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2015-10-13 20:09:08

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診療マル秘裏話 号外Vol.175 平成27年3月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)嗅細胞は、新生から14日間ほど匂い情報の入力がないと細胞死
2)国立循環器病センターが「創薬オミックス解析センター」設置

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 嗅細胞は、新生から14日間ほど匂い情報の入力がないと細胞死

 
 
 
 
匂いを感知する嗅細胞は、
新生から14日間ほど匂い情報の
入力がないと細胞死します。
東京大学の研究グループがマウ
スを使った実験で発見しました。
「臨界期」と呼ばれる刺激を通
じ生体機能習得に効果的な時期
があり、この時期に神経回路に
組み込まれます。 この結果、
敏感に匂いを感知するセンサー
技術の開発や嗅覚障害に対する
新たな知見が得られました。

嗅細胞は神経回路に組み込ま
れ、匂い情報を脳に伝える働き
を担っています。 古くなった
細胞は死滅し、再生を繰り返し
ます。東大医学部付属病院耳鼻
咽喉科・聴覚音声外科の山岨
達也教授、菊田周助教の研究グ
ループは新生嗅細胞が神経回路
に組み込まれていく仕組みの
解明に取り組みました。

嗅毒性物質を成獣マウスに
投与し、鼻の奥の鼻腔上部皮膚
である嗅上皮から嗅細胞をすべ
て除去しました。その後に産生
される新生嗅細胞だけができる
ように条件を整えました(嗅細
胞は28日間で再生される)。
この新生嗅細胞が既存神経回路
へ組み込まれる過程で匂い情報
の入力がどのように関わるのか
観察しました。

新生嗅細胞だけの条件のもと、
片鼻を閉じ、閉じていない片鼻
と細胞数を比較したところ、閉
じている片鼻では細胞数が減少
していました。また閉じていた
片鼻では神経活動も減少してい
ました。これは新生された未熟
な嗅細胞が、成熟した嗅細胞に
分化し、機能的に神経回路に組
み込まれていくのに匂い情報の
入力が必要なことを示唆してい
ます。

どの程度の期間に、嗅細胞の
生死を分けるかを調べると、匂
い情報の入力が7~14日ない
と成熟できずに細胞死していま
した。細胞死を抑制する薬剤を
この期間内に投与すると嗅細胞
数が回復しました。この結果、
嗅細胞は生死の決まる臨界期を
持ち、この時期に嗅細胞が神経
細胞との接合部位シナプスを
形成し、既存の神経回路に組み
込まれることも分かりました。

慢性鼻炎や花粉症により、匂
いが感じにくくなるのは嗅上皮
の嗅細胞が障害を受けることが
一因と考えられています。微量
な匂いを嗅ぎ分ける、センサー
技術のカギになるほか、治療法
のない嗅覚障害に対する、匂い
刺激によるリハビリテーション
の開発に役立つと期待されてい
ます。米神経学会誌「ジャーナ
ル・オブ・ニューロサイエンス」
電子版に公開されました。

ここ一番、臭いで集中力を高める

方法(アロマテラピー)に関する

動画です。



 
 
 
 
 
 
九画の字で、嗅覚を表現する。


 
 
 
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2】国立循環器病センターが「創薬オミックス解析センター」設置

 
 
 
 
 
国立循環器病研究センターは、
循環器病に対する医薬品や診断
法の開発研究のため「創薬オミ
ックス解析センター」を設置し、
4月1日から本格稼働させます。
生体内のあらゆる分子を網羅的
に解析する、オミックス解析を
集中して実施できる体制を構築
しました。 患者さんから採取
した組織、血液、臨床情報を
活用し、創薬標的となる遺伝子
や蛋白質、変動する生体化合物
を発見し、医薬品など、ライフ
サイエンス分野のイノベーショ
ンにつながる取り組みを推進し
ます。

創薬オミックス解析センター
は機器や専門家をまとめて配置
し、多種類のオミックス解析を
行います。生体の中にある分子
全体を網羅的に調べるオミック
スでは、遺伝子の網羅的な発現
情報であるトランスクリプトー
ムや、細胞内蛋白質を調べるプ
ロテオーム、代謝物を対象とす
るメタボロームなど、さまざま
な解析情報から得られるデータ
を統合し、分子のネットワーク
や細胞内で働く相互関係に関わ
るパスウェイを導き出し、生命
現象や疾患発症の仕組みを解き
明かします。センター長には同
研究センターの、南野直人分子
薬理部長が就任します。

循環器病の原因遺伝子や蛋白
質の大部分が不明であり、心臓
や血管、血液の中で変化する
分子を網羅的に調べ記録する事
が医薬品開発に不可欠として、
疾患によって変化する遺伝子や
蛋白質を個人レベルまで、掘り
下げて見つけ病気との因果関係
を明らかにします。この成果を
積み重ねて、医薬品や診断法の
開発、及びオーダーメード医療
の実現を目指します。

同研究センターでは、昨年冬
に最先端の解析装置である第3
世代シーケンサーの導入を行う
など、機器類の充実化を図って
きました。遺伝性致死性不整脈、
脂質代謝異常症、大動脈疾患等
の解析を行ってきましたが、新
しいセンターの設置により心筋
症等対象を拡大する予定だそう
です。

アマゾン河流域の天然物からの

創薬に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
各題について拡大解釈する。


 
 
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編集後記

匂いを感知する嗅細胞は、
新生から14日間ほど匂い情報の
入力がないと細胞死することが
判明したのは、素晴らしい発見
であると考えています。しかし
さらに、もう一歩踏み込んで、
微量な匂いを嗅ぎ分ける、セン
サー技術のカギを確定するほか、
治療法のない嗅覚障害に対する、
匂い刺激によるリハビリテーシ
ョンの開発等につなげてほしい
と思います。「創薬オミックス
解析センター」が稼働すること
で、疾患によって変化する遺伝
子や蛋白質を個人レベルまで、
掘り下げて見つけ病気との因果
関係を明らかにして、医薬品や
診断法の開発、及びオーダーメ
ード医療の実現を達成して欲し
いと思いました。

殷が滅んだのは、因果応報と
言う人が多い。笑

 
 
 
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