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診療マル秘裏話 Vol.377 平成23年2月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1) アルツハイマー病の発症に関わる遺伝子
2) 自己免疫疾患を抑えるタンパク質

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 アルツハイマー病の発症に関わる遺伝子

 
アルツハイマー病の発症に
関わる遺伝子の移動メカニ
ズムを線虫の実験で明らか
にしたと、名古屋大大学院
の松本邦弘(まつもと・く
にひろ)教授らが2月9日
付の米科学誌ジャーナル・
オブ・ニューロサイエンス
に発表しました。

この遺伝子が移動する際
に起きる異常で発症すると
みられており、詳しい発症
の仕組みや予防・治療薬
開発につながる可能性があ
るということです。

原因遺伝子は「APP」
と呼ばれ、神経細胞内にあ
ります。細胞中心部と末端
の間を行き来し、異常が起
きて末端に蓄積されると脳
に染み(老人斑)ができ、
アルツハイマー病を起こす
と考えられています。

松本教授らは、緑色蛍光
タンパク質を使い、線虫の
神経細胞内のAPPの移動
を観察しました。末端部分
でダイニンというタンパク
質がAPPを載せ、中心部
運び出していることを突き
止めました。

中心部から末端への移動
の際は、キネシン1という
タンパク質が「モーター」
の役割を果たすことは既に
分かっていました。

線虫と人ではAPPやダ
イニンがほぼ同じ構造をし
ており、人にも同じメカニ
ズムがあるとみられるとい
うことです。

細胞分裂の際に中心体が

両極へ移動するしくみに

ついての動画です。



 
 
 
 
 
医道は移動しない。笑

 
 
 
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2】自己免疫疾患を抑えるタンパク質

 
 
免疫細胞が体の組織を、
異物と認識し攻撃する自己
免疫疾患を抑えるタンパク
質を徳島大と京都大、金沢
大のグループがマウスで突
き止め、2月7日付の米科
学誌に発表しました。

こうした疾患には、1型
糖尿病や関節リウマチなど
さまざまなものがあり、
徳島大の岡崎拓(おかざき・
たく)教授(免疫学)は
「このタンパク質の機能を
強化する薬剤を開発すれば、
治療法開発につながる可能
性がある」と話しています。

タンパク質は「LAG3」
です。血中のリンパ球の
表面にあり、免疫反応を起
こす物質から受ける刺激を
弱める働きを持っています。

グループはこれまでに、
リンパ球上のタンパク質
「PD1」がLAG3と
同様の働きをすることを
発見しました。PD1の
遺伝子を欠損したマウスを
作製したところ、心臓の
筋肉に炎症が起きる自己
免疫性の心筋炎で死んだ
マウスと死ななかったもの
がありました。死んだマウ
スはLAG3を作る遺伝子
が変異しLAG3タンパク
質が不完全で、機能しない
ことが分かりました。

LAG3の遺伝子だけを
欠損させても症状は出ない
ため、PD1などほかの
物質とともに免疫反応を
抑制するとみられています。

免疫の働きを分かりやすく

解説した動画です。ちなみに

自己免疫性疾患は、アレルギー

疾患に含まれます。



 
 
 
 
機能の強化は昨日の教化。笑

 
 
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編集後記

アルツハイマー病の根本
療法の薬は、欧米で臨床
試験に入っているようです。
移動するタンパク質のメカ
ニズムが明らかになったと
あれば、全容解明も夢では
ないのかもしれません。
自己免疫性疾患のお助け
タンパク質の作用を増強す
る薬を開発して膠原病、
炎症性腸疾患などの臨床に
応用してほしいと思います。
これらの病で苦しんでいる
人は多数いるものと推測さ
れます。

試験で私見を述べる。笑

 
 
 
 
 
 
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