美しい肌Vol.469

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2015-04-22 07:58:59

カテゴリー:女性の美容と健康

のらぼう菜

写真は、のらぼう菜です。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:のらぼう菜)

 
 
 
 
のらぼう菜の正体

のらぼう菜(のらぼうな)は、東京都

西多摩地方(あきる野市、青梅市等)

及び埼玉県飯能市付近で多く栽培

されるアブラナ科アブラナ属の野菜

です。江戸時代初期には、すでに

各地で栽培されていたと伝えられて

います。耐寒性に優れ、天明の

大飢饉(1782年 – 1788年)及び天保

の大飢饉(1833年 – 1839年)の際に

人々を飢餓から救ったという記録が

残っているそうです。かき菜などの

「なばな」と同系統だが、在来種の

アブラナ(和種なばな)ではなく

セイヨウアブラナ(洋種なばな)に属

しています。のらぼう菜はセイヨウ

アブラナ(Brassica napus)の系統に
属し、耐寒性に優れた品種です。

ゲノム構成は、B. rapa(ゲノム構成:
AA, 2n = 20)とB. oleracea(ゲノム
構成: CC, 2n = 18)のゲノムを2セット

ずつ持つ複二倍体(ゲノム構成:

AACC, 2n = 4x =38)です。(倍数性、

アブラナ属参照)外見は在来種の

アブラナ(B. rapa)に属する北関東
のかき菜や新潟県の冬菜によく似て

いますが、葉のふちがギザギザに

なることや茎などが赤紫色を帯びる

ことがのらぼう菜の特徴です。栽培

分布は、東京都西多摩地方のあきる

野市や青梅市などの山麓地帯及び

埼玉県飯能市付近が中心です。のら

ぼう菜はアブラナ科の植物としては

例外的に、近縁他種や他品種と交雑

しにくいという独自の性質を持って

います。通常、アブラナ科の植物は、

自家不和合性の性質が強いために、

種苗会社などはこの性質を利用して

交配種を作っています。しかし、のら

ぼう菜は自家受粉しやすいため、のら

ぼう菜を種子親にはしにくいそうです。

のらぼう菜の味の良さに着目した種苗

会社が、昭和40年代からF1野菜の

交配親として交配種づくりを行って

いますが、どの会社も成功していない

ということです。のらぼう菜の本来の旬

は、前年8月下旬頃から9月上旬まで

の間に種まきをして苗を畑に植え付け

て越冬させた後の3月下旬から1か月

足らずの短い期間です。近年では2月

初旬から出荷可能な早生種も出回って

いますが、3月下旬からの晩生種こそが、

古来から続くのらぼう菜の系統です。

あきる野市五日市ののらぼう菜生産者

たちで結成する団体「五日市のらぼう

部会」では、早生種の普及に伴う出荷

競争での品質低下防止のために、

東京都農林総合研究センターで3年間

にわたる早生種の試験栽培を依頼しま

した。五日市のらぼう部会は、試験栽培

した早生種の中から食味などの優れた

2種を選定しました。この2種は、万が一

の交雑を防ぐために、あきる野市の山間

部で種の採種を慎重に行い、五日市のら

ぼう部会の会員のみが種子を入手する

ことが可能ということです。

のらぼう菜と卵のラーメンの動画レシピ

です。



 
 
 
 
 
 
 
のらぼう菜の歴史

のらぼう菜がいつ頃から栽培され始めた

のか、その来歴は不明です。のらぼう菜

の原種は、闍婆(じゃば、現在のジャワ

島)を経由してオランダの交易船が持ち

込んだセイヨウアブラナ(洋種なばな)の

1種「闍婆菜」(じゃばな)という品種という

説があるそうです。この闍婆菜は各地で

栽培が広まり、江戸時代初期にはすでに

西多摩地方でも栽培されていました。

のらぼう菜を含む、なばな類は、油を

採る目的の他に食用として葉や蕾が用

いられ、栽培地の気候や風土によって

さまざまな特質が見られるようになりまし

た。西多摩地方ではこの食用なばなを

「のらぼう」または「のらぼう菜」と呼んで

いました。「のらぼう」には「野良坊」と

いう漢字表記がしばしば見られますが、

この名で呼ばれるようになった経緯は、

定かではありません。のらぼう菜は耐寒

性に優れている上、花茎を折ってもまた

次の脇芽を何度も出す旺盛な生命力を

持った品種です。江戸時代後期の1767

年(明和4年)9月、関東郡代の伊奈忠宥

が地元の名主小中野四郎右衛門と網代

五兵衛に命じて、のらぼう菜の種子を

江戸近郊の12の村々に配布した記録が

残っているそうです。のらぼう菜の普及に

よって天明の大飢饉(1782年 – 1788年)

及び天保の大飢饉(1833年 – 1839年)

