美しい肌Vol.479

2015-07-01 08:37:00

カテゴリー:女性の美容と健康

鮎

写真は、アユです。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:アユ)

 
 
 
 
アユの正体

アユ(鮎、香魚、年魚、

Plecoglossus altivelis)は、
キュウリウオ目に分類される、

川や海などを回遊する魚

です。漢字表記としては、

香魚(独特の香気をもつこと

に由来)、年魚(一年で一生

を終えることに由来)、銀口魚

(泳いでいると口が銀色に

光ることに由来)、渓鰮(渓流

のイワシの意味)、細鱗魚(鱗

が小さい)、国栖魚(奈良県の

土着の人々・国栖が吉野川の

アユを朝廷に献上したことに

由来)、鰷魚(江戸時代の

書物の「ハエ」の誤記)など

様々な漢字表記があります。

また、アイ、アア、シロイオ、

チョウセンバヤ(久留米市)、

アイナゴ(幼魚・南紀)、

ハイカラ(幼魚)、氷魚(幼魚)

など地方名、成長段階に

よる呼び分け等によって様々

な別名があります。その意味

では、出世魚ということもでき

ます。アユの語源は、秋の

産卵期に川を下ることから

「アユル」(落ちるの意)に由来

するとの説や神前に供える

食物であるというところから

「饗(あえ)」に由来するとの説

など諸説あります。現在の「鮎」

の字が当てられている由来は

諸説あり、神功皇后がアユを

釣って戦いの勝敗を占ったと

する説、アユが一定の縄張り

を独占する(占める)ところから

つけられた字であるというもの

など諸説あります。アユという

意味での漢字の鮎は奈良時代

ごろから使われていましたが、

当時の鮎はナマズを指しており、

記紀を含め殆どがアユを年魚と

表記しています。これは、一年で

寿命が尽きるというためにつけら

れた名であると考えられます。

しかし、広島県太田川、静岡県

柿田川などの一部の河川や

ダムの上流部では生き延びて

越冬する個体もいるそうです。

太田川での調査結果からは、

越年アユは全て雌であることが

分かっています。女性は、しぶとく

長生きしますが、それは、ミトコン

ドリアが男性より多いからだと言わ

れています。そこから連想すると

越冬する雌のアユも、ミトコンドリア

が多いのでは、ないでしょうか?

しかし、再成熟しての産卵は行わ

れないと考えられています。中国

で漢字の「鮎」は古代日本と同様

ナマズを指していて、中国語で

アユは、「香魚(シャンユー、

xiāngyú)」が標準名とされて

います。「香魚」と言われるように、

アユは独特の芳香を持っており、

水質が良い河川のアユはスイカ

の香りがします。また、水質が

落ちてくるとキュウリの香りに

変わる事も知られています。

地方名では、山東省で「秋生魚」、

「海胎魚」、福建省南部では「溪鰛」、

台湾では「[魚桀]魚」(漢字2文字)、

「國姓魚」とも呼ばれています。

俳句の季語として「鮎」「鵜飼」は

ともに夏をあらわしますが、春には

「若鮎」、秋は「落ち鮎」、冬の季語

は「氷魚(ひお、ひうお)」と、四季

折々の季語に使用されています。

鮎の友釣りについて解説した動画

です。



 
 
 
 
 
 
