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診療マル秘裏話 号外Vol.80 平成26年11月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)受精卵の染色体異常を網羅的に調べる「着床前スクリーニング」
2)難病である多発性硬化症で中枢神経が傷つけられるメカニズム

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】受精卵の染色体異常を網羅的に調べる「着床前スクリーニング」

 
 
 
日本産科婦人科学会の小委員会は
16日、受精卵の染色体異常を網羅
的に調べる「着床前スクリーニング」
について、流産を防ぐなどの効果が
あるか検証する臨床研究を検討する
と発表しました。 今月下旬の倫理
委員会で認められればシンポジウム
を開いて一般の意見を募り、理事会
で実施の是非を決めるという事です。
体外受精に用いる受精卵の検査は、
命の選別につながるとの批判があり、
学会は子どもの重い遺伝病が予想さ
れる場合などに限るとの見解を示し
ています。染色体異常は流産の原因
になることが多いため、検査で異常
のない受精卵を選べば流産率が下が
る可能性があるとして、容認を求め
る声が、会員医師から上がっていま
した。
臨床研究では、年齢が高く流産を
繰り返している女性らを対象に、
染色体の数が本来の2本より多いか
少ないかの異常の有無を
「アレイCGH」と呼ばれる手法で
検査しました。検査しなかった場合
と比べ妊娠、流産、出産の率が改善
するかを調べるそうです。

着床前スクリーニングを分かりやすく

解説している動画です。



 
 
 
 
 
側用人が殿様に拝謁するのを容認
した。笑

 
 
 
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2】難病である多発性硬化症で中枢神経が傷つけられるメカニズム

 
 
 
大阪大学大学院医学系研究科の
山下俊英教授らは、自己免疫疾患の
1つである多発性硬化症で中枢神経
が傷つけられるメカニズムを発見し
ました。炎症による神経障害には、
RGMaと呼ばれるたん白質が関与、
RGMaの働きを抑制する中和抗体
を投与すると脳脊髄炎による、神経
障害を改善させることも分かりまし
た。RGMaはTh17細胞と呼ば
れるT細胞で強く発現されること
からTh17細胞を制御することが
治療につながると考えられます。

多発性硬化症は免疫系の異常で、
中枢神経が炎症し、神経が傷つけら
れる難病で、脳や視神経、脊髄など
広範に分布し手足の麻痺、感覚異常、
視覚障害など重篤な症状を呈し、
再発と寛解を繰り返すという特徴を
持っています。中枢神経は一度損傷
を受けると再生が困難で、再発を繰
り返すうちに、神経機能障害からの
回復が困難な状況になることから
神経障害を抑えることが重要となり
ます。

同グループでは、免疫反応に関与
することが明らかとなってきたRG
Maたん白質にターゲットをあて、
モデルマウスを用いてその役割を調
べました。その結果、炎症による、
神経障害にはTh17細胞が、RG
Maを介して神経細胞を傷つけてい
ることを見いだしました。 そして
RGMaの働きを抑制する中和抗体
を投与すると脳脊髄炎による、神経
障害を改善させることに成功しまし
た。

RGMaたん白質は発生期の神経
回路の形成にかかわることが知られ
ている一方、免疫反応にも関与して
いることが分かっていますが、炎症
との関係などは明らかになっていま
せん。一方、Th17細胞は多発性
硬化症だけでなく、視神経脊髄炎や
アルツハイマー病などさまざまな脳
神経疾患の病態にかかわっている
ことが報告されています。同グルー
プではTh17細胞の役割がさらに
明確となれば、有効な治療法の開発
に役立つとみており、さらに検討を
進めていく予定です。

多発性硬化症についての動画です。



 
 
 
 
 
 
神経回路の形成に関わるタンパク
質の解明は、待てば、海路の日和有
となることでしょう。その間、冬は
寒く、懐炉が必要です。笑

 
 
 
 
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編集後記

染色体異常は、流産の原因になる
ことが多いため、検査で異常のない
受精卵を選べば流産率が下がる可能
性があるというのは素晴らしい発見
だと思います。習慣性流産となって
しまった女性にとって流産率を下げ
たいというというのは、切実な問題
です。検査の安全性が保たれれば、
たくさんの習慣性流産の女性を救い
妊娠までもっていけるようになるの
ではないかと期待しています。長年
多発性硬化症の原因は、不明とされ
てきました。それが、RGMaたん
白質であると分かった訳ですから、
有効な治療法の開発に役立つことは、
確実だと思います。更なる研究によ
って、早く有効な治療法を確立して
多発性硬化症に苦しむ患者さんを
救って頂きたいと切に願う次第です。

拳闘の試合で健闘し、今後の試合
日程を主催者に検討させた。笑

 
 
 
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