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2015-10-12 18:30:22

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診療マル秘裏話 号外Vol.174 平成27年3月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)立体構造からCYLDが、ポリユビキチン鎖を切断する方法を解明
2)病気や高齢化などに伴う筋萎縮の予防や改善に役立つ研究結果

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 立体構造からCYLDが、ポリユビキチン鎖を切断する方法を解明

 
 
 
 
 
東京大学と科学技術振興機構
は2 月17日、同大学放射光連携
研究機構の深井周也准教授らの
研究グループが、ガン抑制タン
パク質CYLDと、免疫応答の促進
に関与する,2種類のポリユビキ
チン鎖とが結合した状態の立体
構造を決定し、CYLDがポリユビ
キチン鎖を切断する方法を解明
したと発表しました。
ポリユビキチン鎖とは、ユビ
キチンと呼ばれる、小さなタン
パク質が細胞内でいくつもつな
がったもので、そのつながり方
の違いによって、制御される
生体反応は異なります。このつ
ながり方は、ユビキチンが次の
ユビキチンとどの場所でつなが
るかによって異なり、8 種類の
つながり方があります。
このうち、先頭のメチオニン
(Met1)でユビキチン同士がつ
ながったポリユビキチン鎖や、
63番目のリジン(Lys63)で,つ
ながったポリユビキチン鎖は
、CYLDにより適切に切断されな
ければ、過剰な免疫応答を引き
起こし、腫瘍形成や細胞のガン
化へと進展することが知られて
います。
しかし、Met1と、Lys63 とで
つながったポリユビキチン鎖で
は、その構造は異なり、CYLDが
双方をどのように区別して認識
し、切断しているのかは不明で
した。
今回、深井准教授らは、CYLD
とMet1でつながったポリユビキ
チン鎖とが結合した状態の立体
構造および、CYLDとLys63 でつ
ながったポリユビキチン鎖とが
結合した状態の立体構造を決定
することで、CYLDがそれぞれの
ポリユビキチン鎖に対応して、
構造を変化させて、ポリユビキ
チン鎖を切断していることを明
らかにしました。
今後、8 種類存在するポリユ
ビキチン鎖を生命がどのように
識別しているのかを明らかにす
ることで、ポリユビキチン鎖の
機能について理解を深めること
ができるそうです。また、今回
の成果は、免疫応答や炎症反応、
腫瘍形成、細胞のガン化を解明
する今後の研究に役立つと研究
グループは述べています。

ガン抑制遺伝子p53に関する動画

です。



 
 
 
 
幸造さんが発見した構造。笑

 
 
 
 
 
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2】病気や高齢化などに伴う筋萎縮の予防や改善に役立つ研究結果

 
 
 
 
理化学研究所は2 月17日、マ
ウスの筋芽細胞内の小胞体を
観察し、小胞体内カルシウム
濃度の低下が骨格筋形成前に起
こり、筋分化のシグナルとして
働くことを見いだしたと発表し
ました。この研究結果は、同研
究所の中野生体膜研究室の中西
慶子元協力研究員(現 理研
小林脂質生物学研究室協力研究
員)、森島信裕元専任研究員(
現 理研小林脂質生物学研究室
専任研究員)らによる成果です。
研究チームは、筋芽細胞が融合
し筋肉が作られる過程の小胞体
を蛍光標識して観察しました。
その結果、小胞体が、部分的に
変形して球やリング状に見える
特殊な構造(SARC体)が一時的
にできることを発見しました。
このSARC体を解析すると、小
胞体内のカルシウムの濃度が
低下すると生じることが分かっ
たということです。
また、小胞体からカルシウム
を放出する出口となっているカ
ルシウムチャネルをふさぎ、カ
ルシウム濃度の低下を防ぐと、
SARC体はできず、小胞体ストレ
スも見られなくなり、筋芽細胞
の融合が起こらなくなりました。
これは、筋肉を作る過程の進行
には、小胞体のカルシウム濃度
の低下が必要なことを示してい
るそうです。
一方で筋肉の収縮は、カルシ
ウムが、小胞体から出入りする
ことで制御されていることも分
かっています。つまり、小胞体
内のカルシウムは、筋肉を動か
しているだけではなく、筋肉を
作るためのシグナル発信にも関
わっていると結論付けられます。

筋分化過程において、あらか
じめプログラムされたカルシウ
ム枯渇が、起こるメカニズムを
解明すれば、筋分化の制御機構
がより詳細に理解でき、さらに
筋芽細胞内の小胞体内カルシウ
ム濃度を人為的にコントロール
することができれば、筋芽細胞
の融合を促進させて筋肉作りの
効率を上げることにつながりま
す。研究グループは今回の発見
について、病気や高齢化などに
伴う筋萎縮の予防や改善にも役
立つ可能性があり、今後に期待
が持てるとしています。

小胞体とゴルジ体について解説

している動画です。



 
 
 
 
 
 
筋芽細胞内で菌が死んだ。笑

 
 
 
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編集後記

ガン抑制タンパク質CYLDと、
免疫応答の促進に関与する,2
種類のポリユビキチン鎖とが
結合した状態の立体構造を決定
し、CYLDがポリユビキチン鎖を
切断する方法を解明できたとい
うのは、素晴らしい発見である
と思います。 今回の成果を、
免疫応答や炎症反応、腫瘍形成、
細胞のガン化を解明する今後の
研究に役立てて欲しいものです。
マウスの筋芽細胞内の小胞体
を観察し、小胞体内カルシウム
濃度の低下が骨格筋形成前に起
こり、筋分化のシグナルとして
働くことが分かったのは有意義
な研究であると考えています。
是非、病気や高齢化などに伴
う筋萎縮の予防や改善にも役
立てて欲しいと思います。

筋萎縮の予防を呼ぼう。笑

 
 
 
 
 
 
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