美しい肌Vol.463

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2015-01-21 20:52:11

カテゴリー:女性の美容と健康

ポンカン

 
写真はポンカンです。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:ポンカン)

ポンカンの正体

 

ポンカンはインドが原産とされる

ミカンの仲間で、アジア各地で

栽培されています。科でいうと

ミカン科の柑橘類の一種です。

田中長三郎は独立種 Citrus

poonensis としましたが、

スウィングルはマンダリンオレ

ンジ Citrus reticulata に含め

ました。皮は濃い橙色で、触

ったところごわごわした感じが

しますが、中の実との間に隙間

が出来ていて剥き易い印象が

あります。外皮を剥いた後は、

ジョウノウごと食べられます。

独特の香りと甘味が強く、酸味

はあまり無くまろやかです。

和名の中の「ポン」、および、

変種名もしくは種小名 poonensis

は、インドの地名プーナ (Poona)

に由来しています。充てられた

漢字「椪」は単独では、タブノキ属

Machilus の1種 Machilus

nanmu、もしくは国訓でクヌギを

意味しています。中国語では

「蘆柑」とも呼ばれますが、中国の

主産地である福建省、広東省や

台湾で用いられている閩南語や

潮州語では漢字で「椪柑」と書き、

「pongkam」と発音するため、

日本語は閩南語の音に拠って

いるという説もあります。果重

(1個の重さ)は120–150 グラム

で、完熟すれば橙色となり独特

の芳香がします。果梗部

(かこうぶ:枝がついている部分)

