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診療マル秘裏話 Vol.491 平成25年5月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 白血病細胞を根絶することができる低分子化合物
2)アルツハイマー病の血液バイオマーカーの開発

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】白血病細胞を根絶することができる低分子化合物

 
 
理化学研究所は4月18日、
白血病幹細胞を含めた白血
病細胞を根絶することがで
きる低分子化合物「RK-204
49」を発見したと報告しま
した。急性骨髄性白血病の
中でも予後不良な症例に対
する新しい治療法の開発に
つながると期待を示してい
ます。理研免疫・アレルギー
科学総合研究センターヒト
疾患モデル研究グループの
石川文彦氏ら共同研究グル
ープの成果です。

石川氏らは、白血病再発
の原因となる「白血病
幹細胞」に発現している
分子の中から、治療標的と
なり得る分子を検索しまし
た。候補の中からリン酸化
酵素「HCK 」を選び、この
活性を最も強く阻害する低
分子化合物「RK-20449」を
同定しました。

RK-20449の効果を検証す
るために、まず試験管内に
白血病再発患者さんの白血
病幹細胞とRK-20449を入れ、
低濃度から濃度依存的に
死滅する細胞が増えること
を確認しました。次に、白
血病状態を再現するモデル
マウスにRK-20449を投与し
たところ、遺伝子「Flt3」
に異常を持つ悪性度の高い
急性骨髄性白血病に対する
有効性が確認できました。

研究グループは今回の
成果は大きく4つあると
説明しています。
(1) 再発患者由来の細胞
が死滅しました。
(2) 白血病ヒト化マウス
の生体内で白血病幹
細胞が死滅しました。
(3) 悪性度の高い遺伝子
変異のある白血病に
効果がありました。
(4) 白血病幹細胞を含む
全ての白血病細胞に
効果がありました。
これらの成果は、新たな白
血病治療の開発に貢献でき
ると話しています。

石川文彦先生じきじきに解説

している動画です。



 
 
 
 
 
 
 
盛夏に生家で聖歌を歌う。笑

 
 
 
 
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2】アルツハイマー病の血液バイオマーカーの開発

 
 
 
 
国立長寿医療研究センタ
ーと島津製作所は共同で、
アルツハイマー病の血液バ
イオマーカーの開発に乗り
出します。 同疾患の原因
物質とされるアミロイド蛋
白質の存在を、血液診断で
把握できるようにしようと
いう試みです。島津が保有
する、高感度に解析できる
質量分析技術を応用します。

同センターを受診する、
患者さんから血液を採取し、
脳内のアミロイド蛋白質の
蓄積を捕捉する技術を開発
します。島津が保有する、
従来法に比べて数十倍以上
の高選択性を持つ前処理法
を用います。国が助成する
最先端研究開発支援プログ
ラムの1つで、アルツハイ
マー病の診断法確立につな
がる可能性があるという事
です。

脳内のアミロイド蛋白質
の蓄積を解析するには現在、
陽電子放射断層撮影(PE
T)装置を使って、脳画像
診断していますが、高額な
設備や高い技術を必要する
ため、一般的な臨床現場に
は導入しにくいという課題
がありました。

血液からアミロイド蛋白
質を捉える研究は盛んに行
われていますが、測定感度
の問題などからいまだ実用
化されていません。

血液から、アミロイド蛋白質を

世界初で検出するというニュ

ース動画です。



 
 
 
 
 
 
洗濯を選択した。笑

 
 
 
 
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編集後記

動物実験でヒトの白血病
細胞を根絶できる抗ガン剤
が見つかったのは、本当に
喜ばしい限りです。しかし
臨床応用できるのは、まだ
まだこれからとしか言えま
せん。 動物は、物言わぬ
ため、副作用が出ていても
分からないことが多いから
です。また動物では出ない
のに人間では出現する副作
用もあります。しかしこれ
らの壁を乗り越えることが
できれば、白血病の治療は
革新的に変化することは、
間違いありません。血液
でアルツハイマー病が診断
できるようになれば、治療
法の研究も一足飛びに進歩
するのではないかと私は考
えています。

核心を革新的に改革する。笑

 
 
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