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診療マル秘裏話 Vol.383 平成23年4月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次
1) 胎児の心臓の心筋の増殖と分化
2) 画期的なインフルエンザ治療薬

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】胎児の心臓の心筋の増殖と分化

 
 
 
胎児の心臓では特有の
タンパク質が働き、心筋
細胞の増殖に一定のブレ
ーキをかけ、心筋への
細胞分化を促進して増殖
と分化の両方がバランス
良く進むように制御して
いることを鳥取大の竹内
隆(たけうち・たかし)
教授(元三菱化学生命
科学研究所)のチームが
世界で初めて明らかにし
ました。

心筋細胞を再び増殖さ
せる再生医療や、人工多
能性幹細胞(iPS細胞)
から効率良く目的の細胞
を作製するのに役立つ
可能性があります。

細胞は、特殊な機能を
持つさまざまな細胞に
分化していきます。細胞
の増殖が活発な時は分化
が抑えられますが、分化
が進むと増殖は抑えられ
ます。しかし胎児では、
成長に合わせた心臓のポ
ンプ機能が必要なため、
分化と増殖の両方が欠か
せません。

竹内教授らはマウスで、
jumonjiという
タンパク質が胎児の発生
途中から働きはじめ、
増殖を抑えつつ維持し、
同時に分化を進めている
ことを解明しました。
成果は3月29日付の英・
発生生物学専門誌デベロ
ップメント(電子版)に
掲載されました。

受精から誕生までの間を

グラフィックスで表現した

動画です。



 
 
 
 
胎児の心臓が9万回~
10万回死ぬまで打ち続け
るための工夫がこのタン
パク質でしょう。胎児の
敵を退治する。笑

 
 
 
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2】画期的なインフルエンザ治療薬

 
 
富山化学工業は、自社
創製のインフルエンザ
治療薬「ファビピラビル
(一般名)」の製造販売
承認を厚生労働省に申請
したと3月30日発表し
ました。ウイルスの細胞
内での複製を阻害し増殖
を防ぐ新規作用機序の
薬剤です。成人のA/B
型インフル治療で申請し
ており、小児適応は承認
取得後に開発を検討しま
す。

「タミフル」など既存の
4製品は、いずれも細胞
からのウイルス放出を
阻害するノイラミニダー
ゼ阻害剤です。ファビピ
ラビルはRNAポリメラ
ーゼ阻害剤で、臨床試験
では1日2回を5日間
経口投与し効果を確認し
ました。非臨床試験では
ノイラミニダーゼ阻害剤
の耐性ウイルスや、鳥
由来の高病原性ウイルス
に効果を示すことも確認
されました。

ファビピラビル(商品名:

アビガン)を開発したのは、

富士フィルム傘下の富山

化学工業です。その紹介

動画です。



 
 
 
 
 
心機一転、新規のイン
フルエンザ治療薬。笑

 
 
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編集後記

胎児の心臓はひととき
も休むことはあり得ませ
ん。もし休んだら死んで
しまいます。そのような
死を起こさないために
増殖を維持しながら分化
を促進するという機構が
存在するのでしょう。
開発名T-705(ファビピ
ラビル)は長い間世にで
るのを待っていた薬でし
た。動物実験では、高病
原性ウイルス(H5N1型)
にかかっていても薬の
投与を行うことで97%
程度の生存率が維持でき
たと聞いています。高病
原性ウイルス(H5N1型)
のパンデミックが起こる
前に上梓して欲しいもの
です。

文化が分化する。笑

 
 
 
 
 
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