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2015-02-12 20:07:03

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診療マル秘裏話 号外Vol.63 平成26年11月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)エボラ出血熱の脅威に対するQ&A
2)エボラ出血熱の臨床検査薬の開発

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】エボラ出血熱の脅威に対するQ&A

 
 
エボラ出血熱の脅威が全世界に
広がっています。流行の中心は、
西アフリカのリベリア、シエラレ
オネ、ギニアの3カ国ですが、
スペインや米国など医療体制が、
しっかりしているとみられた先進
地域で国内感染者が出たことの
衝撃は非常に大きいと推測されま
す。西アフリカへの直行便がなく、
人の往来も少ない日本ですが、
米国や欧州で患者さんが出現と
なると話は違ってきます。インター
ネットには恐怖をあおるような書
き込みや、真偽不明の噂も出回っ
ています。ネットに広がる誤解や
不安について、専門家に聞いてみ
ました。

疑問その一 エボラ出血熱は、血
だらけで死ぬのですか?

エボラ出血熱という病名から、
出血症状を思い浮かべる人が多い
のですが、世界保健機関(WHO)
のチームに参加してリベリアで、
医療支援を行った国立国際医療
研究センター(東京都新宿区)の
加藤康幸医師によると「今回流行
しているタイプは、出血症状より
下痢や嘔吐(おうと)の症状が目
立つ」ということです。そのため、
「エボラウイルス病」「エボラ熱」
と出血を省いた名前も使われてい
ます。

なお、出血症状は進行してから
現れることが多いため、最初から
現れることは少ないそうです。
皮下出血が多く現れるほか、目や
歯ぐき、鼻などからも出血します。

疑問その二 空気感染するウイル
スに変異した?

感染症には、空気中にウイルス
がただよい気道などから体内に入
って感染する「空気感染」、せき
やくしゃみなどの飛沫(ひまつ)
に含まれるウイルスが体内に入っ
て感染する「飛沫感染」、患者の
皮膚や粘膜に触れたり、衣服や
器具などについたウイルスに触れ
たりして感染する「接触感染」の
3通りがあります。

エボラウイルスは接触感染する
ウイルスです。患者の血液や体液
に触れることで感染するため、吐
いたものや下痢などに触れると
感染する恐れがあります。マスク
やゴーグルをした医療従事者が、
防護服で全身を覆って患者の治療
に当たっているのはそのためです。

しかし、今回米国で個人防護具
を着用した医療従事者が感染した
ことから、「ウイルスが変異して
空気感染するようになったのでは」
との指摘も出ています。これにつ
いて、国立国際医療研究センター
の堀成美氏は「空気感染する変異
が起きていたら二次感染が2人と
いうレベルでおさまるはずがない。
患者の家族や近親者にも広がって
いるはずだ」と否定しています。
エボラに限らずウイルスは常に、
変異を続けていますが、これまで
に接触感染のウイルスが空気感染
できるようになるなど、感染経路
が大きく変わる変異が突然起きた
例はなく、今回もそうした変異は、
確認されていません。

疑問その三 患者と一緒の飛行機
だと感染確定?

米国では、二次感染した看護師
が微熱がありながら飛行機に乗っ
ていたことが判明し、批判の的と
なっています。同じ飛行機に乗り
合わせた乗客は、健康状態をチェ
ックされるなど影響は広がってい
ます。

しかし、前述の通りエボラウイ
ルスは接触感染で、嘔吐や下痢
などの症状が出る前に感染が広が
る恐れは非常に低いことが分かり
ます。嘔吐などの症状がある人が
我慢して飛行機に乗ることは考え
にくく、体内のウイルス量が少な
い微熱段階の患者と乗り合わせた
のであれば、ほとんど恐れる必要
はありません。

ただ、乗り合わせた乗客は、
「自分も感染したかもしれない」
という恐怖と戦うことになり、
乗客の家族にも「自分も感染する
のではないか」と不安が広がる
ことが考えられます。そのため、
2~21日とされる潜伏期間中は
体温チェックを行い、感染してい
ないことを毎日確認することが、
有効なのだということです。

一方、搭乗前は元気だった人が
機内で発症する可能性はゼロでは
ありません。東京空港検疫所支所
の佐々木滋医師は「米疾病対策セ
ンター(CDC)のガイドライン
では、可能な限り患者さんを他の
乗客や乗員から離れた場所に置く
ことや、マスクを着用させること、
患者さんが吐き気を訴えた際には、
容器を与え、患者の血液や体液に
触れる必要が出た場合は、手袋を
着用することなどが書かれている」
と解説しています。日本の航空会
社の場合も、これに準じた対応が
行われるとみられています。

疑問その四 日本人は現地に行っ
てはいけない?

