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診療マル秘裏話 Vol.485 平成25年3月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1) ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
2)携帯型空間除菌剤「ウイルスプロテクター」自主回収へ

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」

 
 
厚生労働省は、2 月22日付けで
感染症法施行令の改正が行われた
ことを発表しました。新しいダニ
媒介性疾患である「重症熱性血小
板減少症候群(SFTS)」を四類
感染症として届出対象疾患に追加
しました。
疾病名は「重症熱性血小板減少
症候群(病原体がフレボウイルス
属SFTSウイルスであるものに限る)」
となります。また、病原体等管理
規制として、SFTSウイルスを三種
病原体等に指定しました。 改正
施行令は3月4日から施行となりま
す。

届出基準の詳細は近日中に発表
される見通しということです。2
月19日の時点では、SFTS患者の
情報提供要件を下記のように挙げ
ていました。「38度以上の発熱と
消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、
下痢、下血のいずれか)を呈し、
血液検査所見で血小板減少
(10万/mm3未満)、白血球減少
(4000/mm3未満)及び血清酵素
(AST、ALT、LDHのいずれも)の
上昇が見られ、集中治療を要する、
若しくは要した、又は死亡した者。
ただし、他の感染症によること又
は他の病因が明らかな場合は除く」
ということです。

確定診断には血液などからの
SFTSウイルスの分離、同定、RT-P
CRによる遺伝子検出、急性期と
回復期における血清IgG抗体価、
中和抗体価の有意な上昇の確認が
必要で国立感染症研究所ウイルス
第一部で検査が可能ということで
す。治療は基本的に対症療法とな
ります。

SFTSウイルスには、ヒトから
ヒトに感染する接触感染経路があ
るため、院内感染防止には、標準
予防策の順守が必要です。また、
ダニに咬まれないよう、草むらや
藪などに入る場合には、長袖の服、
長ズボン、足を完全に覆う靴を
着用し、肌の露出を少なくする事
が重要となります。

SFTSに関する動画です。



 
 
 
 
大賞は、対症療法の患者さんが
対象となった。笑

 
 
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2】携帯型空間除菌剤「ウイルスプロテクター」自主回収へ

 
 
消費者庁は,2月18日、首から
ぶら下げる、タイプの携帯型空間
除菌剤「ウイルスプロテクター」
の使用を直ちに中止するよう求め
る文書を発表しました。次亜塩素
酸ナトリウムを含み、化学熱傷を
起こす事故が発生しているからで
す。2 月22日には、厚生労働省も
自主回収を開始したと報告してい
ます。

消費者庁は事故情報を紹介して
います。少なくとも,幼児1人が
重傷を負いました。保護者がウイ
ルスプロテクターを首から下げて
幼児を抱っこしていたところ、
幼児の胸部に体幹接触皮膚炎が起
きました。この他にも腹部にII度
の化学熱傷を起こすなどの報告が
あるということです。

「ウイルスプロテクター」は、
ERA JAPANが輸入し、ダイトク
コーポレーションが販売していま
した。 ERA JAPANが,専用の相談
窓口(0120-988-030)を設置して
います。

ウイルスプロテクターによる熱傷に

関する動画です。なお次亜塩素酸

と亜塩素酸(二酸化塩素)は、異な

ることをご承知下さい。



 
 
 
 
体幹接触皮膚炎を体感する。笑

 
 
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編集後記

SFTSウイルスによる疾病は、い
まだワクチンが、開発されていま
せん。ですから、治療が対症療法
のみとなってしまいます。
ヒトからヒトに感染する、接触
感染経路があるということは、私
も知りませんでした。本当に恐ろ
しい病気で中国では、20人以上が
亡くなっています。ウイルスプロ
テクターで事故にあったお子様は
可愛そうです。早く回収を徹底し
てもらいたいものです。
紹介した人を照会した。笑

 
 
 
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