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診療マル秘裏話 号外Vol.184 平成27年3月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)皮膚の細胞が、増殖する仕組みの一端を解明
2)「ANP 」投与が、ガンの転移や再発を抑える

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 皮膚の細胞が、増殖する仕組みの一端を解明

 
 
 
 
 
皮膚の細胞が増殖する仕組み
の一端を、京都大医学研究科の
松田道行教授や大学院生の平塚
徹さんのグループが解明しまし
た。特定の細胞から増殖を促す
シグナルが打ち上げ花火のよう
に同心円状に広がっていました。
皮膚ガンなどの治療法の開発に
つながる成果ということです。

細胞増殖の仕組みは、主に、
試験管内で調べられており、
関連するタンパク質の種類など
が明らかになってきています。
一方、生体内の細胞間でどのよ
うに増殖のシグナルが伝わるか
はよく分かっていませんでした。

グループは、細胞増殖で働く
酵素ERKの活性の度合いを色
の変化で識別できるよう遺伝子
操作したマウスを使い、生体内
を観察できる二光子顕微鏡で耳
の表皮を観察しました。 その
結果、少数の細胞でまずERK
が活性化し、続いて周囲の細胞
へと同心円状に活性が伝わって
いました。

さらに詳しく解析すると表皮
の細胞の表面上にあるタンパク
質が、ERKの活性化によって
分離します。このタンパク質が
隣り合う細胞に受け渡される事
でシグナルが伝わっていること
が分かりました。

この現象は、正常な皮膚では
発生頻度が低く、表皮の増殖を
促す薬剤を塗った皮膚では高い
ことも確認しました。松田教授
は、「皮膚ガンのような異常な
細胞増殖を抑えるには、細胞間
の情報の伝達に関わる分子を
標的にすることも有効である事
が示された」と話しています。

細胞増殖に関する動画です。



 
 
 
 
 
不満分子を分祀する。笑

 
 
 
 
 
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2】「ANP 」投与が、ガンの転移や再発を抑える

 
 
 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センター
(国循、大阪府吹田市)と阪大大
学院の共同研究グループは、
心臓から分泌されるホルモン
「ANP 」の働きが、ガンの転移
や再発を抑えるメカニズムを突
き止めました。研究結果は近く、
米国科学アカデミー紀要のオン
ライン版に掲載されます。国循
では今年夏にも、同大や東大の
医学部附属病院など全国9施設
と連携し、500 人の肺ガン患者
さんを対象とした世界初の臨床
研究をスタートさせるそうです。

ANP(心房性ナトリウム利尿ペ
プチド )は、国循研究所の寒川
賢治所長らが1984年に発見した
ホルモンで、心不全の治療薬と
して20年前から臨床の現場で
使用されています。

研究グループは、肺ガンの
手術を受けた,患者467人を対象
に追跡調査を実施しました。
このうち77人では、他の患者さ
んよりも重篤な心臓の持病があ
り、合併症予防のため、手術前
後の3日間にANPを投与しました。

年齢や性別、ガンの進行度
など、患者の属性を合わせた後、
同グループが統計解析を行った
結果、2年後に再発しなかった
患者さんの生存率は、薬を投与
しなかった患者さんが,67%だっ
たのに対し、投与した患者では
91%に上りました。

その後、ガン細胞を注入した
マウスで実験を行ったところ、
ANP を投与したマウスはそうで
ないマウスに比べ、転移した
ガン細胞の個数が有意に少なか
いという結果がでました。また、
遺伝子操作したマウスを使い、
血管の内側にある,細胞内(血管
内皮細胞)でのANPの働きを調べ
ると、転移の予防効果は、ガン
細胞内ではなく、血管内で作用
していることが分かりました。

さらに、人為的に炎症させた
血管内皮細胞による実験で、
ガン細胞の血管内皮細胞への
付着をANP が抑制していること
を確認しました。遺伝子解析の
結果、ANP が「E-セレクチン」
と呼ばれる接着分子の発生を最
も抑えていることを突き止めま
した。

E-セレクチンは、炎症が起こ
った血管内皮細胞に、出現する
ため、同グループでは、ANPがE
-セレクチンの発生を,抑えた事
で、手術後に血管内に放出され
たガン細胞の付着を防ぎ、ガン
の転移や再発を抑制したと考察
しています。

血管は全身に行き渡っており、
他の臓器のガンへの効果も期待
されます。 主任研究者の国循
研究所・生化学部ペプチド創薬
研究室の野尻崇室長は、24日の
記者会見で、「肺転移の次に多
い肝臓の転移に対しても、抑制
効果は認められている」と語り
ました。
心不全以外の患者に対する、
ANP 投与は、国が承認していな
い「適応外」での使用となるた
め、国循では保険外併用療養
(いわゆる「混合診療」)が認め
られる「先進医療」として国に
申請手続きを行っています。
審査期間を短縮する国家戦略
特区の特例を活用したもので、
承認されれば7月にも、阪大医
学部附属病院を皮切りに、臨床
研究に着手する方針です。

国循によると、国家戦略特区
の特例による初の先進医療で、
血管内の保護によって転移を抑
える臨床研究は世界初という事
です。

臨床研究に参加する9施設は、
次の通り。北大病院▽山形大医
学部附属病院▽東大医学部附属
病院▽阪大医学部附属病院
▽神戸大医学部附属病院▽山形
県立中央病院▽国立病院機構刀
根山病院(大阪府豊中市)▽大阪
府立成人病センター▽大阪府立
呼吸器・アレルギー医療センター

ガンの転移抑制作用のある既存

の薬についての動画です。



 
 
 
 
 
 
先進医療に専心する。笑

 
 
 
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編集後記

皮膚の細胞が増殖する仕組み
の一端が解明されたのは、素晴
らしい発見と言えましょう。こ
の成果を皮膚ガンなどの治療法
の開発につなげて欲しいもので
す。「ANP 」の働きが、ガンの
転移や再発を抑えるメカニズム
が分かったのは、ガン患者さん
にとっては、朗報です。保険外
併用療養(いわゆる「混合診療」)
が認められる「先進医療」の
申請が承認されて、たくさんの
患者さんが救われることを期待
しています。

聖人が神様に承認された。笑

 
 
 
 
 
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