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2015-10-28 09:54:57

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診療マル秘裏話 号外Vol.185 平成27年3月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)減酒薬「ナルメフェン」2月に第3相臨床試験開始
2)3次元ガン細胞培養による、薬剤スクリーニング法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 減酒薬「ナルメフェン」2月に第3相臨床試験開始

 
 
 
 
デンマーク製薬企業で、中枢
神経領域(CNS)トップ企業
であるルンドベックは、日本で
事業を本格化させます。日本で
大塚製薬と共同開発している、
減酒薬「ナルメフェン(一般名)」
で2月に第3相臨床試験(P3)
を開始しました。武田薬品工業
との共同開発品で、日本でP3
段階にある大うつ病治療薬「ボ
ルチオキセチン(一般名)」と
合わせ、数年内に日本市場での
上市を目指しています。これら
の開発品の製品化にあわせ、
日本で自社販売体制を構築する
ことも検討しています。

2月に日本でP3を開始した
ナルメフェンは、アルコール
依存症向けの頓用薬です。酒を
飲みたくなったときに服用する
と、中枢神経のオピオイド受容
体を拮抗し、飲みたくなる欲求
を抑えることができます。入院
による断酒や抗酒剤の使用とい
った従来手法に変わる治療法の
確立につながると期待されてい
ます。すでに欧州では「セリン
クロ」の製品名で販売されてい
ます。

ルンドベックはナルメフェン
の日本での開発費を負担してい
るほか、共同販促権利を有して
います。

武田薬品とは、ボルチオキセ
チンの日米共同開発・販売契約
を締結しています。多重作用型
の新規抗うつ剤で、不安障害や
行動的影響に関与する複数のセ
ロトニン(5-HT)受容体に
作用するほか、セロトニン輸送
体阻害の働きを備えています。
米国では大うつ病の適応で今年
1月に上市しています。

日本でも大うつ病の適応症で
現在P3段階にあり、米国と
同様にルンドベックは承認後の
共同販促権利を持っています。

ルンドベック・ジャパンのマ
ス・ダルスゴー社長は「今後の
提携先との交渉にもよるが、
自社開発品については国内で
自社MR(医薬情報担当者)を
採用し、販促活動を提携先と
協力して進めていきたい」と述
べ日本での自社販売機能の設置
を検討していることを明らかに
しました。

また日本法人にビジネス開発
部門も新たに設置し、日本のベ
ンチャーやアカデミアのシーズ
導入活動にも乗り出しています。

ルンドベックは日本企業との
提携業務を目的に2001年に
日本法人を設立しました。現在、
日本で上市している薬剤は、
提携先の持田製薬が販売してい
る抗うつ剤「レクサプロ」(一
般名・エスシタロプラムシュウ
酸塩)のみで、日本での売り上
げは50億円程度です。

減酒薬ナルメフェンに関する動画

です。



 
 
 
 
接地(アース)の設置は感電
しないためにも重要です。笑

 
 
 
 
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2】3次元ガン細胞培養による、薬剤スクリーニング法

 
 
 
 
 
放射線医学総合研究所、大阪
府立成人病センター、JSRの
全額子会社SCIVAXライフ
サイエンス(SLS)、福井大
学の研究グループは、3次元(
3D)ガン細胞培養による薬剤
スクリーニング法「ナノインプ
リンティング3D薬剤スクリー
ニング法」を開発しました。
生体内と同様にガン細胞を立体
的に増殖した細胞塊(スフェロ
イド)を利用、従来の2D法に
比べ治療効果の高い薬剤を簡便
に選択できます。また、大阪府
立成人病センターが、開発した
患者さんの生検検体や手術で
摘出したガン組織を効率的で高
純度な細胞塊の培養法(CTO
S法)と組み合わせた手法も
確立されました。患者に最適な
薬剤を選択することが可能にな
ります。

医薬品開発における薬剤スク
リーニングでは、平面に培養し
たガン細胞を用いるのが一般的
です。 しかし実際の生体内の
腫瘍は立体的で、薬効にも違い
が出るケースもあります。研究
グループはナノインプリンティ
ング表面加工で、底面に細胞塊
の足場となる均一な凹凸の格子
加工を施した培養プレートで、
ガン細胞を立体的に培養します。
これにより、生体内に似た細胞
塊を実現しました。

ヒト大腸ガン細胞を使った
実験では、約100種類標準
阻害剤キットである化合物ライ
ブラリー(既存の抗ガン剤や
有用な分子標的薬)のうち、
従来の2D培養では5品目で
細胞活性がみられましたが、
実際にモデルマウスで効果を示
したのは1剤だけでした。

これに対し、3D培養では、
効果を示した1剤だけを選択す
ることができました。 また、
患者さんに適した薬剤スクリー
ニングでも3D培養に優位性が
示唆されました。

三次元培養のキットの使い方に

関する動画です。



 
 
 
 
 
 
次元が、ルパンとともにその
能力を示現した。笑

 
 
 
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編集後記

2月に日本でP3を開始した
ナルメフェンは、アルコール
依存症向けの頓用薬です。酒を
飲みたくなったときに服用する
と、中枢神経のオピオイド受容
体を拮抗し、飲みたくなる欲求
を抑えることができるというの
は、従来では考えられなかった
メカニズムであると思いました。
是非、断酒や抗酒剤の使用と
いった従来手法に変わる治療法
の確立につなげて欲しいもので
す。 2D培養では、5品目で
細胞活性がみられたものの実際
にモデルマウスで効果を示した
のは1剤だけというのは、薬剤
候補の絞り込みが甘いといわざ
るを得ないと思います。しかし、
3D培養では、効果を示した1
剤だけを選択することができた
上に、患者さんに適した薬剤ス
クリーニングでも、3D培養に
優位性が示唆されたということ
は、これからの薬剤候補の絞り
込みは、3D培養で行うべきと
言えるのではないでしょうか?
レギュラー候補が好捕する。


 
 
 
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