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診療マル秘裏話 Vol.298 平成21年8月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1)  脂肪細胞由来の幹細胞で心臓の伝導障害を改善
2) メタボのため閉経後の乳ガン発症リスクが増大

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 脂肪細胞由来の幹細胞で心臓の伝導障害を改善

 
 
 
ヒト脂肪組織由来の幹細胞に
よって、現在ペースメーカー
を用いて治療されている心臓
の伝導障害を改善できる可能
性のあることが日本の研究チ
ームにより示され、米ネバダ
州レイクラスベガスで開催さ
れた米国心臓協会(AHA )
基礎心血管科学(BCVS)年次
集会で報告されました。

今回の研究では、マウスの
褐色脂肪組織由来の幹細胞か
ら、心臓の伝導組織に似た
特性をもつ “拍動beating”
細胞を培養しました。 その
細胞を、房室(AV)ブロック
と呼ばれる伝導障害によって
心拍数の減少したマウスに、
注入しました。1週間後、半
数のマウスにAVブロックの
完全な回復または、部分的な
回復が認められましたが、対
照群のマウスには全く変化が
みられなかったということで
す。この拍動細胞は識別しや
すいよう緑色に着色されてお
り、心臓の電気伝導系をつか
さどる部位の近くに付着して
いるのが認められました。

「電子ペースメーカーは、
伝導障害のみられる、患者の
姑息的治療(有用だが治癒に
はつながらない治療)によく
用いられるが、誤作動の問題
や、電池と電極を何度も交換
する必要があるなどの短所が
ある。細胞治療によってこの
ような問題を克服できる可能
性がある」と、筆頭著者であ
る千葉大学大学院医学研究院
の高橋聖尚(としなお)博士
は述べています。

褐色脂肪組織から得られる
間葉系幹細胞(MSC)は、骨、
ニューロン、筋、肝及び脂肪
細胞などのさまざまな細胞に
成長できることがわかってい
ます。今回の研究では、この
細胞を単離した後、自発的に
拍動する細胞群を培養する事
に成功しました。心臓の筋線
維に似た管状の細胞群が認め
られると同時に、どの細胞に
も蛋白(たんぱく)などで
心臓ペースメーカー様細胞と
の類似性がみられました。
「 この知見から、褐色脂肪
由来の間葉系幹細胞から抗不
整脈治療に有用な細胞が得ら
れる可能性が示される」と
高橋氏は述べています。

再生医療に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
マラソンでも不整脈治療で
もペースメーカーがいらなく
なる可能性があります。笑

 
 
 
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2】 メタボのため閉経後の乳ガン発症リスクが増大

 
 
 
 
高血圧、高血糖などが認め
られるメタボリックシンドロ
ームの女性では、閉経後の乳
ガン発症リスクが増大すると
の新しい知見が報告されまし
た。

米アルバート・アインシュ
タイン医科大学(ニューヨー
ク)上級疫学研究者の
Geoffrey C. Kabat氏らは、
女性健康イニシアチブ(WHI)
研究参加者で、研究開始時に
糖尿病ではなかった,50-79歳
の女性4,888例を8年以上追跡
し、乳ガンの発症率を検討し
ました。

追跡期間中は、同研究の定
めるメタボリックシンドロー
ム健診の定期受診を課し、同
疾患の各構成要素の変化をみ
ました。追跡期間中に165 例
の女性が乳ガンと診断されま
した。

分析の結果、研究開始時で
のメタボリックシンドローム
は乳ガンリスクとは関係のな
いことが判明しました。その
一方で、乳ガン診断の3-5 年
前にメタボリックシンドロー
ムと診断された女性では、乳
ガン発症リスクが2倍になる
ことが明らかになりました。

同研究ではまた、拡張期血
圧高値は単一で乳ガンリスク
を2倍以上高める因子になる
ことが確認されました。トリ
グリセリライド(中性脂肪)
および血糖値の上昇も乳ガン
リスクをそれぞれ約1.7 倍上
昇させていました。

インスリン抵抗性症候群と
もいわれるメタボリックシン
ドロームは、内臓脂肪の蓄積
や高血糖、耐糖能異常、血中
脂質異常、高血圧といった
症状の集合体と位置づけられ
ています。メタボリックシン
ドロームには、偏った食事と
運動不足が関連しており、糖
尿病と心疾患のリスクを上昇
させることも知られています。

Kabat 氏は「メタボリック
シンドロームそのもの、ある
いはその構成要素のいくつか
が閉経後乳ガンリスクを上昇
させる可能性が示唆された」
と述べる一方で、「今後、こ
れら代謝因子の役割や、相互
作用を解明するためには、
生殖因子やホルモン因子など
のより確立された乳ガンのリ
スクファクター(危険因子)を
含めて検討する必要がある」
と話しています。

糖尿病患者さんは、ガン発症

リスクが増大するという動画です。

ガン細胞は、糖質をエネルギー

源として、解糖系を使っています。

解糖系は、酸素を必要とせず、

非常に効率が悪いことが知られて

います。医療関係者に対する批判

が展開されていますが、解決法に

ついて述べられていません。私は

解決法として、ガン細胞の解糖系を

司るLDH(乳酸脱水素酵素)だけ

を阻害するサプリメントを知って

おり、それを実際のガン患者さんに

使って効果を上げています。



 
 
 
 
 
定稿にインスリン抵抗性に
ついて書く。笑

 
 
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編集後記

マウスでの成功が人間の
臨床に即応用されるとは思い
ませんが、ペースメーカーの
再生に成功したのは快挙でし
ょう。自分の脂肪細胞からと
れば、拒絶反応もおこりませ
ん。再生医学の進歩は日進月
歩といえましょう。インスリ
ン抵抗性の治療に使われるピ
オグリタゾン(アクトス:商
品名)には、メタボを改善す
る力があり、さらにこれは、
PPAR-γを介するモデルが
提唱されています。ピオグリ
タゾンなどの治療による乳が
んの発症率の低下はあるのか
どうか調べてみるのも一興か
と存じます。

再生医学の恩恵で済世する。笑

 
 
 
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