなかで、
たん白質が作られる量を調節す
る仕組みです。 この異常は、
突然変異と並ぶ発ガン要因で、
ガンの診断・治療・予防への
臨床応用が試みられています。

血液などのDNAメチル化率
を評価することで、発ガンのリ
スクを予測できる場合もある他、
ガン細胞だけに起こっている、
DNAメチル化異常を目印に、
ガンの存在診断ができる可能性
もあります。このため他のガン
でも予後を診断したり、コンパ
ニオン診断を行えると予想して
います。

腎細胞ガンの予防・診断・治療

に関する動画です。



 
 
 
 
予想を覆すことは、止そう。


 
 
 
 
 
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2】 新カンピロバクター検査薬を開発

 
 
 
 
 
 
古河電気工業は、新たなイム
ノクロマト法用カンピロバクタ
ー検査薬を開発しました。大阪
府立公衆衛生研究所(府立公衛
研)との共同開発で同社の色素
内蔵型シリカナノ粒子「Qua
rtz Dot」(クオーツド
ット)に抗体分子を担持(微粒
子を担体に付着させること)し
ます。既存薬の金ナノ粒子より
50倍以上感度が高いことが分
かりました。大塚電子製の携帯
測定機で迅速に検査が可能で、
今後、大規模試験や高感度化等
を行い、検体培養が不要な新検
査薬として実用化を図ります。

カンピロバクターは鶏の腸内
細菌で、加工時に鶏肉を汚染し
細菌性食中毒を引き起こします。
陽性検体では鶏肉内に10の3
乗から10の4乗程度いるとい
われていますが、一般的な培養
法での検出は4日程度かかりま
す。金ナノ粒子による着色イム
ノクロマト法も検査感度が10
の5乗~6乗程度で、検体培養
が必要な課題がありました。

新検査薬は府立公衛研の抗体
を粒子に担持します。府立公衛
研による実証試験で、大塚電子
と古河電工が共同開発した蛍光
イムノクロマト用携帯測定機
「DiaScanα」(ダイア
スキャン アルファ)により無
培養検体で陽性判定可能なこと
を確かめました。感度は金ナノ
粒子の50倍以上で、30分以
内の高速測定が、可能としてい
ます。

今後は、府立公衛研と歩調を
合わせ実証試験を推進します。
養鶏場や食肉加工現場で、使用
可能な検出法として実用化を目
指します。

クオーツドットは同社が独自
開発したゾルゲル法で作製した
シリカナノ粒子です。粒径制御
性が高く、50ナノメートルプ
ラスマイナス10ナノメートル
程度で製造可能だそうです。
色素を内部に含有するため流出
がなく、生体分子も外部に結合
可能で長期安定性が高いことが
分かっています。先端技術研究
所(横浜市)がラボ製造してお
り、カンピロバクター検査薬以
外の用途も、複数の企業と共同
開発が進行中だそうです。今後、
粒子のラインアップ展開などを
行い、他の用途でも早期製品化
を図る方針だそうです。

カンピロバクター食中毒と症状に

関する動画です。



 
 
 
 
 
 
清貧なイメージの製品。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

組織検体のDNAメチル化率
を早く正確に測定できるように
なれば、腎細胞ガンのみならず、
他のガンでもその予後を予想す
ることができるなんて、素晴ら
しい測定機器と言えましょう。
実用化に、時間がかかっても、
辛抱して、軽薄短小の日本のお
家芸をみせてもらいたいと思い
ます。
一般的な培養法での検出は4
日程度かかるのに対し、感度は
金ナノ粒子の50倍以上で、30
分以内の高速測定が、可能とい
うのは、素晴らしい技術革新で
あると思います。早期製品化が
望まれます。

検出した最近の細菌の症状が
顕出した。笑

 
 
 
 
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