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診療マル秘裏話 Vol.414 平成23年11月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1) 破れた鼓膜を再生させ、聴力を回復させる治療法
2) 肺炎の副作用を、広く処方されている胃薬で予防

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 破れた鼓膜を再生させ、聴力を回復させる治療法

 
 
 
 
 
 
先端医療センター病院
(神戸市)は10月19日、
慢性中耳炎やけがで破れた
鼓膜を再生させ聴力を回復
させる治療法の臨床研究を
開始すると発表しました。

北野病院(大阪市)の
金丸眞一部長らが開発した
治療法で、他の部位からの
移植が必要ないため、10
分ほどの外来処置で済み、
患者さんの負担が小さいと
いうことです。臨床研究で
は患者さん10人で安全性
や効果を確かめ、保険診療
と併用できる高度医療への
申請を目指します。

鼓膜の修復は通常、耳の
後ろの筋肉を包む膜を切り
取って移植します。しかし、
本来の鼓膜と違って厚みが
あり、音が聞こえにくくな
ることがあるほか数日から
2週間程度入院する必要が
ありました。

新しい治療法は、鼓膜に
なる幹細胞を利用します。
破れた鼓膜の周りをメスで
少し傷つけることで幹細胞
を刺激し、鼓膜の穴を塞ご
うとする力を引き出します。
その上で、幹細胞の増殖
を促す物質をしみこませた
スポンジでふたをして乾燥
と、感染を防ぐ糊(のり)を
数滴落とすだけということ
です。

急性中耳炎の起こる仕組み

についての動画です。



 
 
 
 
 
糊がのりのり。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 肺炎の副作用を、広く処方されている胃薬で予防

 
 
 
 
抗ガン剤「イレッサ」に
よる肺炎の副作用を、広く
処方されている胃薬「セル
ベックス」で、予防できる
可能性があることを、水島
徹(みずしま・とおる)
慶応大教授(薬学)らのチ
ームがマウスを使った実験
で明らかにし、10月20
日発表しました。

水島教授は「セルベック
スはすぐにでも臨床応用が
可能なので、人での効果を
確かめたい」と、話してい
ます。

チームによるとイレッサ
による副作用は、肺の壁が
厚く硬くなる「線維化」を
進行させ、間質性肺炎を引
き起こします。

水島教授らはイレッサが、
細胞を保護する役割の蛋白
質「HSP70」の量を減
らすことを発見しました。
HSP70を増やして胃潰
瘍を治療する薬のセルベッ
クスに着目しました。

イレッサの副作用により
HSP70の量を半分に減
らしたマウスでは、通常の
マウスに比べ1.5 倍の割合
で肺の線維化が起きました。
これに対し、セルベックス
を飲ませたマウスはHSP
70の量は通常に戻り、肺
が線維化する割合も増えま
せんでした。

また、マウスの遺伝子を
組み換え、HSP70を常
に多くつくるようにすると、
イレッサを投与しても肺の
線維化が、起きないことも
確認されました。

イレッサ薬害訴訟の

原告側の敗訴が確定しま

した。原告側の会見の動画

です。セルベックスの投与

が行われていれば、間質性

肺炎をある程度防げたかも

しれません。



 
 
 
 
 
肺の線維化を予防する
治療がハイハイし始めた。


 
 
 
 
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編集後記

中耳炎で聴力を失ってい
る人が多くいらっしゃるの
でこの簡素な治療法は爆発
的に拡がる予感がします。
音楽家でも、ピアニストの
フジコヘミングさんなど
幼少期の中耳炎で苦しんで
きた人には朗報・福音では
ないでしょうか?セルベッ
クスがHSP70の量を増
やすことは知りませんでし
た。イレッサによる間質性
肺炎に苦しむ人も多いため、
既存の薬であるセルベック
スで予防できればイレッサ
の選択の幅も小幅ながら拡
がるのではないでしょうか
?イレッサによるものだけ
でなく一般の間質性肺炎の
進行を抑えるということに
なれば、世紀の大発見でし
ょう。

正規の精機の世紀。笑

 
 
 
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