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診療マル秘裏話 Vol.294 平成21年7月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  髪の元になる細胞をつかって神経細胞の修復
2) 幹細胞で特定の遺伝子を活性化するとガン化

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 髪の元になる細胞をつかって神経細胞の修復

 
 
 
 
人間の髪の元になる細胞を
使って、切断されたマウス
の足の神経を修復すること
に北里大など日米の研究チ
ームが成功しました。脊髄
(せきずい)損傷や、事故で
切断された手足の再生治療
に応用が期待され、米専門
誌に発表されました。

同大の天羽康之講師(皮
膚科学)らは、体毛の周囲
にあり、毛のほか、神経や
筋肉、皮膚の細胞に変化す
る能力を持つ「毛包幹細胞」
に着目しました。この細胞
を髪のそばから取って増や
した後、マウスの末梢( ま
っしょう )神経の切断部分
に移植しました。

その結果、8週間後、切
れた神経はつながり、足の
付け根から電気刺激を与え
ると足が動きました。自然
治癒にまかせたマウスに
電気を流しても足は動きま
せんでした。

毛包幹細胞は、胚(はい)
性幹細胞(ES細胞)や
新型万能細胞(iPS細胞)
に比べ変化できる器官は限
られ増殖能力も低いのです
が、人間に移植した際の
ガン化の危険性は少ない
ことが分かっています。

毛包幹細胞ではなく、iPS

細胞を用いた脊髄損傷の

治療についての講演動画

です。



 
 
 
 
 
足の神経の再生から、幹
細胞と通常細胞の差異性が
明らかとなった。笑

 
 
 
 
 
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2】 幹細胞で特定の遺伝子を活性化するとガン化

 
 
 
 
 
精子のもとになる幹細胞に
特定の遺伝子操作を加える
と、精巣内で、悪性のガン
細胞に変化することを、
京都大の篠原隆司(しの
はら・たかし)教授のチー
ムがマウス実験で突き止め、
7月2日付の米科学誌セル・
ステム・セルに発表しまし
た。

操作した幹細胞をマウス
の精巣に移植すると、最初
は正常な精子をつくりまし
たが、3カ月ほどでガン化
して腫瘍(しゅよう)を引
き起こしました。篠原教授
は「生殖細胞ガンを再現す
ることができた。精巣ガン
の新たなメカニズム解明に
つながる可能性があり、
将来は男性不妊の治療に役
立つかもしれない」と話し
ています。

チームは、精子のもとに
なる幹細胞の培養方法を
研究しました。マウスの幹
細胞で特定の遺伝子を活性
化すると、試験管内で自己
増殖するようになるのを確
かめました。

ただ増殖機構が、過剰に
刺激されることで、ガン化
のスイッチが入るらしく、
移植後にはガン化しました。
チームは、自己増殖しなが
らガン細胞を生み出す、「
ガン幹細胞」に変化した可
能性があるとみています。

精巣腫瘍の徴候に関する

動画です。



 
 
 
 
 
 
増殖機構が、ガンガン
刺激されてガン化した。


 
 
 
 
 
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編集後記

髪の毛の毛包幹細胞は、
神経細胞に分化できると
は驚きです。神経細胞の
再生は、脊髄損傷や事故
で切断された手足の再生
に希望を与えるものです。
ES細胞やiPS細胞に較べて
ガン化のリスクが少ない
のも見逃せない長所です。
生殖細胞ガンの再現は
やはり幹細胞を使って行
われています。幹細胞に
よる再生医療とガン化は
紙一重といったところで
しょうか?

生殖細胞ガンの細胞は、生色が強い。笑

 
 
 
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