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診療マル秘裏話 Vol.393 平成23年6月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1) ホルモン抵抗性の進行前立腺ガン(ガン)患者の生存率を改善
2) 関節リウマチ(RA)患者が慢性閉塞性肺疾患(COPD)を発症

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】ホルモン抵抗性の進行前立腺ガン(ガン)患者の生存率を改善

 
 
 
化学療法で効果の得られなか
ったホルモン抵抗性の進行前立
腺ガン(ガン)患者さんの生存率
が、新薬のZytiga(一般名:
酢酸アビラテロン abiraterone)
とプレドニゾン(ステロイド薬)
の併用療法により、高まるとの
研究結果が、米ワシントンD.C.
で開催された米国泌尿器科学会
(AUA )年次集会で報告される
とともに、米医学誌「New
England Journal of Medicine」
5月26日号に掲載されました。

Zytigaは、現在進行中の臨床
試験のデータに基づき、4月に
米国食品医薬品局(FDA )の
承認を受けました(※日本では
未承認)の薬です。  同薬はガン
細胞の増殖を促す男性ホルモン
である テストステロンの産生
抑制作用をもち、この点では、
ホルモン療法に類似しています。

カナダ、ノートルダムNotre-
Dame病院(モントリオール)
泌尿器科のFred Saad氏は、13
カ国147 施設の研究者らととも
に、ホルモン療法に反応せず、
化学療法が失敗に終わった前立
腺ガン患者1,195 例を対象とした
臨床試験を実施しました。同氏
らは被験者を、Zytiga+プレド
ニゾン併用群または、プラセボ
投与群のいずれかに無作為に割
り付けました。

研究の結果、併用群の平均
(average)生存期間は14.8 カ
月でしたが、プラセボ投与群は
10.9カ月でした。 薬剤併用の
忍容性は良好で、プラセボに比
べて疲労、背部痛、脊髄圧迫
(spinal compression)は少な
かったということです。併用群
における最も一般的な副作用は、
白血球数減少、体液貯留、カリ
ウム濃度低下、肝機能検査の
異常、高血圧および心臓障害で
した。

Saad氏は「Zytigaは化学療法
後、治療選択肢が極めて限られ
ているこれら患者集団の全生存
期間(OS)を延長しました。同
薬は化学療法歴のあるホルモン
抵抗性の進行前立腺ガン患者にと
って貴重な治療選択肢であり、
治療関連毒性は非常に扱いやす
い」と述べています。同薬を
製造し、今回の研究に資金を
提供した米セントコア・オーソ
バイオテックCentocor Ortho
Biotech社(ペンシルベニア州)
のKelly McLaughlin氏によれば、
1カ月分の同薬120錠で5,000
ドル(約40万円)になるという
ことです。

米ブリガム・アンド・ウィメ
ンズ病院(ボストン)の
Anthony D’Amico博士は,「今回
の研究は標準的なホルモン療法
や化学療法を受けた患者におい
て作用するアビラテロンという
一種のホルモン療法の存在を示
している。非常にアグレッシブ
な前立腺ガンは、ガン細胞の増殖に
必要なテストステロンを自身で
産生することができるが、
Zytigaはそれを遮断する」と述
べています。

前立腺ガンの診断と治療に関する

動画です。カルシウムを摂取する

ために、乳製品を摂ることは、賛成

しかねます。骨粗鬆症を増悪した

り、前立腺ガン、乳ガンなどのリスク

を増加させると考えられるからです。

ドセタキセルも重大な副作用が多く

急変に対応できる病院でないと使用

できないなどの記載が添付文章上に

あることを忘れては、ならないと考え

ております。



 
 
 
 
 
 
新訳聖書には新薬は出ていな
い。笑

 
 
 
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2】 関節リウマチ(RA)患者が慢性閉塞性肺疾患(COPD)を発症

 
 
 
 
関節リウマチ(RA)患者さん
が慢性閉塞性肺疾患(COPD)
を発症する可能性は健常者の2
倍であることが、新しい大規模
研究で示され、英ロンドンで
開催された欧州リウマチ学会
(EULAR )年次集会で報告され
ました。RAと呼吸障害の関係は、
喫煙、年齢、肥満、性別につい
て調整しても明白であったとい
うことです。

イスラエル、シバSheba メデ
ィカルセンターのHoward
Amital博士は、「RAおよびCOPD
では、主要な生理学的プロセス
の同様の変化が症状を引き起こ
すことがわかっている。今回の
研究結果が、この2つの病態に
おける遺伝的プロセスの変化と
自己免疫プロセスの変化との
関係の可能性に対する新しい
研究を促すものになってほしい」
と述べています。

同氏らは、イスラエル最大の
医療保険であるクラリット
Clalitヘルスサービスのデータ
を用いて、20歳以上のRA患者さ
んほぼ1万6,000 人と、年齢お
よび性別をマッチングさせた
健常対照群1万5,000人超の情報
を比較しました。その結果、
COPD発症率は,RA患者群では8.9
%、対照群では4.4 %でした。
本研究には、収入レベルを含む
生活習慣や疾患リスクも含まれ
ていました。

自己免疫疾患であるRAは、
高齢になると発症する一般的な
関節炎である変形性関節症(OA)
とは異なります。RAは、関節の
疼痛、腫脹、こわばりを引き起
こしますが、口や肺など身体の
別の部分にも影響を及ぼす可能
性があります。重症の場合は、
一生涯持続することもあります。
学会発表された研究は、ピアレ
ビューを受けて医学誌に掲載さ
れるまで予備的なものとみなさ
れています。

腫脹を主張する。笑

 
 
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編集後記

前立腺ガンの治療は、いまや
ホルモン療法が効かなかった
症例に対する治療に熱い視線が
注がれています。ホルモン療法
を行っても再発したり、再発し
た際にガンが抵抗性を身につけ
ていたりとなかなか思うように
治療が進まないのが前立腺ガン
の治療です。そこを突破するべ
く新薬とステロイドの組み合わ
せ療法が考えられたのでしょう。
私の記憶では、RAの患者さんは
間質性肺炎から肺線維症に進む
人が多いと習ったような気が
します。 病棟のポリクリ一番
最初のRA患者さんが間質性肺炎
から肺線維症となり、目の前で
亡くなるという衝撃的な体験を
しました。間質性肺炎のみなら
ずCOPDも発症するのですね。
COPDの定義は、タバコの害に
よるものと疾患概念が変わりま
したRAの疾患ストレスからタバ
コに逃げるとも考えられます。

概念は概年で決まった。笑

 
 
 
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