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診療マル秘裏話 Vol.277 平成21年3月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次
1)  万能細胞が心筋梗塞の症状を改善
2) 生体内のタンパク質を生きたまま観察する方法

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

 
 
 
1】 万能細胞が心筋梗塞の症状を改善

 
 
さまざまな組織に成長できる
新型万能細胞「iPS細胞」
を使い、マウスの心筋梗塞
(こうそく)の症状を改善さ
せる実験に、大阪大の沢芳樹
(さわ・よしき)教授
(心臓血管外科)と大学院生
三木健嗣(みき・けんじ)
さんらのグループが成功しま
した。3月5日から東京で開か
れる日本再生医療学会で発表
します。

グループはマウスのiPS
細胞を心筋の細胞に成長させ、
直径約1センチのシート状に
しました。これを人工的に
心筋梗塞にしたマウス計8
匹の心臓の患部に張り付けた
ところ、4匹で血液を送り出
すポンプ機能が改善しました。

しかし、残る4匹は、移植
した細胞が良性の腫瘍(しゅ
よう)を形成しました。安全
性を高める工夫が必要なこと
も明らかになりました。

iPS細胞は未分化なまま
移植すると、腫瘍になる恐れ
があります。グループは独自
開発の培養法を用いて、
iPS細胞の99%以上を
心筋細胞に分化させていまし
た。僅かに残った未分化細胞
が腫瘍になったようです。

三木さんは「実用化には、
さらに高純度の心筋を得る
技術が必要だろう」と話して
います。

沢教授らは2007年、心臓病
患者さんの太ももの筋肉を
培養してシート状にしたもの
を心臓に張り、心機能を回復
させることに成功しています。
近く、人のiPS細胞から
つくった心筋シートを、臓器
の大きさなどが人と近いブタ
に移植する実験を始める計画
だそうです。

iPS細胞について分かりやすく

解説している動画です。



 
 
 
わずかに残った未分化細胞
は、主要な腫瘍になった。笑

 
 
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2】 生体内のタンパク質を生きたまま観察する方法

 
人の細胞内にあるたんぱく質
の様子を生きたまま観察する
手法を京都大学の白川昌宏
教授らが開発し、免疫機能に
関係するたんぱく質に免疫を
抑える薬がとりつく様子を
観察することに成功しました。

たんぱく質に対する薬の働
きを、実際の生体反応として
確認できる成果です。3月5日
付の英科学誌ネイチャーに
発表します。

たんぱく質の構造は、その
たんぱく質に付けた 「安定
同位体」という元素に注目し
て分析することでわかります。
しかし、これまでは、人の生
きた細胞に、安定同位体を付
けたたんぱく質を取り込ませ
る方法がありませんでした。

白川教授らは、たんぱく質
を細胞の表面に集めたうえで、
それを細胞内に引きずり込む
手法を開発しました。実際に、
免疫抑制剤が目標のたんぱく
質にとりついた様子が観察で
きました。

別の観察では、生体内での
たんぱく質の動きや安定性が、
試験管の実験とは異なる可能
性もわかったということです。

白川教授は「我々の手法だ
と、薬が実際に生体内で働く
様子を確認しながら、新薬を
開発することができる」と話
しています。

放射光によるタンパク質の構造

解析についての動画です。



 
 
 
製薬メーカーにとっては、
画期的な発見と言えるでし
ょうが、制約にならない
ことを祈っています。笑

 
 
 
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編集後記

 
万能細胞の欠点を補うべく、99%分化させても
残りの1%が腫瘍になったのは残念です。分化の
度合い(純度)をあげるしかないでしょう。
また万能細胞の作り方自体を変える方法も最近
提唱されています。タンパク質の動きや安定性
がin vivoで確かめられるようになったのはすごい
発見です。是非新薬開発に生かしてほしいもの
です。

同位体は、胴痛い。笑

 
 
 
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