の際、人々を飢餓から救ったと伝えられ

ています。あきる野市の子生神社(こやす

じんじゃ)には、この事績を記念して

「野良坊菜之碑」が1977年(昭和52年)に

建立されています。のらぼう菜は収穫後

はしおれやすいため、長距離輸送や大量

出荷向きではなく、生産地付近でのみ

消費される地方野菜として受け継がれて

きました。近年は苦みやくせのない、のら

ぼう菜の味わいが再度注目されるように

なって、産地のあきる野市では東京都

農業試験場・西多摩農業改良普及

センター・JAあきがわが協力して、品種

改良を進めています。

のらぼう菜の紹介動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
のらぼう菜の雑学

のらぼう菜の選び方と保存方法について

述べてみます。のらぼう菜は収穫後しお

れやすい野菜です。それは、上記の歴史

の項でも申し上げました。茎葉がシャキッ

と元気なものを選びましょう。茎が太過ぎ

ない物、固そうなものは避けましょう。他

のなばな類もそうですが、そのまま保存

する場合は、湿らせた新聞紙などに包

むか、乾燥しないよう袋に入れて、立て

た状態で野菜庫に入れましょう。寝かせ

て入れると植物の性質で、起き上がろう

とするエネルギーが消費され茎が曲がり

傷みも早くなります。長期間保存する

場合は、さっと1分程固めに茹でてから

冷凍します。美味しいのらぼう菜の食べ

方について述べてみます。アクは少ない

ですが、さっと下茹でしてから使う事を

お勧めします。また、茹でる際は、太く

固い根元の部分と花芽が付いている先

の部分は時間を分けて、根元を長めに

茹でるようにして下さい。なばな類の中

ではアクや苦みが少なく、普通のなばな

類と同じ料理に使えます。ポン酢を

かけるだけでも美味しいですが、胡麻

和えや白和え、ナムルなど色々な和え

物にも向いています。味噌汁やスープ

の具にする場合は、固い茎の部分は、

短く切って煮ると食べやすいことが知ら

れています。下茹でしたものを、

塩コショウを振ってバターやオリーブ

油で炒め、付け合せやトッピングに

しても美味しいです。のらぼう菜は、冬

を越して春先に成長してきた花茎を、

根こそぎではなく手で折り取りながら

収穫します。鎌を使っての収穫では、

育ちすぎて食用に向かない固くなっ

た花茎まで刈り取る恐れがあるため、

30センチメートルくらいの長さを目安

として必ず手で折り取っています。

収穫したての花茎は甘くて雑味が

なくて柔らかいのですが、のらぼう菜

を初めて食べる人の中には、美味し

い茎の部分を捨てて葉だけを食べて

しまう人もいるということです。収穫後

しおれやすいため、生産地近郊で

のみ流通しています。店頭では250

グラムから300グラムの束になったり、

ポリ袋に詰められたりして陳列され

ます。のらぼう菜はゆでてもかさが減

らないという長所があります。かつて

はおひたしやごま和えにして食べて

いましたが、油との相性が良いため

バター炒めやマヨネーズ和えにも向

き、味噌汁の具にも合うなど調理の

用途が広いことが知られています。

のらぼう菜は生命力が強く、葉や

花茎の部分を摘んで食べた後には、

また次の葉や茎が伸びてきます。

耐寒性に優れていて、ハウス栽培

の必要がなく、何回かの収穫ができ

て長期間楽しむことが可能である

ため、家庭菜園にも向いています。

のらぼう菜の本場、あきるの市での紹介

動画です。



 
 
 
 
 
 
 
のらぼう菜の有効成分

菜の花やアスパラ菜等にはβカロテン

(可食部100gあたり、2600μg)が

豊富に含まれています。β-カロテン

は抗ガン作用や免疫賦活作用で知

られていますが、その他にも体内で

ビタミンAに変換され、髪の健康維持

や、視力維持、粘膜や皮膚の健康

維持、そして、喉や肺など呼吸器

系統を守る働きがあるといわれて

います。また若返りのビタミンと呼ば

れるビタミンE(可食部100gあたり、

1.7㎎)も豊富に含まれています。

ビタミンC(可食部100gあたり、110㎎)

も豊富に含まれています。ミネラル

類は、カリウム(可食部100gあたり、

410㎎)、カルシウム(可食部100g

あたり、97㎎)をはじめ、マグネシウム

(可食部100gあたり、28㎎)や鉄

(可食部100gあたり、0.9㎎)などを

豊富に含んでいます。どれも骨を

生成する上で欠かせない成分です。

骨を丈夫にし、健康を維持します。

食物繊維(可食部100gあたり、3.7g)

も豊富に含まれています。

のらぼう菜を中心とした江戸東京

野菜の消費・販路拡大に対する

活動の講演動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
のらぼう菜の美肌効果

β‐カロテンは、必要な時、必要な

だけ、ビタミンAに変換されて、

抗酸化作用により、ビタミンA過剰症

の心配なく、美肌効果が期待でき

ます。ビタミンCは、コラーゲン合成

促進作用により、お肌の保湿力を

アップし、みずみずしいハリのある

お肌が作られます。またチロシナーゼ

抑制作用により、メラニンの合成を

阻害し、美白作用があります。ビタ

ミンEは、別名若返りのビタミンと呼

ばれ、お肌の抗酸化作用および抗

老化作用が期待されます。 抗酸化

ビタミンである、ビタミンA、C、Eの

相加相乗作用により、美肌効果が

期待できます。ビタミンB2は、別名

美容のビタミンと呼ばれ、新陳代謝

を盛んにして、お肌のターンオーバー

を正常化します。さらに、寒咲菜の花

に豊富に含まれる食物繊維は、有害

物質を大便と共に、腸から排泄する

作用があり、この有害物質排泄作用が、

デトックス効果そのものです。デトックス

効果が有効になれば、おのずと美肌へ

と導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

野良でボーっと生えているからのらぼう

菜。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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