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診療マル秘裏話 Vol.518 平成25年11月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1) 抗精神病薬ピモジド投与で,ステロイド抵抗性消失
2)アデイポネクチン受容体を活性化する低分子化合物

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】抗精神病薬ピモジド投与で,ステロイド抵抗性消失

 
 
 
 
理化学研究所は10月25日、
重症喘息マウスに抗精神病
薬ピモジド(商品名オーラ
ップ)を投与することで、
ステロイド抵抗性を消失さ
せることができたと報告し
ました。

理研統合生命医科学研究セ
ンターの子安重夫氏らと、
慶應義塾大学や東海大学と
の共同研究での成果です。

喘息患者の5-10%はステ
ロイド抵抗性を獲得し、
重症喘息となります。気道
で作られる、IL-33や,その
刺激で活性化するナチュラ
ルヘルパー(NH)細胞が重
症化に関連していると推定
されていました。 今回、
研究グループはステロイド
抵抗性とNH細胞に着目し、
マウスを用いて実験を行い
ました。

研究グループは、まずス
テロイドがNH細胞に、どう
作用するか確認しました。
ステロイドがNH細胞の死滅
を促すことで気道の炎症を
抑えていることが分かりま
した。重症喘息のマウスで
は、ステロイドを投与して
もNH細胞の死滅が起きてい
ませんでした。

続いて、研究グループは、
NH細胞の死滅を防ぐ原因を
見つけるため、15種類のサ
イトカインを検証しました。
TSLP(thymic stromal
lymphoprotein )という蛋
白質が存在する場合に限り、
ステロイドを投与してもNH
細胞が死滅せず抵抗性獲得
につながることを見いだし
ました。 TSLPはNH細胞内
のStat5 という転写因子を
活性化し、死滅をふせいで
いました。

そこで、ステロイド抵抗
性喘息のマウスに、Stat5
阻害薬として、ピモジドを
投与したところ肺のNH細胞
が減少し、炎症を抑える事
に成功しました。ピモジド
は、統合失調症や小児自閉
症で適応を得ている承認薬
です。研究グループは今後、
ヒトの重症喘息患者での
効果や安全性を確認し臨床
応用につなげたいという事
です。

気管支サーモプラスティー

という治療の経験者の動画

です。



 
 
 
 
全速力で、ステロイド抵
抗性喘息を制圧することが
望まれます。笑

 
 
 
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2】アデイポネクチン受容体を活性化する低分子化合物

 
 
 
東京大学医学部付属病院
の門脇 孝教授、山内敏正
講師、理化学研究所、筑波
大学の研究グループは、メ
タボリックシンドロームや
2型糖尿病の改善に作用を
持つ化合物の発見に成功し
ました。マウスの実験を通
じ確認されました。

脂肪細胞から分泌され、
抗糖尿病効果等がある善玉
ホルモンのアディポネクチ
ンに似た物質で、アディポ
ネクチン受容体を活性化し
て、改善させることが分か
っています。内科疾患など
により、運動や食事制限の
難しい患者さんに対する大
学発の内服による治療薬と
して開発の進む可能性が、
非常に高くなっています。

同研究成果は、10月31日
付の英科学誌「ネイチャー」
電子版に発表しました。

今回、発見したのは低分
子化合物で、600万種類
以上の化合物の中からスク
リーニングを行いました。
アディポネクチンと同じ様
に抗生活習慣病のキー分子
といわれているアディポネ
クチン受容体を活性化しま
す。

研究グループは、高脂肪
食を与えた2型糖尿病モデ
ルのマウスに、同化合物を
投与したところインスリン
抵抗性と耐糖能低下が改善
することが分かりました。
また生活習慣病により短く
なる寿命についても、延命
することを確認しています。

アディポネクチンを増やす

食事についての動画です。



 
 
 
 
 
定価の低下が低価を招く。


 
 
 
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編集後記

ステロイド抵抗性を既存
の薬で抑えることができた
のは、画期的発見といえま
す。 喘息だけではなく、
潰瘍性大腸炎などにもステ
ロイド抵抗性は認められて
います。ステロイド抵抗性
を示す疾患すべてに有効か
どうかぜひ早急に調べて欲
しいと思います。アデポネ
クチン受容体を活性化する
ことで、メタボリックシン
ドロームや、2型糖尿病の
改善に作用するならば本当
に、これも画期的発見とい
えるでしょう。後は、臨床
試験を重ねて、製品化して
頂くことが望まれますが、
マウスは、物言わぬので、
人間だけに発現する副作用
がないことを祈ります。

 
アデポネクチン受容体発現
を促す発言。笑

 
 
 
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