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2015-01-12 20:17:58

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診療マル秘裏話 号外Vol.49 平成26年10月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次

1)「関節リウマチ」は、T細胞が特定の蛋白質に反応して発症
2)脂肪幹細胞で膝の外傷(前十字靭帯断裂と半月板損傷)治療

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 「関節リウマチ」は、T細胞が特定の蛋白質に反応して発症

 
 
京都大再生医科学研究所の伊藤能永
(よしなが)助教らの研究チームは、
16日、関節が痛み、進行すると手指
などが変形する「関節リウマチ」は、
体の細胞内にある特定のたんぱく質に
反応することで引き起こされると発表
しました。論文は17日に米国科学誌
サイエンスに掲載されます。 病気の
原因となる物質を特定したことで、新
たな治療法の発見につながる可能性が
あるそうです。

関節リウマチは国内に70万~80
万人の患者さんがいるとされ、女性に
多い病気です。正常な体の場合、免疫
の司令塔の役割を果たすT細胞が病原
体(抗原)を敵と認識、反応して免疫
反応を起こします。関節リウマチ患者
さんは、T細胞が体内にもともとある
物質を誤って抗原と認識し、免疫反応
を起こして関節を破壊しますが、どん
な物質に反応するのかが分かっていま
せんでした。

研究チームはマウス実験で免疫異常
を起こすマウスの血液を分析し、T細
胞が特定のたんぱく質に反応している
ことを解明しました。このたんぱく質
は「RPL23A分子」と呼ばれ、
リウマチ患者さん374人の血液を調
べると、約17%(64人)が、この
たんぱく質に対する免疫反応がみられ
ました。

伊藤助教は「今回特定できた、たん
ぱく質に反応するT細胞を取り除く
ことができれば、治癒につながる可能
性がある」と話しています。

慢性関節リューマチに関する動画です。

この動画でも原因は、はっきりしていない

と言われています。



 
 
 
リウマチには、以上のような免疫
異常があった。笑

 
 
 
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2】脂肪幹細胞で膝の外傷(前十字靭帯断裂と半月板損傷)治療

 
 
金大医学系機能再建学(整形外科学)
は15日までに、激しいスポーツで起
きやすい膝の前十字靱帯(じんたい)
と半月板のけがについて、骨や軟骨に
分化する能力を持った、脂肪幹細胞を
損傷部位に移植すると、欠けた組織を
再生したり、修復するまでの時間が早
まる効果があることを動物実験で確認
しました。前十字靱帯や半月板のけが
は本格的に運動できるようになるまで
半年以上かかることもあり、治療法が
確立されれば復帰までの期間を短縮で
きる可能性があります。

脂肪幹細胞を用いた膝の外傷治療と
研究は、金大附属病院 スポーツ整形
外科グループの中瀬順介助教=ツエー
ゲン金沢チームドクター=が中心と
なって行っています。臨床応用に向け、
より詳細な研究と安全性の確認を進め
ているそうです。

膝を支える前十字靱帯の断裂は、サ
ッカー、バスケットボール、ハンドボ
ール、ラグビーなど特に激しい動きを
伴う競技で起こりやすいことが分かっ
ています。プロスポーツ選手にも多く、
選手生命を左右することもあります。

根本的に治すには体の別の腱(けん)
を移植して骨にくっつくまで待つしか
なく、復帰まで半年はかかるとされて
います。しかし、研究チームが行った
動物実験で移植した腱と骨の接合部分
に脂肪幹細胞を注入したところ、3カ
月程度で骨と腱が固着しました。

損傷した半月板の治療実験では、欠
けた部分に脂肪幹細胞を埋め込んだと
ころ、半月板組織が再生しました。
今後は、半月板縫合術の成績向上や
適応拡大を視野に研究を進めていく
予定だそうです。

研究は2014年度の日本学術振興
会の科学技術研究費補助金(科研費)
に採択されました。

金大医学系 機能再建学の土屋弘行
教授は「前十字靱帯の断裂と半月板の
損傷は、膝のスポーツ外傷の中でも特
に多い。選手生命に関わることもある
だけに、この治療を確立することの
意味は大きい」と話しています。

日本整形外科学会認定スポーツ医で
特定医療法人社団勝木会(小松市)の
勝木保夫理事長は「前十字靱帯や半月
板の損傷は治療に時間がかかるため、
患者にとってロスが大きい。研究の
成果が治療の短縮に結び付けば、競技
復帰を目指すスポーツ選手や一般の
患者にも恩恵がある。発展を期待した
い」と話しています。

前十字靱帯:大腿骨(だいたいこつ)
の後方から脛骨(けいこつ)の前方を
つなぐ靭帯で、膝の安定性を保つ役割
を担っています。 血液の流れが悪い
部分に位置するため、自然治癒する
ことはほとんどありません。損傷・
断裂した場合、スポーツ復帰するには
手術が必要となります。

半月板 膝の関節の内側と外側に一
つずつある三日月形の軟骨組織です。
運動などによる衝撃を和らげるクッシ
ョンの役割を果たしています。跳躍を
繰り返すなど過剰な圧力がかかった
場合に損傷することがあります。

循環器の治療を脂肪幹細胞で行うと

いう試みに関する動画(音声)です。



 
 
 
 
過剰な圧力を箇条書きにする。笑

 
 
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編集後記

リウマチは、自分の身体に免疫が働
く自己免疫性疾患(分類では膠原病の
仲間)であることは、分かっていまし
たが今回のように詳細な病気のメカニ
ズムは、明らかにされていませんでし
た。それゆえに、副腎皮質ステロイド
ホルモンや、免疫抑制剤を使って免疫
自体の力を落とす治療が広く行われて
きました。しかし、こうした免疫自体
の力を落とす治療を行うと、感染症に
かかりやすくなったり、副作用で悩ま
されたりしていまいち治療が奏功した
という感覚は得られませんでした。
今回のメカニズム解明により、病気の
原因となる物質を特定したことで、新
たな治療法の発見につながる可能性に
賭けて見たいと考えています。脂肪幹
細胞の注入により、難治性の、前十字
靱帯や半月板の損傷の治療の短縮に結
び付けば、競技復帰を目指すスポーツ
選手や一般の患者さんにも大きな恩恵
があるのは、間違いないと考えていま
す。今後の臨床応用に注目したいです
ね。

そうこうしている内に治療が奏功
した。笑

 
 
 
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