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2015-01-02 12:37:56

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診療マル秘裏話 号外Vol.46 平成26年10月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)インフルエンザ治療薬がエボラ出血熱の患者に続々と投与
2)糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」内服で患者2人が死亡

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】 インフルエンザ治療薬がエボラ出血熱の患者に続々と投与
世界保健機関の発表で死者が3000人
を超えたとされる西アフリカで感染が拡大
するエボラ出血熱です。こうした中、富士
フイルムはグループ企業の「富山化学工業」
が開発した治療薬が、エボラ出血熱の患者
に初めて投与されたと発表しました。

富士フイルムによると、この治療薬は、
富山市のグル―プ企業・富山化学工業が
開発し、今年3月にインフルエンザ治療薬
として国内で承認された「ファビピラビル」
です。今回、投与されたのは、リベリアで
活動中にエボラウイルスへの感染が分かっ
たフランス人の女性看護師です。富士フイ
ルムがフランス政府機関から提供の要請を
受け、日本政府との協議の上で応じたもの
で患者さんがフランスの病院に移った後、
9月19日にほかの治療薬とともにファビ
ピラビルを使った治療が始まったという事
です。

ファビピラビルはエボラ出血熱の治療薬
としては承認されていませんがマウス実験
でエボラウイルスに対しても治療の効果が
みられたという論文もあり、ほかの国の
医療機関からも提供要請が寄せられている
ということです。富士フイルムと富山化学
工業は、「引き続き、各機関などと連携し、
エボラ出血熱患者の治療に活用する可能性
について検討する」と話しています。富士
フイルムによると、この薬の特徴は「ウイ
ルスの細胞内での遺伝子複製を阻害する事
でウイルスの増殖を防ぐ」というものです。
エボラ出血熱とインフルエンザのウイルス
のタイプが同じ「RNAマイナス」である
ことから富士フイルムでは同じメカニズム
で効果を発揮する可能性もあると考えてい
るそうです。その後、現在は4カ国で投与
が実施されています。

ファビピラビルが投与されているのは、
シエラレオネ共和国で活動中に感染が分か
り、ドイツへ搬送されたウガンダ人の男性
医師、スペインでエボラ出血熱患者の治療
に当たっていたスペイン人の女性看護師、
シエラレオネ共和国で医療活動中に感染し、
ノルウェーに搬送されたノルウェー人の
女性医師の3人です。 ウガンダ人の男性
医師には、当初ファビピラビルが単独投与
されました。スペイン人の女性看護師、
ノルウェー人の女性医師への投薬の内容は
不明だそうです。

ファビピラビルに関しては、フランス
政府とギニア政府がギニアにおいてエボラ
出血熱に対するファビピラビルの臨床試験
を実施することを検討中だそうです。臨床
試験は2014年11月にもスタートする見込み
だそうです。

このまま行くと、世界初のエボラ治療薬として

国際的に承認されるようです。



 
 
 
 
 
ファビピラビル大活躍ですね。ビルの中
でビル(請求書)を書いた。笑

 
 
 
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2】糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」内服で患者2人が死亡

 
 
今春から相次ぎ発売されている糖尿病の
新薬「SGLT2阻害薬」を使用した患者
さん2人が死亡していたことが、各社の
市販直後調査でわかりました。

2人は利尿薬を併用していたとの報告が
あり、専門医は慎重な服用を呼びかけてい
ます。

SGLT2阻害薬は、腎臓で糖の再吸収
を抑え、糖分を尿中に排出させそれで血糖
値を下げようとする薬です。 体重の減少
効果も期待でき注目されていますが、尿が
増え、脱水を起こす場合があります。

死亡したのは60歳代と50歳代の男性
です。サノフィと興和が製造販売を手がけ
ている「アプルウェイ/デベルザ」と、
アストラゼネカなどが販売する「フォシー
ガ」をそれぞれ服用していました。2人は
体外に水分を排出する利尿薬を併用する
などし、脱水を起こしたとされています。

SGLT2阻害薬について解説した動画

です。



 
 
 
 
とりすぎた糖分を当分、尿の中に捨てる
薬がSGLT2阻害薬です。笑

 
 
 
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編集後記

エボラ出血熱にインフルエンザの薬が
有効であることが不思議に思われる人が
多いと思いますが、事実であり今現在も
世界で使われていることを考えれば本当
に素晴らしいことだと思います。成果が
どの程度であったかということと、臨床
試験の結果が待ち望まれるところです。
尿の中に一度捨てた糖分を、尿細管と
いうところで血液中に再吸収する力が人
には存在します。この再吸収を担ってい
るのが、SGLT2(及びSGLT1)
です。これを阻害すれば、再吸収が妨げ
られ、尿中に糖分が捨てられます。但し
捨てられた糖分は、尿中で浸透圧利尿と
いう現象を起こします。その結果、血液
から尿へ水分が移動し脱水になると予想
されます。もともと利尿剤などで血液中
の水分が尿に移動しやすくなっていると
血液中の水分が過度に失われ脱水になる
訳です。これが、50歳の方と60歳の患者
さんが亡くなった原因だと私は考えてい
ます。ただし利尿剤だけが悪者ではなく
アルコールやコーヒーなどの利尿作用が
ある飲み物を多量に飲んでいた可能性が
あると思います。アルコールやコーヒー
を多量に飲む習慣のある方は、こうした
作用機序のある薬は、避けるべきである
と考えられます。

過度に角が立つ。笑

 
 
 
 
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