 
アユの歴史

アユの養殖の始まりは諸説あります。

養殖の実験は、石川千代松らにより

1904年より琵琶湖で行われたのが

最初とされています。1960年代に

なると遊漁種苗の育成が盛んに行

われるようになりました。当初は

琵琶湖産アユが養殖種苗として

利用されていましたが、海産の

稚魚の利用も1929年中野宗治の

研究により開始されました。なお、

養殖アユの生産量は、最盛期の

1988年には1万3600トンあまり

ありましたが、2001年に8100トン、

2005年には5800トン程度まで

減少しました。アユについての

漁業権のある河川では、毎年

4-5月頃漁協により、10–15cm

程度のサイズの稚魚の放流が

行われます。河川のアユは、

主に川底の石についた苔類を

食べています。この苔を確保

するため、アユ同士で縄張りを

作り、自分の縄張りに入ってきた

他のアユを追い払う性質を持って

います。この性質を使ったのが

友釣りです。「友釣り」のルーツ

はどこにあるのでしょうか?多く

の先人たちが調べましたが、誰

一人として、場所も時代も特定する

ことが出来ていません。アユが遡上

して縄張りを持ち始めると、上記の

ように激しい“追い払い行動”を

します。その光景は土手の上から

容易に目撃できます。それを見た

人が「あの追いかけっこしている

アユの尻尾にハリを付けたら簡単

に掛かるだろう」と思うのはごく

自然なことといえましょう。アユは

日本中に生息しているので、日本

中で自然発生的に「友釣り」が行

なわれてきたと考えるのが妥当で

しょう。ハリに付けたエサや擬似餌

に食いつかせてハリ掛かりさせる

一般的な釣りと異なる「友釣り」は、

日本独自の釣法だという人がいる

一方で、「朝鮮半島から伝わった」

という人もいます。歴史の長さや

大陸文化の流入経路を考えると、

中国や朝鮮半島から伝わって

きたということも充分に考えられます。

しかし、その技術を高め、文化と

して定着させたのは日本人です。

韓国では近年、ブームと呼ぶ人

がいるくらい「友釣り」が人気に

なっています。中国までアユ釣り

に出かける人もいます。台湾の

アユが絶滅したというので、日本

から10年間、種苗を運んで放流

しました。そのアユも絶滅したと言

われていましたが、最近はネットに

釣果を書き込む人もいるので、昔

放流したアユの子孫が命を繋ぎ、

釣りの対象になるほどの復活を遂

げたのでしょうか。伊豆・狩野川畔

の大仁町で発見された江戸時代

の代官への嘆願書に「友釣りが

流行り出して網や簗でアユが獲れ

なくなったので、禁止してほしい」

と書かれています。狩野川流域

には多くの温泉があり、その宿で

は必ずアユを食膳に供しました。

アユを供給していた漁師たちの

技術はかなり高度なものでした。

競争も激しく、他の河川に出稼ぎ

にでかける者も多くいて、そんな

人たちが各地に伝説を残し

ました。出稼ぎ先は関東周辺に

とどまらず中部地方や関西に

まで及んだといわれています。

高値でアユが取引されることで

知られ、多くの名人川漁師を

生んだ岐阜県の長良川でも、

出稼ぎに来た狩野川漁師から

最先端技術を教えてもらった

といわれています。これらの

言い伝えから狩野川漁師が

友釣りを各地に広めたことは

間違いないでしょう。

天然釣り鮎の塩焼きの動画

です。この塩焼きの過程で、

化粧塩は、敢えてしないとの

ことです。



 
 
 
 
 
 
