2015-08-30 08:13:54

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診療マル秘裏話　Vol.512 平成25年9月26日作成
作者　医療法人社団　永徳会　藤田　亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次
1) 反復性片頭痛のリスクが肥満者において高くなる
2）楽観的な虚血性心疾患患者はよく運動して長生き

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】反復性片頭痛のリスクが肥満者において高くなる

 
 
 
 
米国神経学会（AAN ）は、
反復性片頭痛のリスクが、
肥満者において高くなると
いう研究所見を紹介しまし
た。9月11日付のNeurology
誌オンライン版に掲載され
ました。

これまでの研究では、
慢性片頭痛と肥満の関連性
が明らかになっていました
が、より発生頻度の低い
片頭痛と肥満との関連性に
ついては矛盾する研究所見
が得られていました。肥満
は修正可能なリスクファク
ターであること、ならびに、
片頭痛治療薬の一部は体重
の増加または、減少を招き
得ることを考慮すれば今回
得られた研究所見は、片頭
痛患者さんやその診療を行
う医師にとって重要な意義
を持ちます。

今回の研究では、平均
年齢47歳の被験者3862人が、
身長、体重、および片頭痛
に関する質問票に回答しま
した。その結果、肥満者は
計1044人であり、反復性片
頭痛（１カ月あたりの片頭
痛発作の発生回数が、14回
以下の片頭痛）を有する
被験者は188 人でした。
反復性片頭痛の発生リスク
は、肥満者において、正常
体重者よりも81％高くなっ
ていました。

こうした研究結果は、
医師が、反復性片頭痛患者
さんに対して、健康的なラ
イフスタイルのための食事
や運動を奨励していく必要
があることを、示唆してい
ます。ただし、減量プログ
ラムが、反復性片頭痛を有
する過体重者および肥満者
にとって有用であるか否か
については、さらなる研究
を実施していく必要がある
そうです。今回の研究は、
反復性片頭痛と肥満との間
の関連性が50歳未満の年齢
層において、50歳以上の
年齢層よりも高くなること
も示唆していました。

頭痛の基礎知識に関する動画

です。



 
 
 
 
 
 
原料を減量するプログラ
ム。笑

 
 
 
 
 
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2】楽観的な虚血性心疾患患者はよく運動して長生き

 
 
 
 
 
米国心臓協会（AHA）は9
月10日、楽観的な態度の
虚血性心疾患患者さんは
よく運動して、長生きする
傾向があるとする研究を
紹介しました。同協会発行
のCirculation:
Cardiovascular Quality
and Outcomes誌 に掲載さ
れました。

デンマークで、行われた
この研究は、虚血性心疾患
患者さん600 人（男性75％、
主に白人）を対象にアンケ
ートを実施しました。５年
後の被験者の状態を調査し
ました。　その結果、最も
楽観的な患者さんはそうで
ない患者さんよりも、よく
運動し、追跡期間中に死亡
する見込みは42％少なく、
死亡率は10％未満（楽観的
でない患者の死亡率は16.5
％）であることが分かりま
した。また、楽観的である
こと、および運動すること
により、心臓関連症状によ
る入院リスクが、低下しま
した。

研究者によると、運動す
ることで、楽観的な患者と
悲観的な患者の死亡率の差
はそれほど明確ではなく
なるとのことですが、どん
な運動をどれだけやれば
よいかについての情報は得
られませんでした。

心疾患患者の健康状態が
楽観的な気分により改善す
るという結果はほかの研究
でも示されています。運動
は、楽観的な気分を高める
ことや、健康状態の改善と
関連することから、研究者
は楽観的態度と共に定期的
な運動の重要性も強調して
います。　「気分と運動の
関係は、鶏と玉子のような
相互関係」と述べています。

虚血性心疾患を分かりやすく

解説した動画です。



 
 
 
 
 
 
自分の落款を押して、楽
観的気分になる。笑

 
 
 
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編集後記

反復性片頭痛のリスクが
肥満によって高まるとは知
りませんでした。人種差の
影響がなければ、この結果
は、日本人にもあてはまる
のではないかと考えました。
運動すると脳内ホルモンが
分泌されるので楽観的にな
れるのかもしれません。と
にかく心臓病の患者さんで
は、絶対に悲観的にならな
いことをお勧めします。
運動については、心臓病が
改善して運動できるように
なったのであれば、やった
方が、入院リスクも少なく
なって、患者さんの気分も
楽になるのではないかと
推測されました。

奇聞にも紀文のおでんを
食べて、気分がよくなる。
笑

 
 
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