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診療マル秘裏話 Vol.380 平成23年3月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1) 乳歯幹細胞を培養した液体が脳梗塞の範囲を縮小
2) 神経細胞の特定の酵素の働きを抑えて視神経再生

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 乳歯幹細胞を培養した液体が脳梗塞の範囲を縮小

 
人の乳歯の幹細胞を培養した
液体を脳梗塞のラットに投与
し、運動機能を回復、脳梗塞
の範囲を縮小させることに
名古屋大の上田実(うえだ・
みのる)教授らが成功しまし
た。詳しいメカニズムは不明
ですが、液体に含まれるタン
パク質が脳の細胞の修復を促
したと推測しています。

機能が損なわれた臓器や
組織の再生医療として、細胞
の移植などが考えられていま
すが、細胞自体は使わない新
たな治療法となる可能性があ
ります。

3月1日から都内で始まる
日本再生医療学会で発表され
ます。

上田教授らは幹細胞を培養
後、幹細胞を取り出して液体
だけをろ過、濃縮し、保存の
ため凍結乾燥し粉末にしまし
た。これを生理食塩水に溶か
し、脳梗塞のラットの脳に、
直接投与すると、全く動かな
かった足が6日後には動くよ
うになりました。

ラットの鼻に、この培養液
を2週間、毎日投与する方法
でも同様に運動機能が回復し
ました。鼻の粘膜を通じ脳に
到達すると考えられています。
脳梗塞の範囲は、液体を投与
しないラットの約3分の1に
なりました。

液体には乳歯幹細胞が出す
タンパク質が含まれ神経細胞
の保護や血管の誘導、脳内の
別の幹細胞の働きを促すなど
の作用をしているとみられる
ということです。

上田教授は、「細胞を使う
場合に比べ、安全性が高く
コストも安い。製剤化できる
ので、脳梗塞や脊髄損傷の
急性期の患者にも使える可能
性がある」と話して
います。

乳歯幹細胞(歯髄幹細胞)に

関する動画です。



 
 
 
 
叛意の範囲。笑

 
 
 
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2】神経細胞にある特定の酵素の働きを抑えて視神経再生

 
 
 
損傷すると回復が難しいと
される視神経を、神経細胞に
ある特定の酵素の働きを抑え
て再生させることに大阪大や
東北大のチームが、マウスで
成功し3月1日付の欧州科学
誌エンボジャーナル電子版に
掲載されました。

大阪大の山下俊英(やまし
た・としひで)教授は「脳や
脊髄などの中枢神経の再生に
も応用でき、視神経だけでな
く、事故による脳挫傷や脊髄
損傷などの治療薬の開発につ
ながるかもしれない」と話し
ています。

チームは、神経細胞で働く
酵素「SHP」が神経の再生
を妨げていることを発見しま
した。生後8週のマウスの視
神経を損傷させた上で眼球に
SHPの働きを抑える物質を
投与したところ、2週間後に
は視神経が再生しました。

SHPは神経細胞内で再生
を阻害するタンパク質とくっ
ついて一緒になり、再生を促
すタンパク質の働きを抑えて
いました。SHPの働きを抑
えると再生を促すタンパク質
の働きが1・4倍活発になる
ことも判明しました。

神経の再生には、再生を妨
げるタンパク質を働かなくす
るとともに、再生を促すタン
パク質を活発にすることが
必要で、SHPを阻害すれば
両方が可能ということです。

神経再生に関する動画です。



 
 
 
 
 
最盛の再生医療。笑

 
 
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編集後記

神経細胞は昔再生しないと
言われていて、私たちが学生
の頃は神経成長因子が見つか
り再生はするが、非常に遅い
と言われてきました。しかし
幹細胞の培養液中の何らかの
物質と再生を妨げるSHPの働
きを抑える物質まで分かった
ことで神経細胞の完全再生に
一歩近づいたと考えられます。
昔は治らなかった片麻痺が
大幅に症状が改善したり、
動物実験とは言え、視神経の
ような再生しにくいと考えら
れていた神経細胞まで再生す
ることが分かりました。医療
の進歩は日進月歩です。
成長因子の講義を静聴する。


 
 
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