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診療マル秘裏話 Vol.516 平成25年10月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次
1) 肝臓ガン治療の塞栓材料に利用できる機能性TR流体
2)就寝時間が不規則な7歳児は行動に問題の可能性大

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】肝臓ガン治療の塞栓材料に利用できる機能性TR流体

 
 
 
 
 
福岡大学工学部の八尾滋教授
が開発した機能性TR流体(熱
レオロジー流体)が、肝臓ガン
治療に用いる塞栓材料に利用で
きる可能性が出てきました。同
流体は、低温では、粘度が低い
流体ですが温度を上げると粘度
が増加し固体になります。この
流体が、ガン細胞に栄養を送っ
ている血管を塞栓することで、
ガン細胞を死滅させる、肝動脈
塞栓術の材料に利用できること
が確認されました。患者さんの
負担が少ない新しいドラッグデ
リバリーシステム(DDS)と
して期待されています。

八尾教授は、この機能性TR
流体の具体的な応用について、
志賀医科大学の新田哲久講師、
立命館大学の中村尚武特任教授
とともに検討・研究を重ねてき
ました。その結果、肝臓ガンの
治療法である動脈塞栓術におけ
る血管塞栓物質として、有効に
適用できることが確認できまし
たので、10月9日付で特許を
出願しました。

肝臓ガンの治療においては、
ガン細胞に、栄養を送っている
血管を塞栓することでガン細胞
を死滅させる肝動脈塞栓術があ
りカテーテルを用いた体に負担
の少ない治療法として注目を集
めています。しかし現在、血管
の塞栓に使われているゼラチン
スポンジは、X線透視下で確認
することができないため不十分
な塞栓になることが多く、塞栓
材料の選定が課題となっていま
した。

そこで八尾教授は,1)機能性
TR流体を体内でも害がない
組成に変更した上で、
2) 液体から固体に変わる温度
を体温付近になるように調整し、
3) カテーテルから注入時にX
線透視下でTR流体を確認でき
る-などの最適化を行いました。

実験では、開発した動脈塞栓
術用の機能性TR流体を、新田
講師がカテーテルを用いてウサ
ギの腎動脈に対して適用を試み
ました。その結果、X線透視下
で位置を確認しながら目的部位
に機能性TR流体を押し出す事
ができました。さらに体温で固
化することで、腎動脈を安全に
塞栓できることを確認しました。

この処置により患部に薬剤を
投与する際に、これまで血流で
拡散するために必要以上の薬剤
の投与を行っていたものが、
必要最低限にすることができ、
患者さんの体の負担が少なくな
ると考えられました。高分子を
用いた新しい形のDDSになる
と期待されます。またこの研究
結果は機能性TR流体が肝動脈
塞栓以外の多くの医療用途に、
展開できる可能性も示唆してい
ます。

肝細胞ガンのカテーテル治療

について。



 
 
 
 
 
塞栓物質の選定は、即戦力と
なるようです。笑

 
 
 
 
 
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2】就寝時間が不規則な7歳児は行動に問題の可能性大

 
 
 
 
 
 
米国小児科学会(AAP )は10
月14日、就寝時間が不規則な7
歳児は行動に問題を抱えている
可能性が、高いことを示唆する
英国の大規模コホート研究を、
紹介しました。Pediatrics11月
号(オンライン版は10月14日)
に掲載されました。

1万人以上の小児のデータから,
3、5、7歳時点の就寝時間デー
タと、その小児の母と教師が、
報告した行動上の問題を分析し
たところ幼少期に決まった時間
に就寝していない小児の行動ス
コアは悪いことが判明しました。
しかし、就寝時間を定時に切り
替えた子どもは行動に明らかな
改善が見られました。

不規則な就寝時間が体内時計
を乱し、睡眠不足から脳の発達
が害されることで、小児の行動
に影響するものと考えられます。
「不規則な就寝時間の悪影響は
変えることができると試験は示
していることから、医療提供者
が日常業務の一環として、不眠
の有無を確認してはどうか」と
研究者らは結論付けています。

不眠の有無を確認するよりも、
ゲームやテレビに熱中していな
いかどうか調べる方が早いので
はと私は考えます。

睡眠の質を高めるテクニックに

ついての動画です。



 
 
 
 
終身、就寝時間が不規則でし
た。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

ドラッグデリバリーシステム
の開発は、もっと積極的に研究
されるべきだと思います。今回
のTR流体のように温度を変え
ることで、液体から固体に変わ
るなどの性質を持つ物質の研究
が進むと必要最小現の薬剤で、
最大の効果が得られるようにな
るものと期待が膨らみます。
就寝時間が脳の発育に多大な
影響を与えるならば、ゲーム等
それを乱すものを上手にコント
ロールすることが重要ではない
でしょうか?放任主義が過ぎる
家庭にこそ、そういった要因が
隠れているように思われてなり
ません。

家庭科の課程を仮定の条件で
考える。笑

 
 
 
 
 
 
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