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2015-09-28 13:19:24

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診療マル秘裏話 号外Vol.164 平成27年2月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)内臓脂肪組織の制御性T細胞の大幅な減少で血糖値上昇
2)心臓のバイパス手術時の輸血で患者の肺炎リスクが増大

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 内臓脂肪組織の制御性T細胞の大幅な減少で血糖値上昇

 
 
 
 
理化学研究所などの研究グル
ープは、内臓脂肪組織の制御性
T細胞(Treg)の大幅な
減少によって血糖値が上昇する
ことを肥満マウスで確かめまし
た。さらに、内臓脂肪組織のT
regの分化・増殖にはインタ
ーロイキン33(IL-33)
とその受容体が必須であり、
肥満マウスにIL-33を投与
すると、内臓脂肪組織内のTr
egが増加、血糖値も改善する
ことを解明しました。 ヒトの
内臓細胞組織のTregでも、
IL-33受容体が高発現して
おり、マウスと同様のメカニズ
ムが考えられるということです。

Tregは、免疫反応を一定
に保つ免疫細胞です。内臓脂肪
組織では炎症を抑えることで、
インスリン感受性、耐糖能を一
定の状態に保つ働きをしていま
す。

IL-33または同受容体を
遺伝的に欠損させたマウスを用
いた実験では、内臓脂肪組織内
にTregはほとんど存在しま
せんでした。 また、血糖値が
上昇している肥満のモデルマウ
スも同様で、IL-33を投与
したところ、Tregが増加し、
血糖値も改善しました。IL-
33は、喘息などのアレルギー
疾患を誘導することが知られて
いますが、ヒトの肥満やインス
リン分泌低下とインスリン抵抗
性の両方の要因で血糖値が上昇
する2型糖尿病の病態解明、お
よび治療法の開発につながる事
が期待されます。

制御性T細胞(Tレグ)に関する

動画です。



 
 
 
 
 
定価の低下が低価となる。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
2】心臓のバイパス手術時の輸血で患者の肺炎リスクが増大

 
 
 
心臓のバイパス手術時に輸血
を受けると、患者の肺炎リスク
が増大する可能性のあることが
報告されました。「血液を貯蔵
し、注入できるようになった事
は医学における最大の偉業の1
つだが、輸血を受けることによ
って患者の感染症と闘う能力が
変化する可能性が依然として認
められる」と、米ベイラー・プ
ラノ心臓病院(テキサス州)の
James Edgerton氏は、述べてい
ます。なお同氏は今回の研究に
は関与していません。

今回の研究では、心臓のバイ
パス手術を受けた1万6,000人を
超える患者さんのデータを調べ
ました。手術は米国の33カ所の
病院で2011~2013年に実施され
ていました。患者さんの約40%
が、赤血球輸血を受けており、
肺炎を発症したのは集団全体で
4%弱でした。1~2単位の赤血
球輸血を受けた患者さんは、
輸血を受けていない群に比べて
肺炎を発症するリスクが2倍で
あり、6単位以上の輸血を受け
た患者さんはリスクが14倍であ
ることがわかりました。

この知見は、米サンディエゴ
で開催された米国胸部外科学会
(STS)年次集会で,発表されま
した。なお学会発表された知見
は、一般に査読を受けて医学誌
に掲載されるまでは、予備的な
ものとみなされます。

研究を率いた米ミシガン大学
ヘルスシステムのDonald
Likosky氏によると、肺炎は冠
動脈バイパス(CABG)術後のリ
スクの1つとして知られており、
肺炎を発症すると患者さんの
疾病・死亡リスクが大幅に増大
することが明らかにされている
ということです。「これまでの
研究では、CABG患者20人に1人
に重大な感染症がみられ、なか
でも肺炎は最もよくみられる事
がわかっていた」と同氏は説明
しています。

「患者には臨床的必要性に基
づいて赤血球輸血を行うべきだ。
外科チームは患者の輸血の必要
性を減らすことにより二次合併
症のリスクを低減する余地があ
ると考えられる」とLikosky氏
は話しています。今回の研究で
は輸血後の肺炎リスク上昇が明
らかにされましたが、この知見
により、医師が常に肺炎の発症
に気を配り、早期治療を開始し
て経過・程度を軽減することが
期待できるため、これは重大な
ブレイクスルーであると
Edgerton氏は述べています。
また、医師が輸血を受けた患者
さんの予防的治療を開始し、
ケアを改善することも可能にな
ると同氏は指摘しています。

今回の研究では輸血と肺炎と
の関連が示されましたが、因果
関係は明らかにされていません。

心臓のバイパス手術に関して

解説した動画です。



 
 
 
 
 
 
 
脂肪摂取の死亡リスク。笑

 
 
 
 
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編集後記
内臓脂肪組織の制御性T細胞
(Treg)の大幅な減少によ
って血糖値が上昇することが、
肥満マウスで確かめた事で2型
糖尿病の病態解明、および治療
法の開発に是非とも繋げて頂き
たいと考えています。しかし、
ただ単にIL-33を投与するだけ
では喘息などのアレルギー疾患
を誘導して発症する可能性は、
捨てきれません。そのような副
作用が生じない糖尿病の治療法
を発見して頂くことが肝要であ
ると考えています。
心臓のバイパス手術時に輸血
を受けると、患者の肺炎リスク
が増大する可能性のあることが
報告されたということは、素晴
らしい発見と言えましょう。又
因果関係が証明されれば、なお
理論武装されると考えています。
肺炎にならないように予防的な
措置をお願いしたいと思います。

そちに、ソチオリンピックの
競技者の優しい措置を期待した
い。笑
 
 
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