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2015-06-28 06:56:04

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診療マル秘裏話 Vol.503 平成25年7月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次
1) ヒト皮膚細胞を用いて体内時計の周期を簡単に測定する方法
2)肥満を防ぐ遺伝子「MRAP2(エムラップツー)」の発見

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】ヒト皮膚細胞を用いて体内時計の周期を簡単に測定する方法

 
 
 
 
 
 
国立精神・神経医療研究センター
は7月5日、ヒト皮膚細胞を用いて
体内時計の周期を簡単に測定する
方法を開発したと発表しました。
従来、体内時計周期の測定は患者
さんに大きな負担を強いるため、
実地臨床では実施できませんでし
た。今回の手法により、睡眠医療
における診断精度を飛躍的に高め
られると説明しています。 精神
保健研究所精神生理研究部の肥田
昌子氏、三島和夫氏らの研究
グループの成果です。

体内時計の中枢は視床下部の視
交叉上核にありますが、これを
直接測定するのは困難です。研究
グループは、時計遺伝子が末梢
細胞にも含まれることに着目し、
ヒト皮膚にある線維芽細胞での
時計遺伝子の発現周期を調べまし
た。

研究は、標準型生活者9人と
夜型生活者8人を対象に実施しま
した。まず被験者の睡眠パターン
を正確に記録した上で、皮膚を
採取しました。線維芽細胞を培養
し、時計遺伝子Bmal1 プロモータ
ーに発光遺伝子を組み合わせた
「Bmal1-lucリポーター遺伝子」
を導入しました。Bmal1 の発現量
に応じて発光するようにしました。

結果、培養細胞でも明瞭な発光
リズムを計測できました。あらか
じめ記録していた被験者の睡眠パ
ターンと照らし合わせると、夜型
生活者の発光周期は標準型生活者
より長いことが分かりました。
また、発光リズムは、朝型か夜型
かの指標や、休日の睡眠習慣と
有意に相関していました。一方、
平日の睡眠習慣と発光リズムには
相関が見られませんでした。

研究グループは「平日は出社や
登校などの社会的制約があり、
個人の体質に合わない時間帯に寝
ている人が多いのでは。今回の
測定法では、個人の生体リズムの
特徴を評価できるため、社会的
時差ぼけのハイリスク群を特定す
るのに役立つかもしれない」と述
べています。

体内時計のずれを合わせる方法

についての動画です。



 
 
 
 
 
 
 
製薬会社の誓約は、制約を受け
た。笑

 
 
 
 
 
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2】肥満を防ぐ遺伝子「MRAP2(エムラップツー)」の発見

 
 
 
 
 
 
名古屋大大学院の浅井真人(あ
さい・まさと)特任講師(腫瘍病
理学)らの研究グループが、マウ
スの実験から、肥満を防ぐ遺伝子
「MRAP2(エムラップツー)」
を新たに見つけたと、7月19日
付の米科学誌サイエンスに発表し
ました。

この遺伝子の欠損したマウスの
中には、正常なマウスと比べて
体重が約2倍になる個体もいまし
た。MRAP2はヒトにも存在し、
浅井特任講師は「摂取カロリーが
同じでも、遺伝子の違いで体重が
異なることがあると分かった。
今後、遺伝子面から肥満の解明が
さらに進む可能性がある」と話し
ています。

同大学院が、米ハーバード大や
英ケンブリッジ大と共同で研究し
ました。

浅井特任講師によると、マウス
やヒトの体内では、太ると脂肪
細胞が「レプチン」という物質を
放出します。脳に届いて「αMS
H(アルファエムエスエイチ)」
というホルモンが分泌され、神経
細胞がこれを受け取ることで、
食欲抑制や、代謝の向上など体重
抑制が図られます。

今回、研究グループは、MRA
P2を欠損させた複数のマウスを
使って実験しました。すると、
正常なマウスと同じ量のエサを食
べた場合でも、遺伝子欠損のマウ
スは太りやすく、生後5カ月の
体重が、正常なマウスの2倍近く
になるものもいました。

実験用細胞で仕組みを検証する
と、MRAP2がない場合、αM
SHを受け取る神経細胞の感度が、
通常の4分の1ほどまで鈍ること
が分かりました。この結果、体重
抑制が働きにくくなるとみられて
います。

また、ヒトの肥満者の一部から
も欠損したMRAP2を発見しま
した。ただ、肥満との因果関係は
不詳で、今後、関連を特定する
実験を進めるということです。

浅井特任講師は、肥満の要因は
多数あるとした上で「どのような
MRAP2の変異がヒトに肥満を
もたらすかまで解明できれば、
遺伝子を見て将来の肥満を予測す
る一助になるかもしれない」と話
しています。

肥満抑制遺伝子に関する動画

です。



 
 
 
 
 
 
肥満抑制遺伝子で、肥満をよく
せい!笑

 
 
 
 
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編集後記

体内時計の周期の測定が、皮膚
採取のみの簡単な方法で行えるよ
うになれば、時間治療学はさらな
る進化を遂げると考えられます。
単に社会的時差ぼけハイリスク群
を特定するだけでなく、オーダー
メイド医療に一歩近づくものと思
われます。実に画期的発見だと感
じました。肥満抑制遺伝子が見つ
かったのも肥満抑制遺伝子を活性
化する薬剤が見つかれば、臨床
応用もできるようになるのではと
期待しています。

画期的発見で、医療に活気を戻
そう。笑

 
 
 
 
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