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2015-09-15 12:58:09

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診療マル秘裏話 号外Vol.159 平成27年2月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ロドデノール含有化粧品による白斑被害の診断書
2)膜型血漿分離器の新製品「エバキュアープラス」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 ロドデノール含有化粧品による白斑被害の診断書

 
 
 
 
日本皮膚科学会は、ロドデノ
ール含有化粧品を製造販売する
カネボウ化粧品が、白斑被害の
補償条件として「医師の診断を
基準とする」と診断書の提出を
求めている件について、「主治
医の判断に基づき記載して欲し
い」と、あくまで、医学的見地
から診断書を作成するよう会員
医師らに呼び掛けています。
企業と医療者側の関係を誤解さ
れかねない表記を懸念し、日本
皮膚科学会が患者への補償問題
とは無関係であることを強調し
ています。

カネボウ化粧品が、提示した
後遺症慰謝料相当の補償条件に
は「症状が回復していないこと
などの判断は、原則として医師
の診断を基準とする」との記載
があります。この表現について
日本皮膚科学会が問い合わせた
所「医師の診断とは、カネボウ
化粧品が独自に補償基準のため
に設定した内容でお願いをする
もの」との回答がありました。
これを受け同学会は今回の補償
問題とは一切関わりがないこと
を強調し、会員医師らには主治
医判断で診断書を記載するよう
求めています。

ロドデノール含有化粧品を巡
っては、消費者から皮膚に白斑
様症状が出たとの訴えが相次ぎ、
カネボウ化粧品は2013年7月に
自主回収を発表しました。2015
年1月13日現在の報告によると、
白斑被害は19,408人に認められ、
和解合意に達しているのは半分
以下の8,393人となっています。

ロドデノールの成分は、白樺
の樹脂に多く含まれると言われ
ています。現在、肌が黒くなっ
たり、シミやくすみの原因とな
る色素沈着は、過剰に生成され
たメラニンの蓄積が原因である
と言われています。 そのメラ
ニンは、チロシナーゼ(酵素)
がチロシン(基質)と結合する
ことで、生成されます。 今回
問題になった物質ロドデノール
は、チロシンの代わりに、チロ
シナーゼと結合し、チロシナー
ゼの活性化を阻害します。その
阻害のおかげで、メラニンの
生成を減少できるのでカネボウ
化粧品がこの効果に着目し、
商品化して販売しましたが、副
作用として、肌がまだらに白く
なる白斑がでたという被害が、
発生したため、現在販売を中止
し、含有製品を自主回収してい
ます。

カネボウ化粧品は、現在、花王

の傘下にあり、クラシエとは、何の

関係もないようです。白斑被害に

関する動画です。



 
 
 
 
若い人がすぐに若いに合意す
る。笑

 
 
 
 
 
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2】膜型血漿分離器の新製品「エバキュアープラス」

 
 
 
 
 
川澄化学工業は膜型血漿分離
器の新製品「エバキュアープラ
ス」の国内薬事承認を取得した
と発表しました。血液を体から
取り出し、血液中の病因物質を
除去して体に戻す血漿交換療法
に用いる医療機器で、従来機種
よりも効率よく血漿成分を分離、
除去できます。

同製品は凝固因子やアルブミ
ンなどの大分子量物質を患者に
戻しつつ、小・中分子量物質を
含む血漿成分の分離、除去でき
る膜型血漿分離器です。血液の
凝固や免疫に必要な物質を患者
さんに保持しながら、病因物質
を除去することができます。
また、廃棄される血漿成分の代
わりに投与する新鮮凍結血漿
(FFP)の量も節約すること
ができ、輸血による感染リスク
やコストの抑制が期待されてい
ます。

同製品はこれらの機能に加え、
必要に応じて中空糸の外側に、
透析液などの灌流液を循環させ
ることも可能です。それにより、
従来機種よりも血漿成分の分離、
除去できる能力が、向上してい
ます。

血漿と血清の違いに関する動画

です。



 
 
 
 
 
新鮮凍結血漿の輸血で決勝を
乗り切る。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

ロドデノール含有化粧品を巡
っては、消費者から皮膚に白斑
様症状が出たとの訴えが相次ぎ、
カネボウ化粧品は2013年7月に
自主回収を発表したというのは
過去に例をみないほどの副作用
であったと考えられます。痛み
を伴わずとも、まだらに皮膚の
色素が抜けると、皮膚の外見が
非常に悪くなるため、自主回収
に踏み切ったわけです。しかし、
もうすでに、まだらの白斑にな
ってしまった方についての補償
が問題になっており、日本皮膚
科学会会員医師らには、主治医
判断で診断書を記載するよう求
めるというのが日本皮膚科学会
の基本的な考え方のようです。
膜型血漿分離器の新製品は、
従来機種よりも効率よく、血漿
成分を分離、除去できるという
のは、素晴らしい性能であると
考えています。更に、廃棄され
る血漿成分の代わりに投与する
新鮮凍結血漿(FFP)の量も
節約することができ、輸血によ
る感染リスクやコストの抑制が
期待されるというのも、いい事
ずくめであると思います。

機首をあげて機種による差を
なくす。笑

 
 
 
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