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2015-10-07 11:44:36

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診療マル秘裏話 号外Vol.171 平成27年3月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)認知症にならないための食習慣
2)エイズ治療薬EFdAの簡易合成法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 認知症にならないための食習慣

 
 
 
 
 
 
厚生労働省発表の認知症患者
さん(2013年)の推計数は,462
万人だそうです。全国で約6千
人の高齢者を対象に、調査した
もので、65歳以上の15%にあた
るそうです。同時に認知症予備
軍であるMCI(軽度認知障害)
患者数も,推計約400万人だそう
です。合計すると862万人に
なります。

認知症は、お年寄りの病気と
思い込んでいる人は多いようで
すが、それは発症年齢によると
考えられています。しかし、早
い人では、その兆候は40代から
表れるということです。そこで
認知症にならないための食習慣
を紹介します!

1)【なるべく手料理を作る】
家事の中でも特に料理は、段
取りと実行がセットになってい
て脳にいい刺激を与えます。
「家事をすべて嫁に任せた途端
にボケた」というのもよく聞く
話です。女性にとって料理は最
も身近な認知症予防法です。

2)【野菜から食べはじめる】
野菜に含まれる食物繊維など
の成分が、ほかの食材に比べて
血糖値の上昇をゆるやかにして
くれます。もっと血糖値を上げ
たくない場合は、食前30分前に
野菜ジュースを飲みましょう。
血糖値が高すぎると、インスリ
ンが過剰に分泌されて、多くの
ブドウ糖が細胞に取り込まれて
脂肪となります。認知症の要因
となる糖尿病や肥満予防のため
に、食事は野菜からスタートす
ることが肝要です。

3)【高蛋白の食材をメインに】
脳を活性化するためには、
良質の蛋白質が必要です。肉、
魚、大豆製品、卵、乳製品など
がありますが、含まれるアミノ
酸バランスが異なるので、いろ
いろな食品から取るのがベスト
と考えられています。しかし、
肉および乳製品の大量摂取は、
骨粗鬆症を招いたり、ガンのリ
スクを高めたりすることが明ら
かですので、ほどほどに摂取す
ることが必要です。 特に脳を
活性化する作用があるといわれ
るDHAを多く含む青魚は積極的
に摂取したいと思います。発酵
していない大豆製品の大量摂取
も危険です。注意が必要と言え
ましょう。

4)【納豆は毎日でも食卓へ】
納豆は、認知症の原因となる
動脈硬化や脳梗塞の予防に有効
です。ネバネバに含まれる酵素
(ナットウキナーゼ)は、血管
内に血栓ができるのを防いだり、
血栓を溶かし血液をサラサラに
する働きがあります。ナットウ
キナーゼは熱に弱く、加熱する
と壊れるという弱点があるので、
調理せずにそのまま食べるのが
おすすめです。

5)【油はオメガ3系、9系を】
体内でつくることができない
必須脂肪酸の代表がオメガ3系
と9系の不飽和脂肪酸です。3
系は青魚に含まれるDHAやEPA、
亜麻仁油・エゴマ油・シソ油
などが有名です。しかし、3系
は、熱に弱く酸化しやすいので
サラダのドレッシングで摂取す
るのが良いでしょう。9系はオ
リーブ油などに多く含まれてい
ます。生活習慣病予防には3系
と9系を1対4の割合で取るのが
望ましく、血管の老化予防にも
つながるそうです。ココナツオ
イルも、認知機能障害の改善が
期待できるそうです。

6)【主食はごはんとそばを優先】
主食はごはんとそばを優先し
ましょう。パンやパスタは控え
めにした方が良さそうです。
ごはん(特に雑穀米)やそばの
ほうが血糖値の上昇が比較的ゆ
っくり進むことが分かっていま
す。 スピードが遅いと糖尿病
予防につながります。 ただし
砂糖と同じく糖質なので、取り
すぎは禁物です。

7)【よくかんで食べる】
食事でもっとも大切なのは、
よくかんで食べることです。噛
むことは脳に刺激を与え、認知
症予防に有効です。よく噛んで
ゆっくりと食事する習慣をつけ
ると満腹感がアップするので、
肥満予防になります。血糖値の
上昇もゆるやかになり、糖尿病
予防にも良いとされています。

【カレーは予防に効果的!】
インドはアルツハイマー病の
発症率が低いことで知られてい
ます。70~80歳のアルツハイマ
ー発症率は、アメリカの4分の1
というデータもあるそうです。
その秘密はインド料理の定番、
カレー粉に含まれるクルクミン
だそうです。クルクミンが認知
症を引き起こすアミロイドβペ
プチドを取りのぞくといわれて
います。認知症予防にぜひカレ
ースパイスを使った料理を用い
ましょう。

認知症対策の食事の基本は、
生活習慣病予防のための食生活
を心がけることです。タンパク
質を中心に栄養バランスのいい
食事をしましょう!

