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診療マル秘裏話 Vol.499 平成25年6月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1) 血液中のガン細胞検出する検査装置を開発
2)膵疾患の発現とインクレチン関連薬の関係

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】血液中のガン細胞検出する検査装置を開発

 
 
 
神奈川科学技術アカデミー
(KAST)は、近畿大学や
神奈川県立ガンセンターと
共同で、血液中のガン細胞を
検出する検査装置を開発しま
した。車の衝突実験に用いる
装置を参考に、血液に流れる
ガン細胞を高速カメラでとら
えるシステムを確立しました。
量産化に向けて企業と組み、
5年以内の実用化を目指して
います。少量の血液採取で、
転移ガンの早期発見や抗ガン
剤の効果計測が可能になると
いうことです。

ガンが血液を伝って転移す
ることは以前から知られてい
ましたが、ガン細胞の数が
きわめて少ないなどの理由
から、従来の蛍光抗体染色等
の手法では十分に捕捉できま
せんでした。近年は転移能を
もつガン細胞が塊を形成して
血液に流れることが分かりつ
つあります。こうした外形的
特徴を手掛かりにするイメー
ジング・バイオマーカーの
手法で細胞を識別する研究を
共同で進めてきました。

ガンの病態を解明するには
ガン細胞を培養して識別する
だけでなく、回収まで行う
必要があります。保存した
画像を後から解析する装置は
ありますが、撮影しつつ、
リアルタイムで回収する装置
はこれまで市場にありません
でした。KASTの研究グル
ープは自動車の衝突実験装置
などを参考に、高速画像取得
に適したイメージングチップ
に演算回路を組み込んだカメ
ラを開発しました。チップに
採取した血液を流し、ガン
細胞の特徴を識別して撮影し
つつ、それを捕捉するシステ
ムを確立しました。

複数のメーカーと提携交渉
を進めており、企業と連携し
てチップを量産する体制を整
え実用化する計画ということ
です。臨床応用に成功すれば
負担の大きい生検ではなく、
簡単な血液検査でガンを早期
発見できるようになります。
またガン細胞を定量的に観察
することで、ガン治療の効果
判定にも役立ちます。

死にいたるガンの9割は、
転移ガンで、これを早期に
発見して治療を始めれば治癒
の可能性が飛躍的に高まりま
す。今回の成果はKASTの
安田賢二プロジェクトリーダ
ー(東京医科歯科大学教授)、
近畿大学医学部の西尾和人
教授、神奈川県立ガンセンタ
ーの宮城洋平医師の共同研究
によります。

ガン細胞を増やす身近な食べ物

に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
政権が聖賢に教えを乞うた。


 
 
 
 
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2】膵疾患の発現とインクレチン関連薬の関係

 
 
 
 
米国糖尿病学会(ADA)は6
月10日、血糖降下薬として用
いられている、インクレチン
関連薬の開発または販売を行
う全ての製薬会社に対して、
各社のインクレチン製剤に関
する患者レベルのデータを、
独立レビューのために提供し、
「インクレチン製剤が膵炎や
膵ガンの発生に寄与しているか
否か」という疑問の解決を
促進するように要請しました。

インクレチン関連薬は、
GLP-1受容体作動薬やDPP-4
阻害薬などの血糖降下薬など
であり、単剤または他の治療
薬(メトホルミン、インスリ
ンなど)との併用により、
糖尿病コントロールを改善し、
体重の減少を促進します。
最近の公表文献により、2型
糖尿病患者における膵炎や
膵ガンの発生に対する、インク
レチン関連薬の寄与の可能性
に関して、活発な議論が行わ
れるようになってきています。

患者さんが、医師に相談し
た上で、治療法に関して可能
な限り至適な意思決定を行え
るようにするために治療法に
関して判明しているリスクと
メリットを、患者さんに全て
知らせる必要があります。

行政データベースの登録デ
ータの解析では、インクレチ
ン関連薬の投与が、膵炎に
関連しないこと、またはわず
かに関連することが示唆され
ていましたが、肥満や飲酒と
の関連性よりは弱いものであ
ることが分かりました。また、
剖検組織標本を用いた最近の
ケースコントロール試験では、
インクレチン関連薬(シタグ
リプチンまたはエキセナチド)
の投与を受けた、2型糖尿病
患者さんにおける膵臓の腫瘍
性変化の発生率が、糖尿病を
有さない被験者群、またはイ
ンクレチン関連薬以外の治療
薬の投与を受ける糖尿病患者
群よりも、高くなっていた事
が分かりました。 ただし、
この解析には方法上の問題点
も存在していました。

ADA は、大規模な研究デー
タベースを統合して、膵疾患
の発現に対するインクレチン
関連薬の潜在的な寄与を解明
する能力のある学術機関や
研究機関に対して、上記の
独立レビューへの参加を呼び
かけていく意向ということで
す。

インクレチンについて分かり

やすく解説している動画です。



 
 
 
 
 
 
 
炊煙がたちこめて垂涎がお
こり、膵炎が判明した。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

この装置による転移ガンの
早期発見は、治癒につながる
という点で画期的です。撮影
しつつリアルタイムで回収す
る装置という点がすごいと思
いました。まさにコロンブス
の卵でした。今までインクレ
チン関連薬は、膵炎やその他
のすい臓疾患を起こすことは
ないといわれてきました。
実際に臨床で使っていても、
すい臓疾患となった人は、認
めておりません。しかし少し
でもその要因があるならデー
ターを持っている製薬メーカ
ーに教えてほしいと考えてい
ます。

水曜にすいすいとすい臓疾
患から、すり抜けてきた。笑

 
 
 
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