 
アユの雑学

アユの分布について述べて

みます。北海道・朝鮮半島から

ベトナム北部まで東アジア一帯

に分布し、日本がその中心です。

石についた藻類を食べるという

習性から、そのような環境のある

河川に生息し、長大な下流域を

もつ大陸の大河川よりも、日本の

川に適応した魚です。天塩川

(天塩川(てしおがわ)は、

北海道北部の上川総合振興局・

留萌振興局・宗谷総合振興局

の各管内を流れ日本海に注ぐ

一級河川です。)が日本の分布

北限です。遺伝的に日本産海産

アユは南北2つの群に分けられ

ます。中国では、河川環境の悪化

でその数は減少していますが、

2004年に長江下流域でも稚魚が

発見された報告があるなど、現在

も鴨緑江はじめ、東部の各地に

生息しています。また、中国では

浙江省などで放流や養殖実験が

行われています。台湾でも中部

の濁水渓以北で生息していました

が、現在は絶滅が危惧されて

います。アユの天然ものと養殖

ものの比較について述べてみます。

天然ものがやはり美味しいよう

です。また、アユの独特の芳香は

天然もの特有で、養殖物では感じ

られないか、とても弱いことが知ら

れています。養殖物は頭の後ろが

やや盛りあがり気味の物が多く、脂

が多い。その反面、栄養価で見る

と、養殖物は脂がこってりのって

いるので、天然物の何倍も栄養価

が高くなっています。アユの美味しい

食べ方について述べてみます。アユ

は、横川吸虫の宿主であるので、

生で食べることは、禁じられています。

河川で獲れたアユは、内臓もとらず、

丸ごと塩焼きにするのが一番美味

しいと思います。特に、若鮎は頭や

骨も柔らかく美味しい。全体に振り

塩をし、焼いた時に焦げないよう、

背びれや尾ヒレにたっぷりと飾り塩

を付け、泳いでいる姿のように頭

から、身体を波打たせて串を打ち

ます。炉辺に刺して焼く場合は、

頭が下になるように刺して焼くと、

余分な脂が頭から垂れて美味しく

なります。蓼酢(タデス)で食べるの

が一般的です。琶湖産のコアユや、

小ぶりの若アユは天ぷらや唐揚げ

で食べても美味しい。ワカサギの

ようにエスカベッシュにしても良い。

氷魚と呼ばれる、琵琶湖で獲れる

稚魚やコアユは、甘露煮にすると

美味しい。これは滋賀の郷土料理

となっています。琵琶湖に生息する

アユは普通のアユのように海には

下らず、琵琶湖を海の代わりとして

利用しています。琵琶湖に流入し

ている河川へ遡上し、川の苔を食

べて大きく成長するものと、遡上せず

湖内でミジンコなどプランクトンを

えさとして大きく成長しないまま一生

を終えるコアユが存在します。これら

のアユは、普通のアユとは違い、

海水では生きていけない体質に

なってしまっているようです。現在、

琵琶湖産のアユを他の河川に放流

しているケースが多いのですが、

これらが、もともとのアユと交雑した

場合、その稚魚もまた、海では生き

られない性質となる事が分かって

おり、本来のアユがそれにより激減

する危惧が唱えられています。

琵琶湖の小鮎釣りの動画です。

沢山釣れているのが分かります。



 
 
 
 
 
 
 
アユの有効成分

アユの内臓にはビタミンAが非常に

沢山含まれています。焼いて食べ

た場合、天然物でも内臓には

2000μg/100g、養殖物だと、

6000μg/100gもあります。ホウ

レンソウが350μg/100g、ニンジン

760μg/100gと比べてもその多さ

が分かります。このビタミンAは、

目の神経伝達物質となる他、

活性酸素を抑え動脈硬化や

心筋梗塞などの生活習慣病から

守ります。また、皮膚や粘膜の

細胞を正常に保つ働きがあり、

あわせて免疫力を高める働きも

ありますガンの予防にも効果が

あるといわれています。アユを1尾

食べると、一日に必要なビタミン

B12は摂れてしまうほど(可食部

100gあたり、6.0μg)含んでいます。

これに関しては、天然物の方が

多く含まれています。ビタミンEは、

可食部100gあたり、8.3㎎と豊富

に含まれています。ミネラル類も

豊富に含まれています。カリウム

は、可食部100gあたり、360㎎含

まれています。マグネシウムは、

可食部100gあたり、24㎎含まれて

います。カルシウムが多いと言われる

真イワシの約3倍の含有量(可食部

100gあたり、360㎎)です。血液

サラサラ、生活習慣病予防に効果

があるオメガ3脂肪酸は魚の中で

もトップクラスの含有量(不飽和

脂肪酸として可食部100gあたり、

3.87g)です。加熱しても成分が

劣化しないほど優良で、1匹食べれ

ば成人に必要な1日当たりの蛋白質

量の約1/4を摂取することが出来ます。

蛋白質は、可食部100gあたり、17.8g

含まれています。ビタミンDも豊富に

含まれ(可食部100gあたり、1.7μg)、

カルシウムを効率よく摂取するため

に必要な栄養素で、1匹食べれば

1日の必要量の約50%が摂取でき

ます。ちなみに鮎の内臓のほろ苦さ

はビタミンDによるものです。タウリン

も豊富に含まれ、疲労や疲れ目の

回復に効果的です。

アユの炊き込みご飯の動画レシピ

です。



 
 
 
 
 
 
 
アユの美肌効果

6月~8月が旬で、別名「年魚」とも

呼ばれ、短い生涯が故に体内に

秘められた奥深い味わいと美肌

成分は極上級です。川の中の

水ごけを食べるので独特の風味と

甘味があります。養殖のものは

余分な脂質が多くなり、甘味も

少ないので、天然の清流で生きた

鮎を頂きましょう。激しい清流の

流れを生き抜いた天然の鮎は身

が締り、摂取が足りてないとされる、

オメガn-3系の良質な油分が摂取

できます。そして、血液中の赤血球

の合成を補助して美肌や美白効果

が期待できるビタミンB12も豊富

です。不足すると貧血になりやすく

なる他、めまいや頭痛などの症状

の緩和にも効果が期待できそうです。

鮎を食べると、血の巡りも良く(ビタ

ミンEの効果)なり、夏バテ対策にも

なるので、夏の間にしっかり食べて

血色の良いお肌を目指しましょう。

ビタミンEは、血行を良くするだけ

では、ありません。豊富に含まれる

ビタミンEは、別名、若返りのビタミン

であり、お肌のアンチエイジング効果

が期待されます。緑黄色野菜と較べ

ても、何倍ものビタミンAを含んでいる

ことから、美肌効果が期待されます。

ビタミンA,C,Eの内、ビタミンCは非常

に少なくなっていますが、ビタミンCを

大量に含む、野菜と一緒に食べれば、

抗酸化ビタミンA,C,Eの相加相乗効果

が期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

アユとは、浜崎あゆみのことでは、

ありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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