にデコが現われやすいそうです。

12–2月にかけて収穫されます。

ちょうど温州ミカンのジョウノウが

固くなり、美味しくなくなる時期

に出てくる印象があります。具体

的な旬については、後述致します。

原産地はインドのスンタラ地方と

いわれ、東南アジア諸国、中国

南部、台湾南部、日本などで広く

栽培され、ブラジルにも一部分布

しています。日本に伝わったのは、

明治中期です。日本での主産地

は、愛媛県、鹿児島県、高知県、

宮崎県、熊本県などです。「太田」、

「森田」、「吉田」、「今津」などの

品種があります。これらの品種に

ついては、詳しく後述致します。

日本では生産量が少なく、台湾

からの輸入が多いそうです。日本

における2010年の収穫量は2万

7698 トンであり、その内訳は、

愛媛県34%、鹿児島県16%、高知

県9%、宮崎県7%、熊本県6%、

その他28%です。「ポンカン」と

「ネーブルオレンジ」との自然交配

種に「タンカン」があります。「デコ

ポン」の親でもあります。ポンカン

には大きく分けると、果実が腰高の

「高しょう系」のものと、形が扁平な

「低しょう系」があります。高しょう系

のものには、吉田ポンカン、今津

ポンカン、薩州などの種類があり

ます。吉田ポンカンは、昭和4年、

鹿児島県の吉田静吉氏が台湾の

員林地方で優良系統を鹿児島県

垂水市神田の町田静介氏に送っ

たものを増やしていったものです。

今津ポンカンは、昭和26年、

愛媛県北宇和郡の今津伊勢夫

氏が、高知県土佐市の市原氏

より台湾から持ち帰った優良系

ポンカンの穂木を分けてもらった

ものを、自園で高接ぎし増やして

いったものです。薩州は、鹿児島

県果樹試験場で昭和30年頃に

「F-2428系ポンカン」に

「マルチーズブラッドオレンジ」を

交配してつくられた品種を1997年

品種登録されたものです。

低しょう系には、太田ポンカン、

森田ポンカンなどがあります。

太田ポンカンは、静岡県清水市の

太田敏雄氏が発見した突然変異

の良質ポンカンを品種登録した

ものです。森田ポンカンは、昭和

56年、高知県須崎市の森田可笑

氏が低しょう系ポンカンの中から

枝変わりを発見し、種苗登録した

ものです。日本での主な産地は

愛媛、鹿児島、熊本、大分、高知

など暖かい地方で作られています。

ポンカンの生産量で、愛媛県は

全国の42%を生産しトップとなっ

ています。和歌山では12月中旬

頃から串本町の重畳山などで

収穫が始まりますが、従来「ポン

カン」は、11月~12月頃に収穫

し食べ頃になるまで貯蔵し、1月

~2月頃に出荷されます。なので

旬は1月中旬から2月中旬にかけ

てとなります。鹿児島でも露地

栽培の薩州を12月下旬から収穫

し、貯蔵庫で1カ月以上熟成させ

たのち出荷されるので、やはり旬

は1月下旬から2月が旬となります。

ポンカンの食べ方についての動画

です。


ポンカンの歴史

柑橘は今から3000万年もの昔に

はすでにインド東北部に登場し

ており、約4200年前には中国で

栽培が行われたという記録もある

そうです。現在、私たちが食べて

いる柑橘類には「ポンカン」や

「清見」から生まれたものがたく

さんあります。ポンカンはもともと

インド原産で、明治時代に日本

に導入されました。その具体的

な顛末は、後述致します。一方

の清見は「宮川早生(温州ミカン)」

と「トロビタオレンジ」の交雑で

1949年(昭和24年)から育成され

た品種です。そして1972年(昭和

47年)に「清見」と「ポンカン(中野

3号)」から「デコポン(不知火)」が

誕生しました。1999年(平成11年)

には「清見」×「ポンカン(F2432)」

で「はるみ」が生まれています。

さらに清見の孫として2001年

(平成13年)に「せとか」も品種

登録されています。ちなみに

「いよかん」は明治時代に山口県

で発見されたものです。ポンカン

に話を戻しますと、インドのスンタラ

地方原産です。ここから唐の時代

の中国に伝わり、18世紀には台湾

にまで広まりました。日本には1896

年(明治29年)、台湾総督の樺山

資紀大将が苗木を鹿児島に送って

移植したのが最初の導入と考えられ

ています。その後も台湾等から優良

な品種が導入され、温暖な地で選抜

育種が進められながら吉田・森田・

太田ポンカン等が育成されました。

種子島の小学校のポンカン狩りの

動画です。



 
 
 
 
 
ポンカンの雑学

美味しいポンカンの選び方につい

て述べてみます。比較的扁平な形

をしていいるものを選びます。また、

大きい物は皮やジョウノウが厚かっ

たり、大味のものの場合が多い

傾向にあり、避けた方が良いで

しょう。全体によく色付き色が濃い

ものの方が美味しいようです。皮

に張りがあるものを選びましょう。

枝から切り取ったヘタの部分が

小さい方が美味しいそうです。

大きい物は太い枝から直接なっ

ていたものの場合が多く、そう言

ったものはあまり美味しく無い

場合が多いようです。皮が固く

厚みを感じるものや、中の実と

の間に隙間が出来てゴワゴワ

した物は避けます。皮が薄く中

の実とぴったりと張り付いている

ようなものを選びましょう。また、

持った時にしっかりと重みを感

じるものを選んで下さい。

ポンカンはむき出しのまま置い

ておくと、皮から水分が蒸発し、

しなびやすくなります。保存する

時はポリなどの袋に詰めて冷暗

所で保存します。ポンカンの

美味しい食べ方について、述

べてみます。ポンカンは通常、

温州みかんより甘さが強く、濃厚

な味わいです。ジョウノウも比較的

薄く、そのまま食べる事が出来

ます。皮は手で簡単にむけ、

ジョウノウ膜に突いている白いワタ

を綺麗に取り除いてジョウノウ膜

ごと食べます。本当は、食べれる

なら白いワタを取らずに食べた方

が、後述のヘスぺリジンを摂取す

ることができます。通常は皮を剥

いて、ジョウノウ膜ごと食べることが

多いかもしれません。でも、少し

面倒ではありますが、ジョウノウ膜

も比較的剥きやすいので、綺麗に

剥いた果肉だけを皿に盛り付ける

と綺麗で、食べたときにサノウの

ツブツブが直接舌に感じられて

より一層美味しく楽しめます。また、

この状態にすると色々なデザート

にも使いやすく、ゼリー寄せや

ケーキのトッピングなどにも使え

ます。

ふんわりとした食感を出すために

袋を11月頃にポンカンにかける

と言う動画です。



 
 
 
 
 
 
