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2015-10-15 05:12:16

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診療マル秘裏話 号外Vol.177 平成27年3月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)マスト細胞と好塩基球の活性を抑えるアレルギー抑制策
2)乳酸菌(L・ロイテリ菌等)を用いた夜泣き対策用食品

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 マスト細胞と好塩基球の活性を抑えるアレルギー抑制策

 
 
 
 
 
大阪大学は2月18日、喘息や、
アトピーなどの皮膚アレルギー
を引き起こすマスト細胞と好塩
基球の活性を抑えるメカニズム
を突き止めたと発表しました。
この研究は、同大大学院医学系
研究科感染症・免疫学講座
(免疫制御学)免疫学フロンテ
ィア研究センターの竹田潔教授
らのグループによるものです。
研究成果は、米科学誌
「Immunity」オンライン版に、
2月17日付けで,公開されていま
す。
今回の研究は、科学技術振興
機構(JST )の戦略的創造研究
推進事業チーム型研究(CREST)
の研究領域「アレルギー疾患・
自己免疫疾患などの発症機構と
治療技術」における研究課題
「自然免疫系を標的とした腸管
免疫疾患の制御技術の開発」の
一環として行われました。大阪
大学、東京大学、東京医科歯科
大学との共同研究です。
近年、患者数が増加の一途を
たどる喘息やアトピーなどのア
レルギー疾患は、血液系細胞で
あるマスト細胞と好塩基球によ
って引き起こされることが知ら
れています。しかしマスト細胞・
好塩基球の活性が普段どのよう
に制御されているかについては、
未解明なままでした。
研究グループは、アレルゲン
によって、活性化されたマスト
細胞・好塩基球で発現が高くな
る酵素、E-NPP3(CD203c)に
着目しました。このE-NPP3を
欠損したマウスを作製しました。
その結果、マスト細胞・好塩基
球が活性化状態になり、皮膚ア
レルギー、食物アレルギー、
喘息が悪化することを見出した
ということです。
また、E-NPP3はアデノシン三
リン酸(ATP) を分解する膜型
酵素であることから、血中ATP
濃度を測定し、ATP のアレルギ
ーへの関与を調査しました。す
ると、アレルゲンで活性化され
たマスト細胞・好塩基球はATP
を分泌し、分泌されたATPが,マ
スト細胞・好塩基球自身をさら
に活性化、アレルギーを悪化さ
せていることが明らかになった
そうです。
さらに、ATP はP2受容体群を
介して細胞に作用しますが、P2
受容体のひとつであるP2X7を
欠損させると、E-NPP3欠損マス
ト細胞・好塩基球の活性は減弱
し、その数も減少したという事
です。
今回の研究成果により、
E-NPP3が,ATP依存性のマスト
細胞・好塩基球によるアレルギ
ー反応を抑えることを明らかに
なりました。研究グループは、
今後、ATP、E-NPP3を標的とし
てマスト細胞・好塩基球の活性
を制御することにより、アレル
ギーの新たな治療薬の開発に繋
がることが期待できると報告し
ています。

好塩基球の知られざる働きに

ついての動画です。



 
 
 
 
 
 
七生報国の意志を報告した。


 
 
 
 
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2】乳酸菌(L・ロイテリ菌等)を用いた夜泣き対策用食品

 
 
 
 
 
スウェーデン系バイオ企業の
バイオガイアジャパン(広島市、
野村慶太郎社長)は、乳幼児向
けサプリメント市場に、参入し
ます。乳酸菌を用いた、夜泣き
対策用食品を輸入し、販売は、
国内に広い販路を持つ、一般用
医薬品・健康食品卸アルフレッ
サ ヘルスケアと独占総代理店
契約を結びました。 今年4月
から小児科医院、薬局などで、
販売します。乳幼児の激しい夜
泣きの軽減は潜在需要があると
みられますが、エビデンスある
有効な方法が国内になく、対策
が求められています。

乳酸菌であるL・ロイテリ菌
をベースとするプロバイオティ
クス液状品を供給します。 親
会社バイオガイア社(ピーター・
ロスチャイルドCEO)が開発
しました。製品名は「バイオガ
イア チャイルドヘルス」です。
アルフレッサ ヘルスケアが今
月ベビー用品販売大手の「アカ
チャンホンポ」に先行供給を行
い、4月から販売パイプを持つ
小児科医院、薬局、ドラッグス
トアを通じ全国展開します。
初年度販売計画として、6万本
以上を見込んでいます。

同乳酸菌は母乳、腸内に含ま
れる安全な微生物ですが、食生
活の変化やストレス環境の多い
先進国で乳酸菌含有量が少なく
なっているともいわれています。
乳幼児の激しい夜泣きは欧米で
「コリック」と呼ばれ、あやす
だけでは泣き止みません。判断
基準は健康で他に問題がないに
もかかわらず、1日合計3時間
以上号泣するなど定義がありま
すが、日本では疾患と位置付け
ていません。

開発元のバイオガイア社では、
カロリンスカ医科大学、イタリ
アの小児科病院と共同研究し、
コリックの原因が乳児期の腸内
細菌のバランス形成不全による
激しい腹痛(乳児疝痛)である
ことを突き止めました。 また
乳児90人にL・ロイテリ菌摂取
試験を行い、28日間続けると、
摂取乳児の夜泣き時間が4分の
1(1日50分以下)に短縮す
ることを確認しました。エビデ
ンスを揃え欧米で先行販売し、
夜泣き対策のデファクトスタン
ダードになっています。

国内で乳幼児の夜泣きに関わ
る悩みは、ネット上で毎月約20
万件に上ります。サプリとして
需要が見込めると判断し、「乳
幼児を夜泣きから解放し、親子
双方のクオリティ・オブ・ライ
フ(QOL)を高めたい」
(野村慶太郎社長)と話してい
ます。

腸内細菌のバランスが悪いのが

原因であれば、焼石に水のような

気もしますが、夜泣き対策を解説

している動画です。



 
 
 
 
 
 
会報を開放して、解放された。


 
 
 
 
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編集後記

近年、患者数が増加の一途を
たどる喘息やアトピーなどのア
レルギー疾患は、血液系細胞で
あるマスト細胞と好塩基球によ
って引き起こされることが知ら
れていましたが、マスト細胞・
好塩基球の活性が普段どのよう
に制御されているかについて
具体的に解明されたのは、素晴
らしいと言わざるを得ません。
乳幼児の激しい夜泣きは欧米
で「コリック」と呼ばれ、あや
すだけでは泣き止まないという
ことすら知りませんでした。
ましてや、コリックの原因が乳
児期の腸内細菌のバランス形成
不全による激しい腹痛(乳児疝
痛)であることなど考えも及び
ませんでした。素晴らしい発見
で、具体的に解決法が提示され
ているのも秀逸であると思いま
す。

成魚の販売を制御する。笑

 
 
 
 
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