認知症予防の基本(Part.1)に

関する動画です。



 
認知症予防の基本(Part.2)に

関する動画です。



 
 
 
 
大作を出版する対策をとる。


 
 
 
 
 
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2】エイズ治療薬EFdAの簡易合成法

 
 
 
 
福井県は、2月14日、同県
敦賀市本町1丁目の横浜薬科大
学は2月12日、同大学の大類洋
教授が、東北大学大学院農学
研究科の桑原重文教授との共同
研究で、新たなヒト免疫不全ウ
イルス(HIV)感染症治療薬と
して期待される修飾ヌクレオシ
ドEFdA(4’-Ethynyl-2-fluoro-
2’-deoxy-adenosine)の簡易合
成法の開発に成功したと発表し
ました。この論文は学会誌
「Organic Letters」 に掲載さ
れています。
HIV感染症(エイズ)治療では、
患者さんが、抗HIV薬を用いた
治療を長期にわたり受けること
で薬剤耐性を獲得した,HIV変異
株(耐性HIV)の発現により,
治療効果が弱まることと、薬の
副作用が大きな課題となってい
ます。
これらの課題を解決するため、
耐性HIV を発現させず、また、
すでに存在する,耐性HIVに対し
ても高い活性を持ち、さらに副
作用の少ない、新たな修飾ヌク
レオシド型抗HIV薬として,大類
教授が2004年に初めて分子設計・
合成に成功したのがEFdAです。
大類教授は、これまで,ヤマサ
醤油株式会社、熊本大学大学院
血液内科の満屋裕明教授グルー
プと、EFdAの特長について共同
研究を実施しました。その結果、
HIV 感染症治療に関し耐性HIV
を発現させないこと、臨床薬で
最も効果が高い抗HIV薬 「アジ
ドチミジン(AZT)」の400倍
以上、他の臨床薬の数万倍とい
う高い抗HIV 活性を持つこと、
高度の耐性を獲得したHIV 変異
株に対しても非常に高い活性を
持つこと、またマウスだけでな
くサルに投与しても、副作用な
くHIV の増殖を協力に阻止し、
CD4陽性T細胞(ヒト免疫系に
必要な白血球)を感染から効果
的に守ること、が明らかになっ
ていました。
しかし、EFdAの合成は容易で
はないため、将来、EFdAが臨床
薬として世界で広く使用される
ためには、より簡易な合成法の
開発が必要不可欠とされていま
した。
そこで今回、大類教授がEFdA
の簡易合成法を開発しました。
まず、従来の高価なヌクレオシ
ド(DNAの構成成分)などから、
安価なグルコース(ブドウ糖)
に原料を変更しました。グルコ
ースを4位に置換基をもつリボ
フラノースに変換するという新
反応を開発したことによって、
合成プロセスの簡略化に成功し
たということです。従来の合成
法と比較すると、ワンポット
(1個の反応容器) で行える
合成回数が増えたため、工程を
大幅に簡略できた上、原料から
のEFdAの収率は,従来3.3%~18
%だったのに対して37%へと、
飛躍的に改良されたそうです。
なお、EFdAについては現在、
米国 Merck社がヤマサ醤油から
ライセンスを取得し、臨床試験
を行っています。

州立大学の農産物の収率。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

認知症対策の食事の基本は、
生活習慣病予防のための食生活
を心がけることです。具体的に
述べましたので、皆さん良く見
て役立てて下さい。新たなヒト
免疫不全ウイルス(HIV)感染
症治療薬として期待される修飾
ヌクレオシドEFdA(4’-Ethynyl
-2-fluoro-2′-deoxy-adenosine
) の簡易合成法の開発に成功し
たというのは、素晴らしい技術
革新と言えましょう。最も効果
が高い抗HIV薬 「アジドチミジ
ン(AZT)」の400倍以上、他の
臨床薬の数万倍という高い、抗
HIV 活性を持つこと高度の耐性
を獲得したHIV 変異株に対して
も非常に高い活性を持つこと、
またマウスだけでなく、サルに
投与しても、副作用なくHIV の
増殖を協力に阻止し、CD4陽性T
細胞(ヒト免疫系に必要な白血
球)を感染から効果的に守る事
だけでも凄いのに、さらにより
簡易な合成法の開発までされて
しまうと、薬として世界で広く
使用されることは、元より爆発
的な普及になることも夢では、
ないようです。

不朽の名作の普及。笑

 
 
 
 
 
 
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