ポンカンの有効成分

主な給源となる栄養成分として、

ビタミンA(カロチン、β-クリプトキ

サンチン[可食部100gあたり、

1100μgちなみに温州ミカンは、

1300μgです])、ビタミンC、

クエン酸が含まれており、カロ

チン、β-クリプトキサンチン以外

の色素成分のカロチノイド、

フラボノイド色素(ヘスペリジン、

ナリンギン:毛細血管を保護する)

があります。ビタミンC(可食部

100gあたり、40㎎)を豊富に含

んでおり、シネフィリンとともに

風邪予防にも大きな効果がある

そうです。β-クリプトキサンチンは、

活性酸素を産生して生じる飲酒、

喫煙などの害を抗酸化物質とし

て抑制します。飲酒者や喫煙者

は活性酸素で消耗し、β-クリプト

キサンチンの血中濃度が著しく

低いことが分かっています。

発ガン抑制、骨代謝、脂質代謝

に関わる重要な遺伝子の発現を

促進したり、抑制する現象が次々

に発表されています。ポンカンや

温州ミカンなどの柑橘類を多く食

べると手が黄色くなるという現象が

おきますが、これは、β-クリプト

キサンチンが皮膚に沈着した

ものと考えられており、これら

柑橘類の季節が過ぎると、徐々

に薄くなり健康には、全く悪い

影響を与えるものではないこと

が分かっています。ヘスペリジン

(ビタミンP)は、ポリフェノールの

一種で、この陳皮(ミカン、ポンカン

など柑橘類の皮を干したもの、

漢方薬の生薬の一つでもある)の

主成分です。ビタミンPは、ビタミン

様物質と呼ばれるもので、

ヘスペリジン、ルチン、エリオ

シトリン等の総称です。これら

ビタミンPのうち、柑橘類由来の

ポリフェノールがヘスペリジンです。

またヘスペリジンは、柑橘類の実

の部分よりも皮や袋、スジ(および

ワタ)に多く含まれています。柑橘

類の皮は食べれませんが、袋や

スジは実と一緒に食べた方が

ヘスペリジンをしっかりと摂取する

ことができます。ヘスペリジンは

柑橘類に多く含まれ、従来から

健康維持のための重要な栄養素

として知られています。具体的には

毛細血管の強化、血中コレステ

ロール値の改善効果、血流改善

効果、抗アレルギー作用、発ガン

抑制作用などがあるといわれてい

ます。ナリンギンは、グレープ

フルーツやはっさくなどのミカン科

植物の果実に含まれるポリフェノ

ールの一種で、苦み成分です。

グレープフルーツを食べると舌が

ヒリヒリするのは、ナリンギンのせい

です。食欲抑制や抗酸化などの

効果があり、毛細血管を強化して

血流改善、抗アレルギーなどの

効果があります。

ポンカンの品種による味の差を

生産者の方が解説している動画

です。



 
 
 
 
 
 
 
 
ポンカンの美肌効果

β-クリプトキサンチンには、強力な

抗酸化作用があり、美肌効果が

期待できます。またβ-クリプト

キサンチンは、β-カロテンと同じく

必要な分だけ、ビタミンAに変換

され、β-クリプトキサンチン由来の

ビタミンAも抗酸化作用を発揮し

ます。そのため、ビタミンA過剰症

の心配は、いりません。さらに、

別名若返りのビタミンと呼ばれて

いるビタミンEも豊富に(可食部

100gあたり、0.2㎎)含まれ、抗酸化

ビタミンA,C,Eの相加相乗作用が

見込めるため、美肌効果が期待

できます。また皮とジョウノウ膜、種

を取り除いた生のポンカンの果肉

だけに含まれる食物繊維は、1.0g

とそれ程多くありませんが、ペクチン

を多量に含むジョウノウ膜ごと食べる

ことで、ここに記載されている以上

の食物繊維を摂ることが出来ます。

ジョウノウにはペクチンが多く含まれ

ていて、整腸作用があり、便秘や

お腹を壊しているときに効果があり

ます。つまり、有害物質排泄作用が

あるというわけです。この有害物質

排泄作用は、デトックス効果そのもの

です。デトックス効果が有効になれば、

おのずと美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ポンカンを食べて、ポカンとした。笑

女性の美容と健康についてのご相談は、

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