感染の拡大を受け、一部からは
「危険な現地に行かなければ、
国内にウイルスが持ち込まれる
ことはない」との声が上がってい
ます。流行国であるギニア、シエ
ラレオネ、リベリアの3カ国は、
もともと日本人の数が少ないので
すが、医療や国際協力事業のため
現地で活動をしている日本人はい
ます。今回の流行を受け国際協力
機構(JICA)は3カ国に派遣
している日本人スタッフを退避さ
せる措置を取りました。

しかし、現地に医療支援に出か
ける人はいます。厚生労働省に
よると、これまでに世界保健機関
(WHO)の要請を受け医師3人
が現地に派遣され(いずれもすで
に帰国)、20日からは新たに、
疫学の専門家2人がシエラレオネ
に派遣されました。WHOルート
以外にも、国境なき医師団などの
団体を通じて医療支援を行ってい
る日本人医療者もいます。実際に
現地に派遣された医師によると、
帰国後21日間は1日2回検温し、
二次感染を防止するよう気を遣っ
たということです。

確かに現地での医療支援には、
感染のリスクが伴ないます。
しかし、厚労省は「現地での医療
支援は国際協力となるだけでなく、
日本国内で感染が起きたときの
準備にもつながる」と話していま
す。全世界で人の往来が活発とな
っている現代において、海外に行
く人、海外から来る人の流れを止
めることはできません。エボラウ
イルスの感染者が今後も国内で出
ないとは言い切れず、もしも感染
者がでた場合に治療に当たる人材
の確保は国民のためになります。
国は今後も、現地での医療活動へ
の協力を進める考えです。

人間のエボラ出血熱は現在、収束

に向かいつつありますが、類人猿で

は状況が違うようです。



 
 
 
 
流行国への往来は、オーライで
は、ありません。笑

 
 
 
 
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2】エボラ出血熱の臨床検査薬の開発

 
 
栄研化学はエボラ出血熱の臨床
検査薬の開発に向けた検討を始め
ました。自社技術を用いた遺伝子
検査法を応用して、エボラウイル
ス遺伝子の有無を調べるための
検査キットの開発可能性を探って
います。エボラウイルスの臨床検
査ではPCR法による検査法が、
普及していますが、大型装置の
ため感染拡大地域の医療機関では
設置しにくいのが課題です。栄研
化学はコンパクトな装置で、簡易
検査を行える自社技術を用いて、
検査薬を開発し、アフリカなど
にも供給したい考えだそうです。

栄研化学は、独自の遺伝子増幅
技術「LAMP法」を利用した、
臨床検査薬の開発に向けて、エボ
ラウイルスを検出するプライマー
設計の検討を始めました。同社に
よると、専用のソフトウエアを用
いるためプライマーの設計自体は
比較的容易ですが、実用化するた
めの実証作業が課題になりそうと
いうことです。エボラウイルスの
場合、入手できる検体数が限られ
るため、1企業単独での開発は、
困難と推測されています。

エボラ出血熱の遺伝子検査では、
スイス・ロシュのPCR法による
臨床検査装置が広く使われていま
すが大病院向けの大型装置で結果
が分かるまで2時間程度かかると
されています。 栄研化学のLA
MP法装置はサイズが小さく、
途上国の医療現場でも設置しやす
いそうです。 30分程度で検査
結果が分かるということです。

同社は2002~03年にアジ
アで重症急性呼吸器症候群(SA
RS)が流行した際、日本政府の
要請を受けてLAMP法による、
検査キットを開発した経験があり
ます。

同じく30分程度で検査ができると

いうニュース動画です。



 
 
 
 
検査技術の精度を高めるための
制度を整える。笑

 
 
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編集後記

 
疑似患者さんは、結局ウイルス
陰性で退院されましたが、これか
らもこうした事例が出で来る可能
性は高いのではないか?と推測し
ています。エボラ出血熱に対する
正確な知識を皆さんで共有する事
が重要であると思いQ&Aの形で述
べることにしました。さらに疑似
患者さんが出た場合の検査が簡便
かつ迅速正確に行われることが、
デマを防止するためにも必要であ
ることが分かりました。ぜひ
「LAMP法」で検査できるよう
になって欲しいと思います。

検体を大型装置で送致する。笑

 
 
 
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