美しい肌Vol.488

2015-09-02 15:22:01

カテゴリー:女性の美容と健康

ひゆ菜

 
写真は、ひゆ菜です。

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

美肌の野菜&果物&魚介(各論:ひゆ菜)

 
 
 
 
 
 
ひゆ菜の正体

ヒユナはヒユ科ヒユ属の一年草で

熱帯アジアが原産とされています。

「バイアム」「ジャワホウレンソウ」

「チャイニーズ・スピナッチ」など

とも呼ばれるほか、中国では

「シェンツァイ」や「インチョイ」とも

呼ばれています。近年健康食品

として話題になっているアマラン

サスと同じ仲間で、アマランサス

が日本では一般に種にあたる実

の部分を穀物として利用するのに

対し、ヒユナは茎葉を食用とします。

日本に入ってきたのは江戸時代

から明治にかけてとされ、当時は

食用品種より観葉に園芸品種が

広く栽培されるようになりましたが、

熱帯アジア諸国では古くから葉

野菜として身近な野菜の一つと

して親しまれています。葉の色が

緑一色のタイプをよく見かけますが、

葉の真ん中に赤色が混じるタイプ

や、葉全体が赤い物もあるようです。

この緑のタイプは葉は柔らかく、

色も緑というより黄緑で、茎から

四方に次々大小の葉が広がって

います。さっと茹でると青臭みや

クセはほとんどなく、歯触りも優しい

です。赤色が混じるタイプは、茹で

ると色素が流出し、茹で汁が赤く

染まります。ベトナム料理などでは、

この色が付いたスープ料理などが

あるようです。アマランサスが大規模

に栽培されているのに対し、この

ヒユナは営農栽培は行われていない

のではないでしょうか。個々の農家が

栽培し、直売所などで販売されている

にすぎません。種は一般に販売されて

いるので、家庭でも気軽に栽培収穫

することが出来ます。ヒユナはもともと

熱帯アジアが原産の野菜で、日本で

の収穫時期は盛夏の7月初旬から

始まり10月頃までとなり、正に夏野菜

と言えます。

他の珍しい野菜とともにひゆ菜も

紹介されています。


ひゆ菜の歴史

日本には明治後期に渡来したといわ

れる植物で、花壇の背景、農家の

庭先を飾るものとして広く栽培されて

います。主に食用品種をヒユ(莧)とも

呼びますが、アマランサスの食用

品種の総称的に呼ぶこともあります。

ひゆ菜はインド原産のヒユ科の野菜

です。ベトナムや中国南部、台湾など

ではポピュラーな野菜で、ジャワホウ

レンソウともよばれているようにホウ

レンソウに似た味と食感ですが、葉

の一部が赤く、調理するとその色素

が溶け出してきます。中国語ではくさ

かんむりに「見」という字と「菜」と書き

ますが、上海などでは米茜とも書くよう

です。岐阜大学では、平成20年に

野菜用の赤色ひゆ菜を「仙寿菜」の

名前で商標登録し、岐阜県 美濃市

は仙寿菜の特産地形成を目指した

生産を開 始しました。平成16年に

国立大学が独立法人化して以降、

各国立大学法人では特色ある研究

成果を発信するこ とに努力しており、

幾つかの大学では大学農場が中心と

なってブランド商品の開発・販売を

行って います。岐阜大学でも赤ひゆ

菜の優良系統を 選抜し普及するため

に、商標として「仙寿菜」を 登録し

野菜のブランド化に着手しているそう

です。中国やベトナムでは、昔から

栄養価が高く、鉄分が 豊富で、止血

効果も期待されることから妊婦や女性

が食べるとよいとされ、中国ではハト

ムギなど と同様に「薬食同源」の植物

とされています。

穀類のアマランサスの畑の様子です。


ひゆ菜の雑学

ひゆ菜の保存方法について述べて

みます。ヒユナの葉は柔らかく傷み

やすいです。選ぶなら、葉先まで

みずみずしい物を選びましょう。

料理にもよりますが、赤色が混じる

タイプよりも、緑色の葉のタイプの

方がクセが無く食べやすいでしょう。

しかしながら、赤色が混じるタイプ

は、その色素(ベタシアニン)に

強い抗酸化作用があることが分か

っているようです。買ってきたら

乾燥しないように湿らせたキッチン

ペーパーなどに包み、袋に入れて、

なるべく立てた状態で冷蔵庫の

野菜庫に入れておきます。寝かせ

て入れると、ヒユナが上に向かって

起き上がろうとするため、茎が曲がり、

エネルギーを消耗して傷みが早く

なります。生のまま置いておくと

傷みやすいので、さっと茹でて

密封容器に入れて冷蔵庫入れて

おくと2~3日は美味しく食べられ

ます。また、茹でたものを冷凍保存

しておくこともできます。ひゆ菜の

美味しい食べ方について述べて

