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2015-07-31 11:07:15

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診療マル秘裏話 Vol.308 平成21年10月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1)  人工シートを使うブタの胃再生実験
2) 花粉症に対する経口の減感作治療薬

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 人工シートを使うブタの胃再生実験

 
 
 
 
生きているブタの胃の4分の1
を切り取って作った大きな穴を、
薄いスポンジ状の人工シートで
ふさいで、胃壁を元通りにする
実験に、埼玉医大の宮沢光男
(みやざわ・みつお)教授
(消化器外科学)らが10月27日
までに成功しました。シートが
土台となり、周囲の細胞がスポ
ンジの細かい穴に入り込んで胃
が再生するということです。シ
ートはその後溶けてなくなりま
した。

宮沢教授らは、このシートで
血管などを再生させる方法を既
に開発していますが、胃でこれ
ほど大きな部分の再生は初めて
ということです。人間に応用で
きれば、胃ガンの手術で切除し
た部分を再生させ、患者さんの
生活改善に役立つことが期待さ
れます。

再生医療は、新型万能細胞の
iPS細胞などを使った方法が
注目されていますが、目的とす
る細胞を作るだけでなく、立体
的な構造にして機能させること
が大きな課題になっています。

宮沢教授らは、奈良県立医大
の筏義人(いかだ・よしと)
教授(医工学)が開発したシー
トを利用しました。このシート
は生体に吸収、分解されやすい
物質でできており、厚さ1ミリ
です。ブタを使った実験で、胃
から縦、横各6センチの胃壁を
切り取って、そこにシートを3
枚重ねて縫い付けました。

ブタは、食べる量が減らない
ままで、シートには、周囲から
徐々に細胞が集まりました。
途中で潰瘍(かいよう)ができ
ましたが、やがて消えました。
10週間後、シートも完全に溶
け、胃は元通りの形になりまし
た。 粘膜や筋肉などの胃の層
構造が形成されているのも確認
されました。

胃の再生には、様々な細胞に
なる可能性がある、骨髄由来の
細胞が関与しているとみられ、
仕組みの解明を進めています。

宮沢教授は「このシートは人
間に対する毒性はないと確かめ
ており、臨床試験ができれば、
実用化は近い。十二指腸、大腸、
食道などでも、良い実験結果が
出つつある」と話しています。

生体吸収性シートは体内で吸収、
分解されるように人工的に作っ
たシートです。非吸収性の物質
は慢性の炎症を起こす原因にな
りますが、吸収性だとそれが
ないのが利点です。奈良県立医
大の筏義人(いかだ・よしと)
教授が開発したシートは、ポリ
カプロラクトンとポリ乳酸とい
う物質などを使い、スポンジの
ようにたくさんの穴が開いてい
ます。軟らかい高分子の素材を
縫合しやすい硬さにするため、
繊維で補強してあります。使う
部分に応じて曲げたり変形させ
たりすることも可能です。体内
では約8週間で吸収、分解され、
毒性もありません。

身近な再生医療に関する動画

です。



 
 
 
 
 
 
奈良で作ったシートは九州で
も吸収される。笑

 
 
 
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2】 花粉症に対する経口の減感作治療薬

 
 
 
 
東京都は10月26日、食パ
ンに含ませた花粉エキス
を口の粘膜から、吸収する舌下
減感作(ぜっかげんかんさ)
療法を花粉症患者さん142人
に実施した結果、約7割で症状
が消えたり、軽減したりし、重
い副作用は、1例もなかったと
発表しました。

減感作療法はアレルゲンと呼
ばれる原因物質を徐々に体内に
取り込み、症状の緩和を期待す
る治療法です。花粉症で実用化
されているのは、花粉エキスを
薄めて皮下注射する方法です。

都は、「今回のような患者の
規模で舌下減感作療法の有効性
と安全性が確認されたのは初め
てではないか。患者さんの負担
が少ない治療法として、早期の
実用化を期待したい」と話して
います。

都と共同研究した日本医科大
が、10月29日から秋田市で
開催される日本アレルギー学会
秋季学術大会で発表します。

都福祉保健局によると、都内
在住か在勤の20歳以上の花粉
症患者から協力者を募り、皮下
注射用の花粉エキスを食パンに
含ませ、舌の下に2分間置いて
吐き出させる方法を試しました。

投与は2006年7月から2
年間です。当初は毎日投与し、
残り1年前後は2週間に1回の
ペースでした。患者さんの約7
割が症状が消失したか軽減し、
副作用も鼻や目のかゆみなど軽
い症状にとどまったという
ことです。

花粉症の最新治療法についての

動画です。



 
 
 
 
 
 
舌下療法は、両方舌禍になら
ない。笑

 
 
 
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編集後記

消化管の再生能力の高さをが
生体吸収スポンジ状シートとい
う小道具をうまく使って証明さ
れました。肝臓も再生能力が高
いので生体肝移植が成り立つと
聞いています。消化管は体外で
ありながら、食物が毎日通ると
ころなので再生能力が高いので
はと推測しています。舌下の減
感作は以前より有効性が指摘さ
れていました。 ただし、交差
アレルギーのある白樺の花粉等
では、使えるのでしょうか?
白樺の場合レタスなどの野菜が
食べられなくなることが知られ
ています。 また気管支喘息を
合併している花粉症の場合も
なかなか治療が難しいのではと
考えています。アレルギー反応
が強くなって発作が
激しくなる可能性はないのでし
ょうか?

甘草から強ミノを経て、肝臓
の薬となる。笑

 
 
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