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2015-10-08 11:39:52

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診療マル秘裏話 号外Vol.173 平成27年3月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次

1)神経毒素が腸管から体内に取り込まれる機構を解明
2)動物精子幹細胞の新しい自己複製メカニズムを発見

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 神経毒素が腸管から体内に取り込まれる機構を解明

 
 
 
大阪大学微生物研究所と理化
学研究所の研究グループは、
重篤な食中毒を引き起こすボツ
リヌス菌が産生する神経毒素が
腸管から、体内に取り込まれる
機構を解明しました。この毒素
は分子量の大きな蛋白質で複合
体を形成しています。同複合体
を構成する無毒成分と腸管上皮
の細胞の膜蛋白質が結合、毒性
を保ちながら血中に取り込まれ
ていました。ボツリヌス食中毒
の予防、治療法の開発につなが
ることが期待されます。

マウス腸管を使った実験で、
ボツリヌス菌が産生するA1型
神経毒素を投与し、毒素の局在
を観察しました。この結果、主
な侵入経路は、腸管上皮中のM
細胞が体内への侵入部位で、A
1型毒素の複合体を構成する無
毒成分ヘマグルチニン(HA)
と腸管上皮にあるM細胞が発現
する、膜蛋白質GP2との結合
が引き金となることが分かりま
した。

これまで、ボツリヌス毒素が
毒性を保持しながら、どのよう
に腸管から血中に移行するかは、
不明でした。また、この分子量
の大きい蛋白質の吸収機構は、
今後、新しい経粘膜薬物輸送シ
ステムや経粘膜ワクチンへ応用
できる可能性もあるということ
です。

新種のボツリヌス毒素が高い致死

性をもつことを示した動画です。



 
 
 
 
 
以降に移行した分子。笑

 
 
 
 
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2】「動物精子幹細胞の新しい自己複製メカニズムを発見

 
 
京都大学は2月13日、同大医
学研究科の篠原隆司教授らの
研究グループが、精子幹細胞の
新しい自己複製メカニズムを
発見したと発表しました。この
研究成果は、米科学誌「Stem
Cell Reports」に2月12日付で
掲載されています。
精子幹細胞は、精細管の中で
体細胞分裂を行っている、精原
細胞の一部分の細胞で、生涯に
わたり精子を作り続けます。
精子幹細胞の自己複製分裂は、
精巣の体細胞である、セルトリ
細胞から分泌されるグリア細胞
株由来神経栄養因子(GDNF)が
担っていると、これまで考えら
れていました。
このことを踏まえ、研究グル
ープは2003年にマウスの精子幹
細胞の長期培養法を確立し、
試験管内で大量の精子幹細胞を
得ることに成功しました。こう
して得られた培養精子幹細胞
(GS細胞)を用いることで、
精子幹細胞の生化学・分子生物
学的な解析や遺伝子改変動物の
作成を行うことが可能になりま
した。しかし、GDNF/Ret/Gfra1
を欠損するマウスは、腎臓形成
の異常などにより、生直後に、
死亡することから、その解析が
難しい上、精子幹細胞の欠損が
機能的に確認されていないとい
う問題があったそうです。
そこで全ての幹細胞が、GDNF
に依存していることを確認する
ため、研究グループは、GDNFの
受容体であるRet 遺伝子の変異
マウスに注目しました。組織学
的な解析を行った結果、GDNFに
依存しない幹細胞が精巣内にあ
ることが強く示唆されました。
さらに、GDNF非依存性の細胞
が自己複製能を持つ可能性を
直接調べるために、精巣細胞を、
繊維芽細胞増殖因子(FGF2)の
存在下で培養したところ、GS
細胞とは異なった形のコロニー
を形成する細胞集団(F-SPG)
を得ることができ、GDNFを添加
した場合には、GS細胞と非常に
よく似た形態のコロニーを持つ
細胞集団(G-SPG) を得ること
ができたということです。また、
自己複製分裂のメカニズムを調
べるために細胞シグナル伝達
分子であるMap2k1/2の抑制を行
うと、G-SPG 細胞はその増殖が
抑制されるものの、F-SPG 細胞
は影響を受けないことから、
両者は異なった細胞分裂様式を
持つことが、示唆されたとして
います。
精子幹細胞の自己複製は精子
形成に大きな影響を与えますが、
幹細胞は精巣における割合が極
めて低く、特異的な分子マーカ
ーが存在しないために、幹細胞
存在や異常を検出するのが困難
です。
研究グループは今回の成果に
ついて、ごく少数の幹細胞が、
存在し、その増殖を刺激するよ
うな適当な環境を整えてやる事
で幹細胞を増幅させ精子形成を
再開することができる可能性を
示唆しました。
実験動物を用いて、幹細胞の
増殖要求性をより明確にする事
で、ヒトの精子幹細胞の培養系
の確立もつながり、近い将来、
男性不妊症の治療法の開発や、
遺伝病の発症機序の理解が進む
ことが期待されています。

精子バンクで作られた天才に

関する動画です。



 
 
 
 
 
培養系の確立の確率。笑

 
 
 
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編集後記

重篤な食中毒を引き起こすボ
ツリヌス菌が産生する神経毒素
が腸管から、体内に取り込まれ
る機構を解明したことは、偉大
な発見であると思います。今後、
ボツリヌス食中毒の予防、治療
法の開発につながることを期待
したいところです。精子幹細胞
の自己複製は精子形成に大きな
影響を与えますが、幹細胞は
精巣における割合が極めて低く、
特異的な分子マーカーが存在し
ないために幹細胞の存在や異常
を検出するのが困難という状況
の中、精子幹細胞の新しい自己
複製メカニズムを発見したとい
うのは、画期的研究と言えまし
ょう。

特異的な分子マーカーの研究
成果に得意になる。笑

 
 
 
 
 
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