美しい肌  復刻版 Vol.416(平成26年2月26日)

2015-02-25 01:02:06

カテゴリー:女性の美容と健康

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書くべき食材が尽きてきましたので、過去に書いた

食材の復刻版を載せて行きたいと思います。新たな

食材がでましたら、その際には、力を込めて書いて

参りたいと考えております。

写真は白菜です。

写真はセリ(芹)です。

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美肌の野菜&果物(各論:セリ)

 
 
 
セリの正体

セリ(芹、学名:Oenanthe javanica)とは
セリ科の多年草です。別名、シロネグサ

(白根草)とも呼ばれます。湿地やあぜ道、

休耕田など土壌水分の多い場所や水辺

の浅瀬に生育することもある湿地性植物

です。湿地性植物ゆえに水分の多い土壌

を好み、沢や河川の水際などに繁殖して

います。栽培も昔から行われ、水田稲を

刈った後やアゼなどにも沢山生えて

います。現在は養液栽培された物が通年

出回っています。栽培物はぱっと見は

ミツバと似ていますが、ミツバが葉が三枚

なのに対し、セリは5枚なので区別し

やすいです。セリの名前の由来は、その

生態から1箇所から競(せ)り合って生えて

いる、ということから、セリと名がついたと

されています。高さは30cm程度で茎は

泥の中や表面を横に這い、葉を伸ばし

ます。全体的に柔らかく黄緑色ですが、

冬には赤っぽく色づくこともあります。

花期は7 – 8月です。やや高く茎を伸ばし、

その先端に花をつけます。個々の花は

小さく、花弁も見えないほどです。

北半球一帯とオーストラリアに広く分布

します。独特の香りを持ち、春先の若い茎

を食用とします。春の七草のひとつである

ため1月ごろであればスーパーマーケット

等で束にして売られています。自生品が

出回ることもありますが、最近では養液

栽培も盛んです。野草としての性質が強く

種子の発芽率が低いため、計画的な生産

には発芽率の改善が不可欠です。

産地にもよりますが、栽培ものと野生のもの

に、比較的差が少ない種です。観賞用の

斑入りの品種もあります。無農薬で栽培

することで食用にもなります。セリは春の

七草の一つでもあります。正月7日にセリ

など七草を入れて炊いた七草粥を食べる

と万病を防ぐと伝えられています。七草を

全て挙げてみましょう。ごぎょう(母子草)、

すずしろ(大根)、すずな(蕪)、せり、なずな

(ペンペン草)、はこべ、ほとけのざ

(小鬼田平子/コオニタビラコ)の7種を指し

ます。セリは、ほんのちょっと郊外に出かけ

れば比較的すぐに見つける事が出来るはず

です。セリは夏に花をつける植物で、春先

に柔らかい芽をグングン伸ばします。セリが

美味しいのは、その若く柔らかい茎葉の部分

なので、旬の時期は2月から4月の春となり

ます。正月の七草に入っているので、その頃

も旬では?という声もありますが、実際には

その頃のセリはまだ本当に小さく、探すの

にも苦労します。秋田県湯沢市三関地区

では10月中旬ごろから露地の収穫が始まり、

本格的な降雪期を迎える12月上旬ごろから

ハウスに切り替わります。出荷は来年3月初め

ごろまで続き、秋田の郷土料理きりたんぽ鍋

に欠かせない食材となっています。

 
 
セリの歴史

セリはセリ科の多年草で、日本全国の山野に

自生しています。古く奈良時代にはすでに

食用とされていた記録が古事記、万葉集に

残されています。名取のセリは、市場では

「仙台せり」として知られ、栽培は380余年の

歴史があります。安永4年(1775)には、セリ

栽培を行い村の経済を助けていました。

その頃は毎年、京都近衛家に献上したこと

もあるそうです。セリには、良質な水に恵まれ

た風土と人々の努力が生み出した名産品と

なっています。上余田村の肝煎彦六が江戸

時代の安永5年(1776年)に記した文献では、

元和年間(1620年)から野生のセリの栽培が

始まっていたそうです。彦六は自身でセリの

改良を進め、セリ栽培の普及を図りました。

石巻市河北地区でのセリ栽培の歴史は古く、

300年前まで遡ると言われています。近年

では、減反政策によりさらに広く栽培される

ようになり、現在では作付総面積12haと、

宮城県内では名取市に次いで2番目の広さ

となっています。セリは野草ですので、日本人

が古代から食べてきたものです。このセリを、

いつ、どこで、誰がどうやって食べたか明確

に書かれた古い文書が長野県佐­久市にあり

ます。慶安元(1648)年十月十九日晩に信州

佐久岩村田の篠澤佐五右衛門滋野重長と

息子良­重が信州小諸城主青山因幡守宗俊公

らに対してセリを鳥肉とゴボウと炒め味を

つけ、重箱­に入れて献上しています。

召し上がった場所は小諸町鈴木三四郎宅で

小諸藩家老田塩吉兵衛も同席していました。

万葉集に歌われたセリは、以下のようです。

あかねさす 昼は田賜びてぬばたまの 夜の

いとまに摘める芹これ    葛城王 巻20-4455
(「田賜びて」 = 班田使としての仕事をして。

多忙な任務をこなし、夜になってようやく

摘んだ芹です。どうぞ。

この葛城王とは後に臣籍に降りた橘諸兄のこと

です。)

