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診療マル秘裏話 Vol.513 平成25年10月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 3種類の遺伝子で、低リスク前立腺ガンの進行度を予測
2)細胞自動培養システムで関節軟骨欠損を再生する治療

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】3種類の遺伝子で、低リスク前立腺ガンの進行度を予測

 
 
米国ガン協会(ACS)は9月
19日、3種類の遺伝子を
用いた検査で、低リスク前
立腺ガンの進行度を予測した
研究について紹介しました。
9月11日付Science
Translational Medicineに
オンライン掲載されました 。

コロンビア大研究チームは、
最低10年間積極的監視
(治療をすぐには行わない
監視法)により追跡調査を
行った男性患者さん43人の
前立腺生検標本を分析しま
した。全員が、低リスクの
前立腺ガンと診断されていま
したが、最終的に、14人の
男性患者さんのガンが増殖
または進行性でした。14人
全員が、遺伝子検査により
正確に同定されました。
検査に用いた3種類の遺伝
子は、腫瘍増殖を抑制する
点において老化に関連する
ものでした。これらの遺伝
子バイオマーカー値が高い
前立腺ガンは、増殖または
進行の可能性が低いという
結果がでました。

「極早期に前立腺ガンと診断
される男性は多いが、成長
が遅く問題の生じない前立
腺ガンも多い。悪性に発展す
る初期病変と、そうでない
ものをどう区別するかとい
う疑問が、この研究の原点。
今回のデータは、確固たる
ものだが、更に大規模試験
で検証してこの検査が使用
できるようにする必要があ
る」とACS 教授で、本研究
共同統括著者のCory Abate
-Shen氏は述べています。

低リスク前立腺ガンの治療
判断は現在まだ複雑なまま
です。早期発見した前立腺
ガンをどの程度積極的に治療
するかは、非常に個人的な
判断であり、患者さんは、
あらゆる選択肢について
十分な説明を受け、医師と
率直に相談して治療を検討
することが重要です。

前立腺ガンに関する動画

です。



 
 
 
 
 
廊下で老化に関連する遺
伝子を発見。笑

 
 
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2】細胞自動培養システムで関節軟骨欠損を再生する治療

 
 
 
 
 
新エネルギー・産業技術
総合開発機構(NEDO)
と川崎重工業は9月30日、
タイで、進めている再生・
細胞医療プロジェクトの一
環で、川重の細胞自動培養
システムを、現地の大学に
設置し、実証運転を開始し
たと発表しました。患者か
ら採取した骨髄から、軟骨
細胞を培養・作製し、関節
軟骨欠損を再生する治療に
用いるそうです。2014
年をめどに薬事承認を取得
し、タイをはじめアジアで
幅広く産業応用できるよう
にする予定だそうです。

タイで稼働を始めた川重
の細胞培養装置は「R-C
PX」です。日本では心筋
細胞シートを培養する装置
として大阪大学に試作機が
設置されており、川重では
培養細胞の種類ごとに装置
を個別生産し、納入する
計画です。細胞培養の状況
を日本から制御でき、遠隔
監視技術も活用しながら
タイでも実証試験を重ねる
そうです。

川重、大阪大などが参加
する国際実証プロジェクト
では昨年11月にタイ商務
省と基本協定を結び、現地
医療機関に日本発再生医療
技術を導入することで合意
しました。R-CPXは、
現地のチュラロンコン大学
に設置され同大や現地医療
機関が連携して関節軟骨を
再生する臨床研究に、用い
ます。自動培養と手培養し
た軟骨細胞の有効性や安全
性に違いがないか見極め、
軟骨再生の自動化システム
として現地当局に承認申請
する計画だそうです。

NEDOプロジェクトで
はタイでの実証試験を足掛
かりに、インドや中国、シ
ンガポールなどアジア地域
に広く展開し、日本発技術
の輸出機会を拡充する予定
です。日本だけでなく世界
的に再生・細胞医療の臨床
応用は拡大する機運にあり、
産業化に欠かせない自動化
装置で日本製品を売り込む
計画です。

川崎重工業の自動細胞培養

装置に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
 
アジアでも、再生医療が
最盛です。笑

 
 
 
 
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編集後記

低リスク前立腺ガンの治療
判断は、むずかしいそうで
す。しかし、遺伝子診断が
的確に行われれば、正確に
診断可能となり、多少なり
とも治療判断が下しやすく
なると言えそうです。心筋
シート培養から関節軟骨の
培養まで、自動化がなされ
るようになれば、欠損部を
補う手段の選択肢が、ます
ます増えるのではないかと
考えています。再生医療の
可能性は、無限に大きくな
るものと推測されます。

的確な診断が適格な治療
を生む。笑
9月26日(土)に神田古書センター

でセミナーを行います。奮ってご

参加下さい。先行申し込みフォーム

より、ご予約下さい。

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