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診療マル秘裏話 Vol.312 平成21年11月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次
1)  細胞新生で、恐怖などの記憶を消し去る
2) 高度な言語能力を人間にもたらす遺伝子

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。
 
 
1】 細胞新生で、恐怖などの記憶を消し去る

 
 
 
 
 
脳が短期の記憶をとどめる部分
では、神経細胞を次々に作り出す
ことで、恐怖などの記憶を消し去
っていることを、富山大学の井ノ
口馨教授らが動物実験で突き止め
ました。

心的外傷後ストレス障害(PT
SD)などの治療につながる成果
です。 11月13日発行の米科学誌
「セル」に発表します。

記憶は、脳の「海馬」と呼ばれ
る部分に保存された後、整理され、
マウスは1か月、人間は,半年-3
年で大脳皮質へ移り、長期の記憶
になるとわかっていますが、詳し
い仕組みは不明でした。

井ノ口教授らは海馬で神経細胞
の新生が盛んなマウスと、そうで
ないマウスを実験に用い、恐怖を
感じる程度の電気ショックを加え、
記憶を調べました。 その結果、
細胞新生が少ないと恐怖の記憶が
海馬にとどまり、細胞新生が盛ん
だと、移りやすいことがわかりま
した。

恐怖などの記憶がいつまでも
海馬にとどまっていると、何かに
つけて思い出しやすく、PTSD
の症状が長引くと考えられます。

井ノ口教授は「海馬の神経新生
を活発にする薬剤を開発すれば
PTSDの治療に役立つ」と話し
ています。

いやな記憶を消す方法について

の動画(音声)です。



 
 
 
 
 
 
神聖な新生の申請。笑

 
 
 
 
 
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2】 高度な言語能力を人間にもたらす遺伝子

 
 
 
 
たった1個の遺伝子の違いが、
チンパンジーにはない高度な
言語能力を人間にもたらす、大
きな原動力となった可能性を、
米カリフォルニア大などが突き
止めました。

この遺伝子は、他の様々な遺
伝子の働きを調節しているため、
脳で言語能力をつかさどる部分
の発達にも影響するとみられて
います。11月12日付の英科学誌
ネイチャーに発表されました。

「FOXP2」という遺伝子
で、その異常は、遺伝性の言語
障害を引き起こします。人間と
チンパンジーでは、この遺伝子
で作られるたんぱく質がアミノ
酸2個分だけ異なっています。

人間の培養細胞で両者のFO
XP2を働かせてみたところ、
人間のFOXP2はチンパンジ
ーに比べて、61個の遺伝子を
活発化させ、逆に55個の遺伝
子の働きを抑えることが分かり
ました。実際の脳組織でも、こ
うした働きの違いを確認しまし
た。

これらの遺伝子が、神経回路
の構築などを通じて、文法の
理解や発話の能力に影響すると
推測されています。

人間とチンパンジーの全遺伝
情報(ゲノム)の差はわずか
1・2%で、それが知性や言語
能力の大きな違いをどう生み出
したのか、これまで謎でした。

朝食を食べている人と食べて

いない人の比較が示されている

動画です。脳は、ブドウ糖のみ

をエネルギー源とするという事

ですが、ケトン体もエネルギー

源としていることが分かっています。



 
 
 
 
 
 
遺伝子の問題は、障害が生涯
にわたることもある。笑

 
 
 
 
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編集後記

海馬の神経再生を活発にする
薬は、あるのでしょうか。ある
としたら、早く臨床試験をお願
いしたいものです。PTSDやうつ
病のように大脳に記憶が定着し
てからの対策は難しくなります。
遺伝子がほんのわずか違うだけ
で知性や言語能力が変わってく
るというのは、すごいことです。
遺伝子レベルでのすごい発見も
あれば、ミトコンドリアなどの
細胞レベルでのすごい発見が
相次いでいます。 既成概念を
ぶち壊したすごい発見(コロン
ブスの卵のような)がさらに生
み出されることを、祈っており
ます。

記念の発見を祈念した。笑

 
 
 
 
 
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