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診療マル秘裏話 号外Vol.182 平成27年3月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)iPS細胞から硝子軟骨を作製する培養法
2)皮膚の元になる細胞が、脂肪幹細胞に存在

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 iPS細胞から硝子軟骨を作製する培養法

 
 
 
 
 
京都大学のiPS細胞研究所
(CiRA)などの研究グルー
プは、ヒトiPS細胞(人工多
能性幹細胞)から、硝子軟骨を
作製する培養法を開発しました。
硝子軟骨は衝撃を吸収する正常
な関節軟骨です。関節軟骨損傷
による移植には、欠かせません
が自家軟骨細胞移植の修復組織
でも軟骨としての役割が果たせ
ない繊維軟骨が含まれており、
移植する関節軟骨の品質向上が
課題でした。 また、ラットや
ミニブタの患部に作製した硝子
軟骨を移植、腫瘍形成もなく、
生着して損傷部を支えている事
も確認しました。

関節軟骨は、骨の端を覆い
関節が動くことによる衝撃を
吸収します。硝子軟骨は正常な
状態の関節軟骨で、細胞外マト
リックスはコラーゲン細繊維の
2,型と11型です。加齢によ
る摩耗のほか、損傷によって
硝子軟骨が細胞外マトリックス
に1型コラーゲンを含んだ繊維
軟骨に変性することで、関節の
十分なクッション性が得られな
くなり、痛みや炎症が、起こり
ます。

自家軟骨細胞から培養した
関節軟骨を損傷部に移植する
自家軟骨細胞移植は治癒効果は
高いものの、培養過程で繊維
軟骨が生じるという問題があり
ます。これまでもヒトiPS
細胞から軟骨細胞への分化誘導
の報告はありますが、移植後の
腫瘍形成リスクの検討も含め、
硝子軟骨を作製したのは今回が
初めてだそうです。

作製したヒト硝子軟骨は、
分化誘導3日目に3種類のたん
白質を培地に添加して、14日
後からは浮遊培養を行いました。
細胞を組織のように立体的に
培養する際に細胞外マトリック
スを模した足場材を用いること
があります。しかし、移植後に
炎症を起こしたり、正常なマト
リックスの形成の阻害となる事
から、今回マウス(免疫不全)
による、移植実験では繊維軟骨
の主成分である1型コラーゲン
は作られておらず、硝子軟骨の
特徴である2,型の産生を確認
しました。このほか、移植後の
腫瘍形成リスクに関しても、
ラット(免疫不全)より関節へ
の負担が大きいミニブタ(免疫
抑制剤投与)で確かめました。

膝関節の再生医療に関する動画

です。



 
 
 
 
 
 
少子化で硝子軟骨の提供者が
減った。笑

 
 
 
 
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2】皮膚の元になる細胞が、脂肪幹細胞に存在

 
 
 
 
皮膚(表皮)の元になる細胞
が体の脂肪の中に含まれる幹細
胞に存在することを確認したと、
順天堂大皮膚科の池田志斈
(しがく)教授のグループが26
日、電子版科学誌「プロスワン」
に発表しました。

同グループでは、これらの
細胞を使い、重い皮膚病や皮膚
の老化を防ぐ治療法の開発につ
なげたいとしています。

皮膚は、3層に分かれており、
表皮は一番表面にあたる部分で
す。 大部分が角化細胞という
細胞と、それが変化した細胞で
できている。

池田教授たちは、脂肪の元に
なる細胞(幹細胞)のなかの
たんぱく質を調べたところ、
角化細胞に特有なたんぱく質が
脂肪の幹細胞にも存在していま
した。

この幹細胞を皮膚の細胞に
変化させるような条件で培養し
たところ、特有なたんぱく質は、
さらに増えました。このことか
ら、脂肪の幹細胞の中には、
角化細胞の元になる細胞がある
と結論づけたということです。

池田教授は「脂肪の幹細胞は、
比較的分離や培養がしやすい。
角化細胞の元になる細胞を作れ
ば皮膚に水ぶくれなどができる
表皮水疱すいほう症の治療や、
一般の人の皮膚の老化を防ぐ
研究への応用が可能だ」と話し
ています。

脂肪幹細胞に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
 
各課の人の角化細胞。笑

 
 
 
 
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編集後記

ヒトiPS細胞(人工多能性
幹細胞)から硝子軟骨を作製す
る培養法が開発されたのは、素
晴らしいことであると考えてい
ます。更に、この培養法を応用
して、軟骨細胞移植により修復
組織で軟骨としての役割が果た
すことが可能となって欲しいと
考えています。
脂肪の幹細胞から角化細胞の
元になる細胞を作って皮膚に水
ぶくれなどができる表皮水疱症
の治療や、一般の人の皮膚の
老化を防ぐ研究への応用が早く
実現して欲しいものです。

鷹揚とした気分で応用実験を
試みる。笑

 
 
 
 
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