みます。緑色のタイプはクセが

ほとんどないので、一般的な青菜

類と同じように色々な料理に使え

ます。ただ、葉に赤色が混じる

タイプは、茹でると葉は緑に近く

なりますが、茹で汁が赤く染まる

ので、生のままみそ汁などに加える

のは避けた方が良いです。お浸し

や胡麻和え、白和えなどの和え物、

ナムルなどに使います。油との相性

もよく、野菜炒めに加えても美味しい

です。味噌汁の他、色々なスープ

の具として使います。

ひゆ菜の別名:バイアムの動画です。


ひゆ菜の有効成分

ヒユナには、体内でビタミンAとなる

β-カロチン(可食部100gあたり、ビタ

ミンA換算で、146μg)が沢山含まれ

ています。この成分は活性酸素を抑

え動脈硬化や心筋梗塞などの生活

習慣病から守ってくれる働きの他、

皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ

働きがあり、あわせて免疫力を高める

働きもあります。ヒユナにはカルシウム

(可食部100gあたり、215㎎)が沢山

含まれていますが、それと共に、カル

シウムを骨に定着させる働きがあると

されるビタミンK(可食部100gあたり、

1140μg)も沢山含まれています。ビタ

ミンCは、100gあたり、43.3㎎含まれ

ています。ビタミンCは、コラーゲンの

合成を促進するため、骨質を改善し

ます。骨粗鬆症になりやすい高齢の

女性には特におすすめしたい野菜

です。カルシウム以外にもたくさんの

ミネラル、例えば、カリウム(可食部

100gあたり、611㎎)やマグネシウム

(可食部100gあたり、55㎎)や鉄

(可食部100gあたり、2.32㎎)を含ん

でいます。鉄分もホウレンソウの2倍

以上だそうです。赤ひゆ菜の赤色

色素はベタシアニンです。ベタシア

ニンは、ホウレンソウ(Spinacia

orelacea L.)やビート(Beta vulgaris

var. cicla) などのナデシコ科を除く

ナデシコ目植物の多くが 有している

植物色素です。ベタシアニンは、類似

の赤色を示すアントシアニンとは化学

的に全く 異なる色素であり、両色素を

共存して含有する植 物はありません。

ベタシアニンを高い濃度で含むひゆ

菜の葉は、鮮赤~赤紫~濃紫の変異

が、ありますが、 全植物体に高い濃度

でアントシアンニンを有する 赤シソ

(Perilla frutescens var. crispa)では

濃紫 から黒紫と暗めです。ベタシア

ニンは、その化 学構造の中に窒素を

有するという特徴を持っていますが、

その研究はアントシアニンに比べると

極めて少な いそうです。しかし、高い

抗酸化活性を示し、抗炎症作用 や

ガン、心臓血管障害に対する治療

効果を示唆す る報告もあります。

種を蒔いた訳ではないのにできる

バイアムの動画です。


ひゆ菜の美肌効果

ひゆ菜に豊富に含まれるβ-カロテン

由来のビタミンA(可食部100gあたり、

ビタミンA換算で、146μg)とビタミンC

(100gあたり、43.3㎎)の抗酸化力の

相加相乗作用により、美肌効果が

期待できます。豊富に含まれるビタミン

Cは、コラーゲン合成促進作用により、

皮膚の保湿力がアップし、みずみず

しいお肌となることが期待されます。

またチロシナーゼ抑制作用により、

メラニンの合成が阻害され、美白

効果も期待できます。赤ひゆ菜は、

優れた機能性を持つと考えられる

野菜用ひゆ菜の中でも、葉色が

赤色で色彩に 富んでおり、さらに

抗酸化活性を示すベタシアニ ンを

高濃度で含有し、その抗酸化作用

が皮膚で発揮されることで、美肌効果

が期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ひゆ菜の比喩、たとえ。笑

最後までお読み頂き、ありがとう

ございました。

女性の美容と健康についての

ご相談は、当クリニック皮膚科にて

承ります。

当クリニックのホームページとフェイスブック

ページおよびメルマガ登録ページのURLは以下の通りです。

ホームページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/
フェイスブックページURL:www.facebook.com/Eitokukai

メルマガ登録ページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/min_zhaokurinikku/merumaga.html
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント