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診療マル秘裏話 Vol.483 平成25年2月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1) 大きな動物でも、体内に他の個体の臓器が作れる
2)原因不明の難病「潰瘍性大腸炎」病因解明の期待

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】大きな動物でも、体内に他の個体の臓器が作れる

 
 
遺伝子操作で膵臓(すいぞう)
をできなくしたブタの受精卵
(胚)に健常なブタの細胞を補
うことで、正常に働く膵臓を持
ったブタを誕生させたと、東京
大の中内啓光(なかうち・ひろ
みつ)教授と明治大の長嶋比呂
志(ながしま・ひろし)教授ら
のチームが、2月18日付の米
科学アカデミー紀要に発表しま
した。

臓器不全の患者さんから作っ
た人工多能性幹細胞(iPS
細胞)を、特定の臓器を欠損さ
せたブタの胚に注入し、患者さ
んの細胞でできた移植用臓器を
持つブタを誕生させる可能性に
一歩近づく実験です。

中内教授は、3年前、同様の
方法でマウスの体内でラットの
膵臓を作り種を超えた臓器再生
に成功しました。今回は、ブタ
同士ですが、大きな動物でも
体内に他の個体の臓器が作れる
ことを示しました。ただ現在、
人間の細胞が混ざったブタの胚
を体内に戻す実験は国の指針で
禁止されており、人間の臓器が
本当に作れるかは国内では確認
できません。

今回の実験では遺伝子を操作
して、膵臓のないブタの胎児を
作製しました。そこから取った
細胞を、核を取り除いた別の
ブタの卵子に入れるクローン
技術を利用して胚を作りました。
この胚に正常なブタの胚の細胞
を注入すると両方のブタの細胞
が混在したブタに成長しました。

膵臓が欠損するはずの部分に
は、健常なブタの膵臓ができて
いました。誕生したブタは血糖
値も正常で成体まで育ち、繁殖
能力があることも確認できたと
いうことです。

再生医療で、臓器再生の試みが

なされていることを紹介している

動画です。



 
 
 
 
人間の臓器をブタに作らせる
ことができれば、異色の移植と
いえましょう。笑

 
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2】原因不明の難病「潰瘍性大腸炎」病因解明の期待

 
胃や腸を細菌の感染などから
守る粘液の主成分ムチンを作る
際に、「IRE1ベータ」と呼
ばれるタンパク質が重要な役割
を果たしていることを奈良先端
科学技術大学院大の河野憲二
(こうの・けんじ)教授らの
チームが突き止め、2月7日発表
しました。成果は米科学アカデ
ミー紀要電子版に掲載されまし
た。

不足すると、さまざまな腸疾
患の発症につながるとされる
ムチンの分泌に関わる発見です。
チームは、粘膜がただれて腹痛
や下痢を繰り返す原因不明の
難病「潰瘍性大腸炎」の病因
解明が期待されると話していま
す。

群馬大の岩脇隆夫(いわわき・
たかお)博士らとの共同研究で
す。マウスを使い、IRE1
ベータが胃や腸でムチンを生み
出す杯(さかずき)細胞でのみ
働き、細胞の小胞体でムチンの
生産量を調整することで、正常
なムチンが、作り出されている
ことを明らかにしました。

IRE1ベータを欠損させた
マウスの杯細胞では、小胞体に、
処理しきれなかった大量のムチ
ン不良品が蓄積しました。欠損
したマウスは潰瘍性大腸炎にか
かりやすいことが分かっていま
す。

潰瘍性大腸炎の最新情報に関する

動画です。一生患い続けると言って

いますが、私は、この病気を克服し

ました。



 
 
 
 
ムチンで無賃乗車は、いけま
せん。笑

 
 
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編集後記

人間の臓器をブタに作らせる
ことができれば、病気や怪我で
臓器を欠損しても、再生させる
ことが容易にできると推測され
ます。しかし、種を超えた細胞
の混在の問題は簡単に解決でき
ないのではないでしょうか?
粘液の主成分のムチンを作る際
の重要な蛋白質の機能がさらに
解明されれば、潰瘍性大腸炎の
治療に大きな期待が寄せられそ
うです。

簡単な問題でも感嘆する。笑

 
 
 
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