ますらをと 思へるものを 刀佩きて 可爾波

の田居に芹ぞ摘みける 薜妙観命婦 巻20-4456

(立派な太刀を履いたあなた様が、泥田にはいり

私のために芹を摘んでくださったのですね。

ますらをと、背を屈めて芹を摘む不恰好な姿の

対比が面白い。)

 
 
セリの雑学

湿地や水田、溝などに群生する多年草です。

田植えの前、冬の間のロゼット状態から、ようやく

伸びてきた新芽を摘んでお浸しや和え物に

すると美味しいです。しゃきしゃきとした歯ざわり

と、香り高い味を楽しめます。密生している様子

が「競り合っている」ように見えることから

「セリ・競り」と名づけられたとされています。

そんな感じで溝に群生しています。これが清水

に生えていると、クレソンになるでしょう。

西洋芹 = クレソンです。食用の時期は3月

から5月です。花が咲くのはもっと後で、夏の

初めのころです。セリ科の植物らしく、白い5弁

の小さな小さな花を開きます。野原のレース・

フラワーとはこのことです。セリ科の仲間には、

ニンジン セロリ セリ パセリ ミツバなどが

あります。活性酸素を消去するカロチノイドや

解毒作用のあるテルペンが豊富に含まれて

います。疲労回復や二日酔いに効果がある

とされています。春の七草で筆頭に挙げ

られています。旬は、1月~4月頃です。

アクが強いので下ゆでをして、水にさらし

ましょう。肉類の臭みを消す働きがあるので、

肉を使った鍋料理に最適です。野外で採取

する場合、小川のそばや水田周辺の水路

沿いなどで見られますが有毒なドクゼリとの

区別に配慮が必要です。ドクゼリは地下茎

は太くタケノコ状のふしがあり、横に這わず、

セリ独特の芳香もないので区別できます。

また、キツネノボタンも同じような場所に

生育する毒草です。葉が細かく裂けない

ので比較的容易に区別できますが、個々

の小葉だけを取ると似ているので間違える

おそれがあります。

セリの収穫の動画です。

www.youtube.com/watch?v=2Op1n_Gzk_k
 
 
 
 
 
 


 
 
セリの有効成分

栄養成分は、カロテン、ビタミンC、葉酸が

豊富で、カリウム、鉄分、カルシウムなどの

ミネラル類も多いです。食物繊維も豊富に

含まれています。食物繊維には腸の働き

を整え、便通を浴する働きや、

コレステロールの排出や急激な血糖値の

上昇を防ぐ働きもあります。独特の香りは

ミリスティシン、カンフェン、オイゲノ―ルなど

の精油成分です。鉄分や葉酸が貧血予防・

改善に効果的です。葉酸などのミネラルと

ビタミン類の働きで、血行不良を予防・改善

するので肩こりや肩こりからくる頭痛や

めまい等に効果があります。精油成分が

ストレスを緩和し、体を暖めてくれるので、

冷え性にも効果的です。ケルセチンという

成分がガンを予防する働きをします。

セリの茎や葉を乾燥させたものを、生薬で

水芹(すいきん)といいます。水芹を煎じて

服用する事で、食欲増進の他、解熱や

神経痛、リューマチ、黄疸(おうだん)など

に効果があるとされています。

また、ピラジンと呼ばれる成分が血液凝固

を防ぎ血栓を予防したり、肝機能を強化

するのに役立つとされています。

セリとあさりの汁もののレシピ動画です。

www.youtube.com/watch?v=RvMNpu-iw-c
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
セリの美肌効果

豊富に含まれる食物繊維は、有害物質の

排泄を促進します。この有害物質の排泄

促進効果がデトックス効果です。デトックス

効果が有効になれば、美肌へと導かれます。

ビタミンCは免疫力を高めるとともに、

活性酸素の働きを抑え老化防止やお肌に

うるおいを保つ効果もあります。

即ちコラーゲンの合成を促進して、保水力

が保たれるということです。

またチロシナーゼの抑制効果から、しみ

の発生を防ぐ効果もあります。セリの青々

とした葉や茎にはβカロテンがたっぷりと

含まれています。βカロテンは体内で必要

な量だけビタミンAに変換され、活性酸素

を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活

習慣病から守るとともに、皮膚や粘膜の

細胞を正常に保つ働きがあり、美肌へと

導かれます。必要な量だけビタミンAに

変換されるので、過剰症の心配は、

いりません。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

芹を競りにかけた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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