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2015-01-22 15:33:07

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診療マル秘裏話 号外Vol.54 平成26年10月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)肥満児の心臓に将来の問題につながる初期の器質的機能的徴候
2)特発性肺繊維症の適応を持つ、低分子チロシンキナーゼ阻害剤

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】肥満児の心臓に将来の問題につながる初期の器質的機能的徴候

 
米国心臓病学会(ACC)は10月8日、
二次元心エコーにより、肥満児の
心臓に将来の問題につながる初期の
器質的機能的徴候を明らかにした
ドイツの研究を紹介しました。
Journal of the American College
of Cardiology誌(オンライン版)
に掲載されました。

本研究は、9-16歳の肥満児61人と
非肥満児40人を対象に二次元心エコー
を実施しました。二次元心エコーに
より心臓弁から房室の隅々にわたる
血流を評価するとともに、広範な
血液化学解析も実施しました。その
結果、非肥満児と比べ、肥満児の
心臓には形態や機能に独特の変化が
観察されたほか、血圧やLDLコレス
テロール値が有意に高く、HDLコレ
ステロール値は有意に低いという
結果がでました。肥満児集団には、
拡張機能の低下、心臓負荷の増大に
よる房室肥大の徴候、その他好まし
くない状態も見られました。

研究者は「こうした変化は体重が
減れば元に戻るのかどうか、また
どのような検査値が心血管の初期
変化を予測するかを判断するには、
さらなる研究が必要」と述べてい
ます。

オバマ大統領夫人の肥満児対策

のニュース動画です。英語が苦手

の方は、中程の日本語字幕の映像

をご覧下さい。



 
 
 
 
 
肥満児に運動負荷は不可です。笑

 
 
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2】特発性肺繊維症の適応を持つ、低分子チロシンキナーゼ阻害剤

 
日本ベーリンガーインゲルハイム
は、低分子チロシンキナーゼ阻害剤
(TKI)の「ニンテダニブ」の
販売承認申請を行いました。特発性
肺繊維症(IPF)がその適応です。
欧州では欧州医薬品庁(EMA)に
申請が受理され優先審査に指定され
ているほか米国では米国食品医薬品
局(FDA)からこのほど承認を
取得しており引き続き日本でも取得
ステージに入るとみられています。

同剤は、肺線維症の発現機序への
関与が示唆されている増殖因子受容
体の中でも、とくに重要なものであ
る血小板由来増殖因子受容体
(PDGFR)、繊維芽細胞増殖
因子受容体(FGFR)、血管内皮
細胞増殖因子受容体(VEGFR)
を標的とするTKIです。固形ガン
治療薬としての効果に加え、繊維化
進展プロセスに関わるシグナル伝達
経路を遮断することで、呼吸機能の
減少を抑制しIPFの進行を遅らせ
る効果が期待されています。

臨床試験においては主要評価項目
である努力肺活量(FVC)の年間
減少率をプラセボに比べて統計学的
に有意に抑制することに分子標的薬
として初めて成功しました。また副
作用の多くは軽度または中等度であ
り、対処療法などで管理可能として
います。

IPFは、重度で致死的な肺疾患
です。診断後の生存期間の中央値は
2~3年といわれています。しかし、
現状では利用できる治療選択肢は限
られています。このため欧州では、
優先審査、米国でもFDAから画期
的な新薬として「ブレークスルー・
セラピー」の指定を受け承認されま
した。

特発性肺線維症の前段階である、

特発性間質性肺炎に関する動画

です。

 


 
 
 
 
 
子弟がそろって指定席に座る。笑

 
 
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編集後記

 
肥満児には、心臓に将来の問題に
つながる初期の器質的機能的徴候が
あるとすること自体、驚き、桃の木
山椒の木と言わざるをえません。
こうした徴候は体重が減れば元に戻
るのかどうか、またどのような検査
値が心血管の初期変化を予測するか
を判断するには、更なる研究が必要
だそうですが、実際にそのような事
ができたら素晴らしいと感じました。
以前に肝硬変の治療薬が臨床試験
開始というニュースを紹介した時に
素晴らしい薬だと思いました。同じ
線維化でも肺線維症の薬ということ
で本当に注目をして行きたいと考え
ています。私が、医学生および研修
医の時は、肝硬変も肺線維症も治る
ことはないと教わりました。しかし
このように、薬が臨床試験に実際に
入ったり、認可されたり、発売され
たりするニュースを聞くと本当に驚
かざるを得ません。早く実用化して
患者さんに自由に投与できる日が来
ることを記念しています。

講義を聴講して、先生激怒の徴候
を知る。笑

 
 
 
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