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診療マル秘裏話 Vol.477 平成25年1月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1)低下した腎機能は、血圧を下げて改善することが確認
2)開放隅角緑内障発症の早期予測に繋がる最新の研究

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】低下した腎機能は、血圧を下げて改善することが確認

 
高血圧で腎臓の機能が悪い
慢性腎臓病(CKD)患者さん
に、血圧を下げる降圧剤を3年
間投与して正常な血圧に戻した
ところ、腎機能が改善したこと
が京都大を中心とするチームの
臨床研究で分かりました。低下
した腎機能が、血圧を下げて
改善することが確認されたのは
初めてということです。腎機能
悪化で透析治療に陥るのを防ぐ
治療法につながる可能性があり
ます。

CKD患者さんは近年、高齢
化社会の到来とともに増え、
現在では推定約1300万人と
なりました。腎機能は「eGF
R(推算糸球体ろ過量)」とい
う指標で評価し、数値が低い程、
状態が悪く、加齢とともに低下
します。eGFRが体の表面積
1・73平方メートル当たり、
毎分60ミリリットル未満が3
カ月以上続くとCKDと診断さ
れ、一般に15ミリリットルを
下回ると透析治療が始まります。

チームは、国内の354病院
で、降圧剤を飲み続けた高血圧
患者さんのうち、eGFR値と
血圧の記録がある780人を
対象に分析しました。投与開始
から3年後に血圧が正常に戻っ
たCKD患者さん98人では、
eGFR値が試験開始時の平均
52から同58に上昇し、
腎機能が改善していたことが
判明しました。改善理由につい
て、血圧が下がったことで老廃
物のろ過を担う腎臓への負担が
軽減されたためと推測されてい
ます。

一方、CKDでない高血圧の
患者さんでは同92から同89
に減少しましたが、「加齢によ
る」と評価しています。糖尿病
を併発しているCKD患者さん
でも、腎機能の悪化を防ぐこと
ができたということです。

慢性腎臓病CKDについての

動画です。



 
 
 
腎臓は無尽蔵に血液をろ過す
ることはできません。笑

 
 
 
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2】開放隅角緑内障発症の早期予測に繋がる最新の研究

 
米国眼科学会(AAO)は1月2
日、開放隅角緑内障(OAG)
発症の早期予測につながる
最新の研究結果を紹介しました。
網脈動脈の異常な狭窄がある
場合、その後10年間のOAGの
発生率が約4倍に高まると示し
たものです。学会が発行する
Ophthalmology誌に論文を掲載
しています。

OAGは、緑内障のうち、最も
一般的な型で、世界に6000万人
の患者さんがいるとAAOは説明
しています。症状が乏しいため、
発見が難しいのが課題となって
います。

今回、オーストラリアのシド
ニー大学の研究グループは、
2500人の網膜動脈を観察して、
10年間のOAGの発症を調べまし
た。

その結果、網膜動脈が、最も
狭窄していたグループは、血管
腔が最も広いグループと比較し
て、4倍の発症率となっていま
した。研究開始時にOAGの人は
いませんでした。ベースライン
の特徴として、発症者には高齢、
高血圧、眼圧が高い、女性が多
いという点がありました。結果
は年齢、OAGの既往、喫煙、
糖尿病などの関連因子で調整し
ました。

AAOは「全ての人が40歳の
時点で眼科の検査を受けるべき」
と推奨しています。

開放隅角緑内障を分かりやすく

解説した動画です。



 
 
 
 
美しい水晶を古物商が推奨し
た。笑

 
 
 
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編集後記

なんとなくCKDの患者さんでは、
降圧剤を使うと透析導入が、遅
れる感じがしていました。
これだけはっきり降圧剤の有用
性が確かめられたのは以外でし
た。緑内障の発症予測が難しい
のは、よく知られていましたが、
眼底検査で網脈動脈の狭窄が
非常にリスクが高いことは分か
りませんでした。人種差でこの
結果が変わらないことを祈って
います。

有用なことを言うよう。笑

 
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